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「仕事をする喜び」を考えてみる

さて今日は、小松成美著「虹色のチョーク」より、「『仕事をする喜び』を考えてみる」というテーマで書いていこうと思います。

今日のポイント
・「働く幸せの実現」をめざして
・学級で「働く喜び」「他者貢献の喜び」を味わわせる
・自分から働かない子(働けない?)には?


【「働く幸せの実現」をめざして】

チョーク業界で全国シェア70%を誇るダストレスチョークを作っている、日本理化学工業では、社員の7割が知的障害者。会社の大きな理念の一つに、「働く幸せの実現」を掲げているようです。

以前も紹介しましたが、日本理化学工業の前社長、大山康弘さんの想いを紹介します。

「人にとって必要なのは、人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、人から必要とされること、の4つです。働くことによって、愛以外の3つは得られるのです。その愛も、一生懸命働くことで得られるものだと思う。」

だからこそ、社員には働く幸せを味わわせたい。そんな思いが強いそうです。
そのためにも、社内では自分たちが製造しているチョークのよさを互いに伝えあったり、新しい商品のすばらしさを社員に伝え続けているそうです。
自分の仕事に誇りを持たせ、熱量をもたせる工夫ですね。


【学級で「働く喜び」「他者貢献の喜び」を味わわせるために】

さて、ここからは自分のクラスに転用できることを考えます。

まず、目標は「働く喜び」「他者貢献の喜び」を味わわせること。

誰かのために役に立つ、他人を幸せにする、という実感は、自分にとって大きな幸福につながるということを何度も味わわせたいです。

係や当番など、小さなことでも子供たちはよく動き、働いています。子供たちに「働いてよかった」「うれしい!」と思えるよう、些細なことでも「ありがとうね」「気持ちがよくなるよ」「よく気付いてくれたね」と認める言葉かけをかけてあげることが大事だと思います。
毎日毎日、繰り返してあげることで、自己肯定感を高めてあげたいです。「先生また同じこと言ってるよ」とかいう子もたまにいますが、みんな内心嬉しそうにしています。

また、普段から何も仕事をしない子(できない子)も中にはいます。
そんな子には、適材適所に仕事を与えてもいいんじゃないかと思います。

例えば、その子が花が好きなら、学級に花びんを1つその子に用意して、「この花びんは特別にあなたに任せるから、自由に飾っていいよ、クラスを華やかにしてね」と仕事を作ってあげる。その子がどんな活動なら楽しくとりくめるか、一生懸命になれるかを考えてあげたいですね。

ルールや仕組みがあって、そこに子供たちを当てはめていくのはこちらも楽ですが、子供たちの思いや個性をクラスのどんな強みに変えていけるか、という視点を持ちたいですね。また、そんな自由な発想が実現可能な学年や職員室の雰囲気ってすごく大事だと思います。

ではまた!

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