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一月万冊「毒親配信」で起きた事件の背景にあった親との確執(ビハイアパワハラ疑惑訴訟⑤)

一月万冊の「毒親配信」で起きた事件には、丹羽麗子ブログで裏工作が行われたこと以外にも、単なる不幸な事件では済ませられない「背景」があった。

出演者のうち、東京大学の安冨歩教授、社会活動家の今一生氏は、亡くなった女性の親子問題にアドバイスを送るなど、直接的に関与していたようだ。

安冨教授は、一月万冊に出演する何年も前に、東京大学に「親という名の暴力」の著者をゲストに招いて「戦争体験と虐待の連鎖」など持論を講義していた。

編集者の今一生氏は「日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?」が代表作で、全国で「子ども虐待防止プロジェクト」を展開している活動家である。

両氏は以前から親交があり、それぞれ毒親問題に取り組んでいた。当時の一月万冊は「著者を応援する読書チャンネル」だったため、彼らの主張を紹介したり、活動を宣伝する場になっていた。

亡くなった女性の「毒親配信」はフレンドリーな雰囲気のトークショーで深刻さは感じられず、彼女自身も当初は「毒親の自覚はなかった」と語っている。「自分自身を変える」自己啓発の一環として、親子問題を掘り下げていた印象である。

進行役である社長がそれぞれの話題を取り上げて関連づけるのは自然な流れで、双方のトークの内容に影響を及ぼし合っていたのは否定のしようがない。

社長はよく配信中に「3才で父親に捨てられた」身の上話をするが、出演者の中で似たような境遇を体験している烏賀陽氏とは固い絆で結ばれている。

確認できるだけでも、清水社長、安冨教授、烏賀陽氏は親と絶縁している。今一生氏は親の虐待を告発する活動家で、自らも虐待サバイバーであると公表した。

 『子ども虐待防止策イベント』のイベント・ディレクターの僕(今一生)も、虐待サバイバーの一人です。

亡くなった彼女は大学進学で10年以上前に実家を出ており、「毒親配信」を始めた際に社長のアドバイスで約1年前から連絡も絶っていると説明していた。なのに、亡くなる前日の深夜、親に「絶縁状」を書いて送るように命じられていた。

原告側の記者会見で、彼女が「社員ではなかった、オフィスに住んでいた、会社の貸し付けで多額の借金を背負っていた」などの事実が明るみになった。それらの点について、大学教授やジャーナリストである出演者は誰も触れようとしない。

現在、人気上昇中のYoutubeチャンネルでも「批判を受け付けない」姿勢は続けられているようだ。コメントやチャットに異論反論を書くと即座に削除される。

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