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短歌②

冬のオリオン座、指でなぞる 砂浜残る足跡は生きた証 動かない携帯に向かって呟く「あたしもう救われたい」

泣きながら取り乱す君に「ごめんね」と
最後の口付け 海のしょっぱさ

夜風撫で己の孤独に平伏して
不夜城の灯を道連れにする

わすれもの きみの代わりは居るからと
銀紙剥がし、溜まる吸いかけ


朧気な記憶ばかりをうたにして、
傷は癒えない 後ろめたさと


蓋をした 見栄も本音も建前も
きみが知る頃、灰になってる

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