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もしものもしも~もしも牡羊がシンデレラだったら4~

牡羊『俺なら、魚ちゃんがたとえゴキブリになったとしても、すぐに分かる!!!それが愛だ!!!

牡羊的には、第一王子は『ないわ~~~』だったので、今日は第二王子となんとかせねば!と思う牡羊。

牡羊「あ、でも姉達を王室に嫁に出すには、第一王子にもご機嫌取りしなきゃ、なのか~~~~。めんどくさいケド、がんばろ!!」
そう言って、家事を終わらせ日課のランニングをこなす牡羊だった。

ついでに、暇を持て余し筋トレもしちゃったりしてw

ふっふっ・・・・。
牡羊「ほぇぇ~~。女の体って筋肉つかねぇなぁ~~~。・・・・なんか、月一でめんどくさい事になるしよw。」
シンデレラになった牡羊が感じたのは、女の子ってイロイロめんどくさい・・・・、ってコトだった。

牡羊「魚ちゃんも、こんなめんどくさい事、毎月経験してるんだ・・・・。魚ちゃん・・もう会えないのかな・・・・。」
少しだけ、もの悲しい気分になってしまった牡羊・・・。

どうやら、姉達はなかなか良い感じの相手を見つけられないようだった。
王子たちと知り合う事もままならず、焦りのイラつきからかシンデレラに辛く当たる事も増え始めていた。

牡羊『この姉ちゃん達も、頑張ってるんだよな。なのに裏目に出てるっぽい・・・。あの王子たちと結婚して、幸せになれるのかなぁ?しかも義母は怖そうだし。まぁ、ひとまず今日は第二王子を探ってみよう!カストルなら、勝手に俺を見つけてくれるっぽいし』

牡羊の思惑通り、3日目の舞踏会はカストルが第二王子と引き合わせてくれた。
第二王子「お初におめにかかります。どうです?舞踏会は楽しめていますか?」
牡羊(シンデレラ)「ええ!素敵な殿方ばかりで、眩いばかりですわ!」『俺もなかなかだぜ!へっへぇん!王子なんてちょろいって!」
第二王子「それは、決め手になるような人が居なかったという事ですね?」
牡羊(シンデレラ)「え?『やべw調子こいたらバレちゃったかw』ふふふ・・・、どうでしょう?『ぼろが出ないうちに、離れるか』楽しかったですわ。あまり、王子様を独り占めしていると、他の方々から嫉妬されますから、そろそろおいとまさせていただきますね!」
さっと、その場を去る牡羊。

牡羊「ぷはぁ~~、やべぇって!あいつ、なかなか鋭いなw」
カストル「そうですね!」
牡羊「ぶはっwカストル、いつの間に後ろにww」
カストル「第二王子はああ見えて、物事の真理を見る力がお強いようですよ?第一王子が人々の繋がりを大切にしているように、第二王子は家同士、国同士の繋がりを大切にしたい、と思っているようですね。」
牡羊「それっていい奴?」
カストル「良いとか悪いとかって、その人の基準次第じゃないですか?」
カストルにそう言われて返す言葉もない牡羊。
牡羊の困惑した顔に気が付いたカストル。
カストル「これは、失礼いたしました。私としたことがとんだおせっかいを!」と、頭を下げるカストル。

でも、カストルに腹を割って話さないと、自分だけじゃこの問題、解決出来ないと感じた牡羊。
牡羊「カストル、これから私が話す事、一緒に考えてもらえませんか?」
カストル「?どういった事でしょう?でも、私で良ければお力になりましょう。」
牡羊「うは!!ありがとう!!」
思わずカストルに抱き着く牡羊だった。

実家がピンチな事。
姉達が頑張って実家を建て直すために、資産のある家に、できれば王室に嫁ぎたい事。
片付けようにもお金がないために片付けれない、実家のゴミ問題。
そんな話をカストルに相談した牡羊。

カストル「それなら、なんとかできそうですよ。」
牡羊「まじ?やった~~~!!!」
カストル「ですが、あと残り二日で、できるだけ第一王子と親密になっておきましょう。」
牡羊「え~~、なんで??」
カストル「だから、前に言ったじゃないですか。第一王子は人と人との繋がりを大切にしている、と。だから、どれだけ親密になれたか評価は変わってくるんです!あなたは、まだ第一王子と接触したのは1回のみ。とても親しくなったとは言い難い状況です。今日もこれから、出来るだけ第一王子と接触して、あなたのお姉さまをアピールしてきましょう!」
そうやって、どん!とカストルに背中を押された牡羊(シンデレラ)。

第一王子を探す手間もなく、向こうからこっちに近づいてきた。
第一王子「良かった!あなたを探していたのですよ。」
牡羊の前にひざまずき、右手を取って口づけをする第一王子。
第一王子「また、お会い出来て光栄です。」
牡羊『おぉ~~!こんな事、まぢでするんだぁぁ・・!!てか、されたほうはめっちゃ恥ずかしいぞw』

とはいえ、向こうからやって来たのはラッキーとばかりに、第一王子に出来るだけくっついて(それしか策がない・・・)アピールする牡羊だった。
11時半を告げる鐘が鳴る。
牡羊(シンデレラ)「わたくし、そろそろおいとまさせて頂きますわね。」
第一王子「姫、明日もいらっしゃるのですよね?もし、また私と踊っても良いとお思いでしたら、あそこのテラスで待合ましょう。私はきっとあなたが来て下さると信じて、待っていますね。」
そう言いながら、そっと牡羊(シンデレラ)の手を取り口づけする第一王子だった。
無言のまま、お辞儀をしてその場を離れる牡羊。

牡羊『え???なんで俺ってドキドキしてるわけ??いやいやいや!!!ないない!』
かぼちゃの馬車に乗って帰宅途中、ずっと自分の中のもやもやな気持ちと戦う事になった、牡羊だった。

牡羊「お、俺は・・・、たとえ体が女になったとしても、絶対魚ちゃんへの想いは失くさない!!!他の奴になんかうつつを抜かすもんか!」

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