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学校でのお仕置き(A先生の場合1)

私が通っていた中学は、田舎ということもあり、体罰が普通に行われている学校でした。
今と違って、「先生が絶対」という考え方の親が多くて、先生達もそういう感覚で熱心に指導していたと思います。

その中で、忘れ物に厳しいA先生がおりました。
A先生のクラスは、忘れ物をした数分お尻を叩かれるというルールがありました。

帰りのホームルームの時に忘れ物について自分で報告していきます。

「今日は忘れ物はありませんでした。」
「僕は国語の教科書と、リコーダーを忘れました。」
「忘れ物はありませんでした。」
「私は数学の問題集を忘れました。」
「僕は英語の宿題を忘れました。」
「私も英語の宿題を忘れました。」

そんな感じで全員が報告を終えると、A先生が黒板横に立てかけてあるミニ竹刀を手に取り
「忘れ物をした奴は、廊下に出ろ!」
といい、廊下に向います。
もちろん、みんな何が起こるかはわかっているわけでして、さ当然のことながらお通夜モード。
でも、そこでモタモタしていると怒られるので、A先生よりも先に廊下に出ます。そして、A先生が廊下に出ると、教室のドアをピシャリと閉めました。

生徒は廊下に並んで、壁に手をついてお尻を突き出して待ちます。
そして、お尻を叩かれる回数を言わされます。
「1回です」
そう言い終わると、A先生がミニ竹刀でフルスイングでお尻を叩きます。

バスッ
「んーーっ」
そう言って振り返って、先生を見て
「ありがとうございました」
って、お辞儀をして…
そして、教室に戻ります。

この打撃音が静かな廊下に響くんです。
だから、他のクラスにも聞こえるんです。
それがわかっているから、どんなに痛くてもみんなグッと堪えるんです。
中学といえば、お年頃ですから、恥ずかしさが半端ないです。
また、制服の上からとはいえ、フルスイングは痛いです。
悶絶する痛みとはこの事。
声が漏れて当然です。

1回受ければ、気をつけなくちゃ!って思うぐらいの威力です。
女の子だからって、手加減はしてくれません。

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