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【経済】【育児】育児をめぐる補助金の申請がダルい

子育て支援は各地で充実しているものだが、東京都でも「018サポート」という子育て支援策を導入している。18歳以下の子どもがいれば、最大で年額6万円がもらえる仕組みである。

補助金をくれるなんてありがたいと思う人もいるのだろうが、実際に申請してみると、手続きがクソ面倒くさい。育児の合間を縫ってやっているのにあれこれ書類が必要になるので、それだけでストレスになる。
親の精神衛生上良くない。

突っ込みどころもそれなりに多く、まず申請をしようとすると突然「待合室」なるところに案内される。インターネットなのになぜ待合室に送り込まれるのか意味不明である。

いざ待合室を通過しても、今度は情報入力の嵐だ。公的な身分証明書のコピーを貼り付けたり、子供が入った住民票の写しが必要だったりと、割と手間がかかる。

そして、この「018サポート」は申請をしないと受けられない補助金である。東京都として子供がいる家庭など頑張ればわかりそうなものではあるが、知らない人は貧困にあえいでいても申請せぬまま金を得られないという悲しいシステムだ。

とにもかくにもクソ面倒くさいのである。うがった見方ではあるが、申請をさせないために面倒くさくしているというほどに面倒くさかった。
で、こういう文句を言うと「じゃあ申請しなければいいだろ」という声がある。確かにそれもそうだが、私からすれば「補助金で取るような金をそもそも税金で取るなよ」という話なのだ。

税金をとられても、補助金で返しているのだからそれでいいだろうという考え方が一部の官僚にあるようだが、税金を払って補助金を申請するだけですでにこれだけの手間がかかるのを考えれば、税金を取って補助金をまくというのはそれだけで無駄な行為である。

そもそも税金を減らしてとらないことと比べれば、どれだけ無駄な手続きを踏んでもともと我々の手元にあった金(それも一部)を返しているのだろう。自治体も仕事が増え、我々も情報入力に手間取ってストレスをため、税金の一部だけが返されるという、もはやlose-loseの関係が補助金をめぐっては完成する。

子供を育てるようになって、俯瞰して考えれば考えるほど補助金がありがたくもなんでもないことをひしひしと実感している。
目の前にぶら下げられた補助金というニンジンに喜ぶのではなく、そもそも我々から過剰な税金を収奪するというムチを打たないでくれという声を上げ、そしてその意思を示すことが重要なのだと思う。

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