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井上雅彦 監修『秘密 異形コレクションⅬⅠ』評――秘密を守る緊迫感と秘密を暴く高揚感、どちらがお好み?書き下ろしホラーアンソロジー51弾
毎回ひとつのテーマをもとに人気作家が異形の短編を書き下ろすホラーアンソロジーシリーズ《異形コレクション》。復活後3冊目、通算51冊目のテーマは「秘密」と、比較的縛りの緩いテーマとなっている。物語の視点人物が秘密を守ろうとしているのか、それとも秘密を暴こうとしているのか。立場が変わるだけで読み味もかなり違ったものになるのではないだろうか。各作家の自由な発想で書かれた全16編を楽しむことができる。 今回《異形コレクション》初参加の作家は、掲載順に紹介すると織守きょうや、坂入