今年2023年は私にとってのコミュニティ元年?!

※本投稿は コミュニティマーケティング Advent Calendar 2023 の 12月7日のエントリーです。

 企業に勤めて30年弱、2人の子育てをして約20年・・・そう言えばさまざまなコミュニティに関わったり作ったりしたような気もします。そんな私にとって今年2023年は、初めて(やっと・・・)そのメカニズムや設計・デザインみたいなものを意識して行動し始めた年かもしれない、と思いました。そう思えた理由や行動、背景にあった気持ちなどを振り返ってみます。


小島さんとコミュニティマーケティングと

 私は、2019年に小島英揮さんにお会いしたときに初めて、コミュニティマーケティングというものを知りました。それ以来、なんて楽しげな、幸せな儲け方なのだろう、と眩しく見上げています。
 当時、試行錯誤しながらマスマーケティングの施策を考案しては社内稟議といういばらの道を抜け、抜けたころには瀕死の状態。PDCAをやっているつもりでも何が正しくて何を正さないといけないのかを見失う日々・・・。そんな私にはただただ眩しかったことを覚えています。

 小島さんや、コミュニティマーケティングについては、まずこちらの書籍をお読みいただければと思います。

 その後、SNSなどを通じて注意深く周りを見てみると、コミュニティの力を使って自分たちのビジョンを実現している人々がたくさんいることも分かりました。
 さらに今年は、コミュニティデザインに必要なことをフレームワークのように分かりやすく整理してくれている海外の書籍にも出会えました。(最近特にあちこちのページを開いては閉じまた開いて・・・みたいなことをして参照しています)

いつの間にかコミュニティを作っていた?!

 そんなとき、ふと思うところがあって、7月に同僚と二人で「社内スナック」を開店します。どんな人に、何を求めて来店してもらいたいか。退店後にどんなふうになってもらいたいか。来客数を稼がない。ルールを明示する・・・まずは今年度は2回、まずは5回の開店を目標に。続けて来店してもらうための仕掛けは・・・

 おかげさまで、2回のはずが4回も開店。平均約10名がご来店、常連:新規=8:2という状況です。来てくれた人はみな、社内の偶然の出会いを楽しみ、自分の中にある職場のもやもやをちゃんと言葉にし、ロールモデルに出会い、やりたい仕事を見つけ、そして笑顔で帰って行く。次の開店日には誰かを連れてきてくれ、そこでまた心地よい「初めまして」が始まったりします。

 あるとき、このスナックの話をしたら、「それってまさにコミュニティですね」と言われてはたと気付きました。そうか、私もついにコミュニティを作っていたんだ。小島さんとの出会いから始まり、私の中にはコミュニティのいろいろなユースケースやエッセンスがじわじわと浸み込んでいて、おそらくいいイメージのコミュニティのまま、その要素がしみ出ていた、ということかもしれない、と思いました。

 ここで重要なことは「なぜコミュニティのいいイメージを持てたのか」です。それは、CMC_Meetup Tokyoに今年9月に初参加し、その翌月に CLS高知にも初参加できたということが大きく影響していると思っています。
 CMC_Meetup Tokyoでは、良質なコミュニティの始め方・設計のコツを学ぶことができ、CLS高知では、コミュニティリーダたちが放つ超絶優しい熱量と、参加者とで作り出す何とも不思議な空間を体感しました。「こういう人たちの、この空気感素敵だな」そう思えたこの体験は、この後きっとずっと私に作用し続けると思っています。その場に行かないと絶対に知ることができない、あの空気感。このめぐりあわせには、心から感謝しています。

CMC_Meetup Tokyoについては、#CMC_Meetupで辿っていただくか、私が書いたこちらのレポートもぜひご一読下さい。

 また、CLS高知については、#CLS高知 や #きっかけはCLS といったタグをたどるとイベントの内容だけでなく、このコミュニティの空気感もお分かり頂けると思います。

外のモノサシを求め越境し、行動しよう

 新しいことをするときは特に(JTCは特に?)、社内にはそのロールモデルはいません。私の場合、少しずつでも社外を見て外のモノサシを求め、越境を意識したからこそ、コミュニティのあるべき理想像にめぐりあい、そして今があるのだと思います。スナックをやろうと思う前からの小さな行動や意識が、いざ行動に移したときに効いてきたということかなと思いました。
 そして。スナックを開店しよう!と行動を起こしたからこそ、こんなふうに見えてきたものがたくさんありました。行動は大事!

 最近は、このスナックの経験を、社内のカスタマーサクセスマネージャのためのコミュニティにも活かし始めています。社内・・・というか、親会社も巻き込み、グループ会社横断みたいな感じの、少し大きな動きにもなりそうです。まだまだ始まったばかりですが、自分たちのビジネスとお客さま双方の拡大と成長を実現できる、価値ある活動になると思っています。

 まだコミュニティや越境の価値がイマイチわからない人たちにも、その価値を示せるよう、成果を追求しながらひとつひとつ前に進めて行きます。そこには外のモノサシは欠かせません。これからもたくさんの出会いを求めていきたいと思います!

お読みくださいまして、どうもありがとうございました。
ゆく年もくる年も、みなさまにとって素敵なものでありますように・・・!