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BASIC Phというアプローチ:『心療内科医が教える本当の休み方』

過多残業をきっかけにした適応障害による休職。2ヶ月目に入ると、元々の趣味だった読書を楽しむ気持ちが戻ってきました。

文芸作品やノンフィクションが好きで、実用書はあまり読まないのですが、平置きになっていたこちらの本が目について買ってみました。




健康な状態には、活動と休息の「ゆらぎ」が大切

人は、交感神経と2種類の副交感神経、計3つのゆらぎ(バランスよく切り替えること)によって、様々なストレスにうまく対処しているそうです。
ストレスが強すぎると、このゆらぎでは対応できなくなり、不調になるのだとか。

不調の状態が何通りがあるのですが、私は恐らく交感神経が働きっぱなしになるタイプかな、と思いました。頭や思考が興奮状態のまま、仕事や家庭の目の前のことをとにかくやっつけていました。(逆に、残業まみれだった時期も、休職してからも、ずーんと落ち込んだことはないです)

「(相対的に)交感神経の働きを抑える方法」と、「(安全安心を司る副交感神経である)”腹側迷走神経”の働きを促進する方法」の2種類が紹介されていたので、試してみようと思います。


健康な状態に戻ための6つのアプローチ『B A S I C Ph』

ストレスから立ち直るための対応には、以下の6つのアプローチがあるそうです。

B (Belief) :信念や価値(観)
A (Affect) :感情・情動
S (Social) :社会的(なつながり)
I (Imagination) :想像力(や創造性)
C (Cognition) :認知
Ph (Physiology) :身体(運動)

心療内科医が教える本当の休み方(鈴木裕介) ※(かっこ)あひるによる加筆です。

個人的な理解では、
Bは「おまじない」、Aは「泣く・笑う」、Sは「友達に話を聞いてもらう」、Iは「アートで発散」、Cは「内省」、Phは「運動やヨガ」
のようなものに当たるのではないか、と思いました。

どのパターンを取る(のが得意)かは個人個人で異なり、また隣り合ったパターンは意識して開発するのがより容易だそうです。

私は、第一はC「内省」。割と理論的に問題を考える方だと思います。休職前には、残業の負担に関してプレゼンを作り上司を激詰めしました(苦笑)
次はPh「運動やヨガ」。休職中の今は昼間に軽いジョギングやインターバル速歩、夜は時々ヨガをやっています。こちらも効果あり。
その次がI「アートで発散」でしょうか。美術館や文芸作品は、自分と違うモノの見方に触れることができ、ひとときでもストレスから完全に離れられます。詩集も読んでみて、(難しいのですが)よいと思いました。


S「友達に話を聞いてもらう」が少ない自分

この6パターンを見て気づいたのは、S「友達に話を聞いてもらう」から長らく遠ざかっていたこと。
激務だった昨年は言わずもがな、それ以前から友人と会う時間も心の余裕もなく、年に一度の年賀状を投函するので精いっぱい。時々近況を知らせてくれる友人に返事も書けなかったりして、「友達甲斐のない人間だな」と自己嫌悪を感じていました。

心の中では「子育て中で忙しいし・・」と言い訳していたいたのですが、冷静に考えたら、高校生と小6ってもう十分大きいんじゃないかな?(汗)
もう「子育て中で忙しいです」っていうレッテルを自分で貼る必要はないかな。

タイミングのよいことに、年末に同窓会のお知らせが来ており、久しぶりに参加の返事を出したところでした。
先日予定通り参加してきましたが、旧友との近況報告や昔話に心がリラックスして、びっくりするほど前向きな気分になって帰ってきました。

同窓会のあとに何人かと個人的な連絡先を交換して、ちょっとしたメッセージを送ったりしました。
また、旅先からはがきを(2年前に・・)送ってくれた、別の学校の友人にも思い切って連絡を取ってみようと思います。

あとは、復職後もこの心の余裕を保てるようにしたいですね。

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