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「体調、どう?」と聞かれること

投稿の間が開いてしまいましたが、元気にしています。

前回の記事で、私の休職の経緯を知っている同僚が「体調、どう?」と気遣ってくれたことに対して、色々考えた、と書きました。

咄嗟のことでなんと言えば良いかわからず、とりあえずその日は蕁麻疹が痒かったので、「だいぶ調子はいいけれど、細々したことで困ってます。蕁麻疹とか…」と答えたところ、その返しが「蕁麻疹はまぁ、関係ないじゃん(笑」でした。

私の適応障害は、内科系や外科系の重い病気の方、重篤な精神不調の方のご心配と比較したら、想定内の、些細なことだと思いますが。

これまで幸い健康体で過ごしてこられた自分としては、今までになく、行先が不透明な感じがしているのは事実です。元通りの元気な状態に戻れるのかな、いつまで続くのだろうか、あとどれぐらい服薬したらいいんだろう、などと漠然とした不安は感じています。

今悩まされている「よく眠れない、蕁麻疹、歯の食いしばり」などは、命に別状はないし、健康な人にだってよくある症状とは思うのですが、これらが急にまとめて降りかかってきた自分としては、

夜中に目が覚めてしまって「あぁ、また起きてしまった、失敗。」と自己嫌悪。考え事をしないように気を付けて目をつぶって過ごす。おやつを食べないように我慢(苦笑)
最近は夜中用に布製アイマスクも買って、目が覚めてしまったらすぐ着ける。スマホも本も触らず、ぐるぐる思考にもならないようにってどうすればいいの?と考える煩悩まみれの自分。

入浴時にはひざ下や腕の赤い蕁麻疹が目に入る。日によってかゆい。べたべたした薬を厚く塗るように言われている。布団に付くのが嫌なので、長袖長ズボンを着て、靴下と手袋をして寝ている。それでもシーツや夏布団はこまめに洗濯するのが手間。

歯の食いしばり対策で、歯科でマウスピースを作ってもらった時、犬歯(だったかな)の角が削れて円くなってるよと先生に言われて、自分の身体を内側から壊しているみたいで嫌だなと思った。シリコーン製のマウスピースは寝る時につけるけど、ぷにぷにした感触が気になってかえってがじがじと噛んでしまう。「破れたらプラスチックで作り直そう」と先生に言われて「破れるって…???」って最初思ったけど、十分考えられる。頑張れ、耐えろ、シリコーン。

・・・こういう不調を実感させられる瞬間が毎日、何度も、長期間続いていています。

こういうのって、本人にしかわからないんだなと思い、でも頭にくるとか言い返すとかまではならず。何となく口ごもっている間に会話は終わりました。

少し時間が経つと、たぶん順調に回復しつつある私の心の片隅で、「そうだ!蕁麻疹は関係ない!くよくよ考えずに早よ治せばいいんだー!早く治れー!」っていう気持ちも感じました。

家族は私の症状を気にかけてくれるし、どのお医者様も穏やかに話を聞いてくれるし、職場でも配慮してもらっている。
安心できる環境の中でタイミングよく投げかけられた、気ごころの知れた同僚のちょっとしたラフボール、今回は温かい励ましとして受け取ることにしました。


一方で、同じようなことを、信頼関係のできていない相手や大勢の人に言われたり、症状が出てきて間もない頃に言われたら、ちょっとショックだったかもしれません。
私が声を掛ける側だったらどうすればいいかな。

基本は「大変だね」「心配してるよ」かな。
次は「どういうことに気を付けているの?」「何かできることはある?」とか、かな…

もし私も症状が長引いたら、昼休みにデスクに伏せて少し目を閉じるとか、手に薬を塗って手袋をはめておくとか、昼間にもマウスピースして過ごしたいから急な電話や避けるとか、職場での過ごし方をちょっと工夫したいと思うかもしれません。
ただ、他の人と違うことをするのはちょっと気が引けたりもする。そんな気持ちを聞いてもらうだけでも、ちょっと楽になるかもしれないな、と思います。

愛着のある職場だからこそ、私の経験が何かの形で生きるように・・・と思って過ごしているところです。


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