「知りたい」と思うきっかけ。

記事を読んでくださっているみなさまこんにちは!ヒヨラーです🐤
 
今回はみなさんにぜひ見ていただきたい映画を紹介しようと思います🍿🎬
みなさんは普段、どんな映画を見ていますか?
私はアクション映画が好きなので、「マーベルシリーズ」や「るろうに剣心」など、かっこいいアクションシーンが盛りだくさんの映画をよく見ています。

そんな私に、いつもお世話になっているFACE to FUKUSHIの事務局の方が福祉をテーマにした映画を勧めてくださいました。
オススメの映画をみて、今まで介護職や福祉の現場に対して思っていたような考えが、全く違っていた部分が多く、驚きました。
今回は、映画を見て私が感じたこと、考えたことについて話したいと思います。

この記事を読んでくださったみなさんにとって、福祉に関わったことがあったんだと気づくきっかけになったり、福祉について考えて見ようと思うきっかけになったりすると嬉しいです💓

もくじ
 映画紹介
 してあげるという意識
 対等な関係を築く
 まとめ

映画紹介

まず、事務局の方にオススメしていただいた「こんな夜更けにバナナかよ 美しき実話」という映画を紹介します。この作品は2018年に製作されました。大泉洋さんが主演を務め、美咲役を高畑充希さん、田中役を三浦春馬さんが演じるなど、豪華な俳優さんたちが出演しています。

映画.comから解説を引用しました↓
「筋ジストロフィーにかかりながらも自らの夢や欲に素直に生き、皆に愛され続けた実在の人物・鹿野靖明さんと、彼を支えながらとみに生きたボランティアの人々や家族の姿を描いた人間ドラマ。」
「北海道の医学生・田中はボランティアとして、体が不自由な鹿野と知り合う。筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを12歳の時に発症した鹿野は、いつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回してばかりいたが、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、新人ボランティアの美咲に恋心を抱いた鹿野は、ラブレターの代筆を田中に依頼する。しかし、実は美咲は田中と付き合っていて・・・・・・。」

私がこの作品を見て一番印象に残っているのは、鹿野さんの自由奔放な姿です。映画が始まってすぐに「バナナ買ってきて」と美咲に発言!!

正直、めっちゃ偉そうやん、、、と思ってしまいました。きっと美咲も同じように思ったはずです🤔

しかし、私がこのように感じたのは、鹿野さんや障がいを持っている方、そしてボランティアなどのケアをされている方との関係などについて何も知らないからだということに気づきました。

してあげるという意識

この作品は、鹿野さんを支えるボランティアの方がとても楽しそうに活動されている様子が映されています。映画の中で鹿野さんのボランティアの皆さんは鹿野さんとお互いに助け合って生活されていました。

ゼロカラの話し合いの中でも出ていたことですが、高齢者や障がいを持っている方に対して、健常者と呼ばれる私たちには何かを”してあげる”という意識があり、それが福祉を”ジブンゴト”として考えることをできなくしているんだなと改めて感じました。

私は地元の銭湯でアルバイトをしています。そこに来るお客さんは高齢者や障がい者の方が多いです。

お客さんの中には、
「脚や腰が痛くて動きがゆっくりになってしまうから、他のお客さんに迷惑かからないように広い場所のロッカーが良いんやけど…」
と、おっしゃる方や、のどに障がいがあり声が出ないため、接客するときは必ず目を合わせて、言葉と一緒に動作でもコミュニケーションをとる必要がある方もいらっしゃいます。

ある日、高齢の女性の方が来店したとき、しゃがむことが困難で靴を靴箱に入れることができずに困っておられました。私がその方の靴を靴箱に入れると、その方は「ありがとう」と、とても喜んでくださいました。

別の日に来られた先ほどとは別の高齢の女性のお客さんは杖をついておられました。私は、この方も前の方と同じように靴を入れてあげたら喜んでもらえるかもしれないと思い、「お手伝いしましょうか」と声をかけました。

しかし、その女性は「大丈夫です。自分でできます。」とおっしゃいました。その時私は、すごくショックでした。「手伝ってあげようと思ったけど、やりすぎだったのかな」ともやもやしました。

今その時のことを考えると、無意識のうちに「手伝ってあげている」という上から目線な行動をとってしまっていたと気づきました。

このような私の上から目線な意識からくる行動は、もしかしたら、高齢者の方や障がい者の方の尊厳を傷つけてしまっているのかもしれません。

自分が無意識に「手伝ってあげている」と思っていて、その方の尊厳を傷つけているかもしれないということに気づくことができると、その方ができることと、本当に困っていることは何なのかをよく観察し、言葉を選んで声をかけることができるのではないかと思います。

対等な関係を築く

鹿野さんのボランティアの方はきっと、「手伝ってあげよう」ではなく、「一緒にいると楽しい」「一緒にいろいろなことをやりたい」などのシンプルな感情があるんだろうなと思いました。

同情心ではなく、自然と助けたくなる、一緒に居たくなる、そのような対等な関係性がとても羨ましくも感じました。

無意識のうちに上から目線になっていたことに気づくことができ、対等な関係って何だろうと疑問に思うようになりました。

私が高齢者の方や障がい者の方との対等な関わりを思い出してみると、おじいちゃん、おばあちゃんとの思い出が思い出されました。                     

私は実家から大学に通っていて、ずっと祖父母と一緒に暮らしてきました。おばあちゃんは5年ほど前に亡くなってしまいましたが、今でもおじいちゃんと一緒に暮らしています。

祖父母と私の関係は、対等であり、むしろ祖父母を尊敬しています。たくさん助けてもらい、たくさんのことを教えてもらいました。

小さい頃は、何か困ったことがあれば、おじいちゃん、おばあちゃんに頼ると大抵のことは解決すると思っていました。

一番、今の私のためになっているなと思うのは、小さいころにおばあちゃんに教わったケーキやおにぎり、フレンチトーストなどの料理の作り方です。     

ずっと実家暮らしをして料理を作る機会が少ないのですが、お腹がすいたときに、おばあちゃんに教わったおいしいおにぎりを作ってみたり、気分転換にケーキを作ってみたりしています。特に、おばあちゃんに教わりながらケーキを作ったのがすごく楽しくて、それ以来いろいろなケーキ作りに挑戦するようになりました。

このように、祖父母に教わったことは今の私の生活を豊かにしているなと感じました。まだまだ高齢者や障がい者の方に教わったり、支えてもらったことなどがたくさんあると思います。

今までの私は、手伝っても断られるのがショックだから、どのように接したらいいのかわからないから、と理由をつけて関わらないようにしてきました。

ですが、映画の鹿野さんとボランティアの方のように、たくさん関わり、ぶつかり合いながら対等な関係を築いていくことができたらいいなと思いました。

現在、おじいちゃんは耳がすごく遠くなり、動作もゆっくりで力も弱くなりました。普段の生活を送る中でできないことが増え、私が手助けをする場面も増えました。

私がおじいちゃんを手伝うとき、「手伝ってあげている」という意識がないことに気づきました。昔助けてもらったから、という気持ちの方がすごく大きいです。

このように対等な関係を築くことで、恩返しとして手助けができるようになればいいなと思いました。

まとめ

「こんな夜更けにバナナかよ」をオススメしてくださった事務局の方によると、この映画がきっかけで福祉業界に興味を持つようになり、実際に今の職業にされている方もいるそうです。

映画を見て自分の日常と結び付けて考えることで、今までの私がすごく失礼な行動をとっていたかもしれないことに気づき、同時に、もっと障がいを持っている方や高齢者について知っていかなければならないと自然に思うようになりました。

また私と同じように、どのように声を掛けたらいいか分からない、どこまでなら手伝ってもいいのかわからない、という理由から高齢者の方や障がい者の方と関わらないようにしてしまっている人も多いのではないでしょうか。

私もこの疑問を解決出来たら、もっと福祉を”ジブンゴト”にできると思うので、これから行う予定の福祉施設で実際に働いている方への取材などを通して解決していきたいと思います。

ぜひみなさんもこの映画を見て、福祉に関わるきっかけにしていただけたらと思います。
次回はねこ沢さんのオススメ作品紹介です!お楽しみに👋

<参考資料>
映画.com 作品情報「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」 最終閲覧日7月28日 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)


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