一般ユーザ企業で受けた逆セクハラ
長い事、IT会社に籍を置き、かつ数社転職をしてきました。
会社や部門ごとに違いはありますが、IT会社の中でも受託や請負開発している企業は、女性社員が少ないどころか微少とも言えます(最近は違うのかもしれませんが)。
その為、女性の方がセクハラを受けやすい事があり、常駐先で常駐先社員から受ける事もあり、相談しても営業が取り合わない、取り合えないと言う事もあるのでしょう。まあ、中には常駐先社員と結婚という方も相応に見聞きしてきましたので、互いにどのように意識するか、人との接し方の難しさを考えてしまいます。
私の場合、まず女性社員と仕事を共にする事はほとんどなく、あっても逼迫したプロジェクトと言うお決まりで、ほぼ1人の世界に没頭せざるを得ない状況であったため、セクハラ以前に会話すること自体がない有様でした。
そんな環境続きから、労働面、仕事面、今後の生活面を改善したく、全くの畑違いの業種である、システム開発を発注する側である、いわゆるユーザ側企業に、前職となりましたが転職致しました。
1.驚いた職場環境
ユーザ側と言っても、世の中には多種な業種があります。
建設業界でも女性技術者が増えて来てますし、バスやタクシーでも女性運転手に遭遇する事が多くなってますが、ひと昔ふた昔では、まずなかったのではないでしょうか?。
前職は、そのような男社会の業種ではなく、美容業界やファッション業界のような女性の方が多い業界でもありませんでしたが、「こんなに世の中、OLというのがいるのか」と驚いたものです。
受託開発時代、現場社員の方とお話する機会はありましたが、それでもほとんどが男性の方であり、実際に利用する部門を拝見する事もほとんどありませんでしたので「OLという存在はTVの中」という認識でしたw。
事務職たる間接部門には、会社組織としての適正数があるようですが、前職はそういった事はなく、IT化が遅れ、積極投資する姿勢もなかったので、事務職たるパンチャー要員、営業補佐要員としての女性事務職が3分の1もいる会社でした。
2.兎に角人好きな社員が多数なのだが
あまり中途は派遣を採る会社ではなかった為か、久しぶりに本社に入ってきた者でもあった事と、社内SEという全社員と接する機会が多い職種でもあった為か、話し好き社員の多さに唖然ともしました。
幸いなのか、影響力のある上役がいる部署に配属でもあり、一声かければ(強制的に)集まる社風でもあったため、多くの社員と接する事がありましたが、サラリーマンになってから、黙々と開発するスタンスが染みついており、いざ話をするとなっても話題がないのと酒嫌いでもあり、私にとっては苦痛でしかありませんでした。
そのような社風でしたので、間接部門の査定評価は、仕事よりもそういった事柄を定性で評価されるため、苦痛で仕方なく、次第に精神的に病んでもおりました。
同じようになのか、休職する社員がそれとなくおり、離職率の高さもあり、「まあ、合わない社員もいるのだな」と安堵はしてました。
気兼ねなく話かけてくる社員が、男性女性問わずいたのは確かであり、助けられもしたので、長く勤務ができたのでしょうね。
3.お局と言う存在
そんな社風であったわけで、それまでのIT会社では、どこでも存在しなかった、TVの中だけの架空の地位として、お局様と言う存在に出くわした事も驚きでしたw。
普通、お局様というと、最も年季が入った女性社員と言うイメージでしたが、前職で30代後半から40代の数名が派閥のボス猿の如くおりました。
本当にめんどうな存在ですね。
何が面倒かというと、男性の場合、はっきりとした暴力的なハラスメントか、地位を利用したハラスメントであるのに対し、女性事務職の場合、集団化して裏で何をされるか分かったものでないからです。
結果として、立場の低い女性社員は、何も言えずの負のスパイラルで、結婚を理由に退職していくか(本当かは不明)、フェードアウトしていくという方もいるわけですが、ある社内IT化の話になると、何も言えなくなっているのがわかるわけで、「どうにかしてこのお局を外野に廻さないと、本来困っている事が聞けない」と言う事に何度となく出くわすわけでした。
更に、人事権を持っている上長に何がしか不利な事を与えると、「次の人事はわかってるだろうな!」と恫喝してくるドラマを昔よく見たものです。
これと同じで、人事権なくともお局に何がしかの不利益を被ってしまうと、協力が集団的に得られなくなるという事象が発生します。
4.前職は社内恋愛が多い職場
昭和時代の昔、女性社員は男性社員の結婚相手として雇い入れた風潮もあるのでしょう。
平成だった10数年前でも、前職では昭和臭漂う会社で、正にそのような採用も一つ絡んでいたように感じえます。
そして、私には不思議に感じていたのですが、前職では中途採用や派遣などの外部利用は、一部の特定部署以外は長くほぼなく、何がしか大学時代に何がしかの部活やスポーツをしていた者を新卒採用する風潮がありました。
単に中小なので、偏差値が高い学生などくるわけもなく、面接に来ても練習台と感じ、敢えて採らなかったようですし、つまらなそうに感じる学生も、即座に落とす様相でもありました。
今では面接では聞いてはいけない事柄も10年ほど前まで、平気で聞いていたようです。
そこで、人付き合い的な事も聞いていたようで、結婚式等では大学時代の同級生が多く集まる者が大多数だったようですが、不思議と結婚相手が社内だった社員が、ほとんどだった事です。
私には不思議に感じております。
5.行き遅れた社員
そういった環境でしたが、行き遅れた女性社員が何名かいた会社でもありました。
行き遅れと言う言葉は蔑視になるでしょう。
生き方人それぞれですから、結婚するのが何も人生の中に入って無ければならないというわけではありませんから。
ですが、行き遅れと言う言葉を使うのは、原因があるわけです。
つまり結婚を急いでいる、望んでいるというわけです。
社内恋愛が多いと感じた前職職場。
それでも非婚の女性事務員が多いと感じた。
出会いが望めそうもない部門もありましたし、私と同世代の方では、部門によっては長く事務員1名と言うところもあったそうなので、全て平等な条件下ではなかったのですが、中には「ああ」と思える人がおり、お局化していったわけです。
私は魅力的な方ではありませんが、久しぶりというか30前半までの社員にとっては、未婚で中途として来た者は初めてだったようであり、仕事柄ほとんどの社員と顔合わせする機会が多かった事もあってか、結婚を望む社員に興味を惹かれてしまいました。
6.結局子種が欲しいだけ
何で結婚したいか。
彼女らにとって、単なる社会的ステータスが欲しいだけかと。
下手にかかわると、ペット化扱いと体のいいATMになるだけですw。
何人か休職に追い込んだためか、同じビル内の子会社に異動された年上ミドルの女性には、入社1週間ほどから何度か飲みに誘われたり、頻繁にPCチェックの依頼を電話されたりと苦痛でした。
12歳も年下のギャルに、食べに行こう、どこそこ行こうとも言われ、芸能人でもないのに、そんなよくわからない者と休める休日にまで連れまわされるのも面倒で、体よく断るのも苦痛でした。
同じように、ある若手の女性からも知れとなくモーションかけられて嫌でした。私の好みではないw。
コロナになるまで、社長と昼食会と言うのが何度かありました。
その中で今年1年の抱負というか、ざっくばらんな話をするのですが、結婚の話を振られもするのです。
その子と同じ月でもあったので、毎年同席になるのですが、きっぱりと「結婚の意志はない」と。勿論その子に向かってではないです。
そのかいあってか、翌年にはどこから男を見つけてきて、その翌年には出産してました。
そんなものなのです。
7.逆セクハラの対応ほど面倒なことはない
相談室がある中小など、まずないでしょう。
あったとしても、うまく事を納めることができる上役などいないでしょう。
訴えるにしても、まとわりつかれない限り、レベルが低い事として、個人が悩んで終わるだけです。
女性も男性も、居づらくなり退職していくケースが多いのだと思います。
ですが、恐らく、これが一番良い方法だと思います。
環境を変えるのが一番良い方法かと。
情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。