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プログラマーとして早駆けさせられた時の本

  時代背景や業種の違いがあるのでしょうが、今の一般事業会社に移ってから、本当に本当に「仕事って何だろうか?」、「今の若い人達がうらやましい」と感じてしまってます。
 「自分は何のために生きているんだ?」と時折頭をよぎります。

 私の新人の頃から20代は、余裕のある生活がほぼ送れませんでした。
 「全く」という言葉を使いたかったのですが、世の中には、寝る間もなく、幾つかの仕事を抱えて働いている方もいるわけで、そのような方達に比べれば、まだ多少の余力はあった為、「ほぼ」と使わせて頂きます。

 最初の会社は20代で辞めました。
 「疲れた」というのが一番の理由です。
 とにかく、働かされました。自身の能力不足もあったでしょうが、周りも相応に長時間勤務や休日出勤してましたし、私自身、そういうプロジェクトに多く投入されることがありましたので。
 それならば、相応の残業手当をもらえたから、頑張った分生活資金も潤ったでしょう?と言われますが、ほぼ支払われておりません。
 当時は、今のように転職先を簡単に探せる時代ではありませんでしたし、赤字の会社にいても、最後まで尽くしたという美徳が、転職面接でも良効果とされていた時代でもあったからです。
 就職で、新たなステージへの人生に向かいたかったという願望もありましたが、どうも見えない掴めないと感じ、誰しもある区切りとなる30という数字で、自分は退職を一度経験しました。

 常に振り返れば、大変濃い年代でした。
 私にとっての20代は、大学時代と新卒入社した会社時代の二つに分けられます。よって、二つの異なる世界を体験してます。
 書籍を読む事は、常としてましたので、何ら苦労を感じる事はなかったのですが、大多数の方がそうだと思いますが、学生時代と会社員時代では、生活スタイルが異なってきます。あてがう時間が学生時代はフリーでしたが、会社人間になると、それはできなくなります。ソフト開発となると、今は違うのでしょうが、当時は全くできなくなる生活続きでした。

 そんな時、そして辞めてから出会った本を紹介します。
 今では絶版になってはいるでしょうが。。。。

1.X/Motif画像1

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 X/Motifと聞いて、わかる方いらっしゃたら、40代後半以上の世代かと。
 始めてこの技術で作った時、面食らいました。
 始めて、プロジェクトから逃げました。全くわからなかった。
 当時、地方勤務だった事もあり、身近にある本屋は駅前の小さな書店しかなく、先輩に教えてもらった隣市の書店で、上の黒本を見つけました。
 しかし、目次がない。。。。
 ないので、使いたい関数を最初から探しては、付箋紙を付けてインデックスしておくという時間のかかる作業でした。
 メーカーから冊子タイプのマニュアルはあったものの中途半端な状態で、見てもさっぱりという中、既存コードを見ながら改造していくにも手詰まりで、二度とかかわりあいたくない技術でした。

 しかし、転勤後しばらくして、力試しか受け入れで使えない場合の退職判断をされたのか、この技術を用いた案件を、マネージャ直下、一人でこなす事になりましたが、最初にやらされた内容より簡単だったのか、何故かすんなりできてしまい、当初のプロジェクト期間を余らせて終わったという、キツネにつまされた時を過ごしたことがあります。
 その時にも黒本を使いましたが、転勤前に目に付いた下の本も買っておき、全体像をつかむ事ができました。

 多分、この技術ですが、C#に似ているのではないでしょうか?。
 後年、C#で2・3のプログラムを手始めに作らされた時、「あれ?」という感覚でしたから。

2.ソフトウエア職人気質画像3

 恐らく、今の40歳以下の方には、受け入れられないと思います。
 主流分野もプロジェクトの在り方も、当時と今では異なると思いますので。
 これを買ったのは、20年くらい前になるかなあです。
 もう、題名みて「あ!」の感覚でした。
 何というか、それまでの取り組み方を代弁してくれたと感じたからです。

3.完訳 水滸伝

aaa無題

 技術本ではないですが、初めての転勤は、辞令がおりて一週間以内に移動というものでした。
 最初の会社というか支店での仕事環境が嫌で嫌でたまらなく、上司達を飛ばして本社に掛け合っての異動だっただけに、体よく追い出された感がありますが、引き取り先は希望支社だったので、赴任先でも急遽欲しがっていたのだといい方向に考えております。
 そんな急な移動先で、近くに本屋もありましたので、何故か目に留まった文庫本が水滸伝でした。
 それまで、この手の本を読んだのは、直近、少年ジャンプを昼食時のソバ屋で見た封神演義が元で買ったのが最初で、次に読もうと考えていた節もあり、歴史小説ものが頭にあったのだと思います。
 この本は、10巻ほどだったでしょうか?。
 当時は、全巻出ておらず、退職後も次の巻を発刊という時でしたので、初めての無職時代、この手の本をがむしゃらに読んでもおりました。
 そういった時間が、ほぼ持てなかったのです。
 今思えば、勿体ない30代を過ごしてしまいましたが、ほとほと疲れ果ててもいましたので。


 こんな感じで、次回は、その後に出会って読んだ本や買ったけどほぼ読んでない本でも紹介します。


情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。