見出し画像

ここちよい日々(2021年10月15日)

わたしが誰かに心を開けるようになる瞬間があるとして、

それは相手に自分を否定されなかった、という安心の積み重ねであるような気がしているけど(心理的安全性の話)

そう考えると相手にとってもそうなんだろうなと思ったら、相手を否定しないことが大事やんねと思い始めている。

ド・基本な感じはするけど。

「もう自分のことばっかり考えて!相手の気持ち考えろよ!」(だいたい)

とは、今日はミキの漫才の中にあったセリフだけど、最近ずっとあちこちで出会っているフレーズのような気がする。

人はつい、自分のことばかり考えがちで、それは防衛本能みたいなレベルのものもあって。欲望よりももっと手前の、ひとつの責任感でもあるんじゃないか。

つまり、自分のこと度外視して向こう見ずに飛び込めるっていうのは、環境として誰かに知らず知らずに守られているという余裕。の、ようにも感じる。うがってるかもしれんけど。

でも、「相手は何を考えているだろう」と、まあ考えても分からないという大前提の上で、それでも一度、いいことも悪いことも選択肢として思い巡らせた上で、自分なりにちょうど良い答えを出す、みたいなことは必要で、最近心がけていられているような。

それで心が刷り合わなかったら、その人とはそれまでだよね。しゃーなし。

ーーーーーーーー

若宮和男さんの「ハウ・トゥ・アート・シンキング」が良かった。文体の熱量も丁度良くて、概念的な話のようなのにスッと腑に落ちる感じが読んでいて読みやすかった。末永さんの「13歳からのアート思考」より、なんか身体に馴染む感じがあったのだけど(でもあらためて読み直そう)アートシンキングのことはもう少し深めたいと思っている。

あ、余談だけど、この本の中の河合隼雄さんの言葉の引用がとても刺さったので、河合さんの本も読もう。河合さん、最近知り合った編集者の方も薦めてらっしゃった気がする。違ったかな。また聞いてみよう。


あと、そろそろお勉強するための本を控えめにして、小説とか詩集を読んでいきたいな。

という考えがそもそもこの本の影響もあるかもしれない。私には今物語が足りないし、それを映画や舞台から取り入れにくい今、自分のペースで読める小説は生活にも合っている予感がする。

早速、川上未映子さんの「夏物語」と高瀬隼子さんの「水たまりで息をする」を読み始める。

ここちよい日々。