寝ている時でも不安に駆られるのは勘弁していただきたい

学生時代、時々忘れ物することがあった。
特に印象的なのは、高校時代に体操着を家に忘れた事。
その度に学校の公衆電話から家に電話をし、母に届けてもらった。

考えてみると、母が家にいた事と学校に公衆電話があった事、家から自転車で来れる距離の学校に通っていた事と言った様々な条件が重なったおかげで、先生の前で「体操着を忘れましたので見学させてください…」と言って怒られずに事なきを得ていた。(母ちゃんありがとう!)

何とかなる条件が揃っているとは言え、忘れ物に気づいた瞬間はやっぱり焦る。「ヤバい!どうしよう!」と不安が増大し、一周廻って少し冷静になる。そして「母にダメ元でお願いしてみるか」とか「体育は何時限目だったっけ」とか「財布まで忘れてないよな」とあれこれ考えられるようになる。

適当な言い訳をして見学すれば良いじゃんとも思うのだが、なぜか変に真面目だった私は当時そんなことを考えることもなく、何とかせねば!となっていたから不思議だ。

この体験。困ったことに大人になった今でもたまに夢に出てくることがある。特に何かに追われているとか、過度にストレスが溜まっているとか、疲れているとかそういったものがあっても無くても見る。本当に不定期なのだ。

夢の場合は財布を持っておらず電話が掛けられない!という状況に陥り、不安が増幅される。不安が極限に達したところで目が覚める。(一度だけ仕方がないから休み時間で間に合わないのを覚悟で家に取りに行こうとしたところで目が覚めるということもあった)メンタルやら健康等の関連性があるのかどうかは不明だが、今後見たときに自分の状態をちゃんと分析してみようと思う。


ちなみに連絡ツールが公衆電話だったことについて言及すると、携帯電話が急速に普及し始めた時代がちょうど高校生の時だった。1年生の時はポケベルを持ってる人がクラスで何人かしかいなかったのが、2年生になると少しずつ携帯を持ち始める人が出始め、3年生にもなるとほとんどの人が持っている状態になっていた。(当時はi-mode、折りたたみ式携帯電話、着メロ、16和音の時代…懐かしい)

そんな中、私は母が絶対に持たせてくれないだろうと思っていたのと、交渉しても無駄なのを知っていた事、何よりも仮に持ったとしても使いどころがない(友達がいなかったということなのだが…)という理由で持っていなかった。ちなみにクラスで大して友達も作らず一人でいることが多かったのもあって、陰で「はぐれメタル」と呼ばれていたとかいないとか…

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