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パソコンからバランス接続で音を出す方法

まだ4月に入ったばかりですが、急に暑くなり扇風機を出そうかどうか迷っています。丸ちぇろです。

さて、今回はパソコンの「音」に関するお話です。

何度か経験があるのですが、現場でノートパソコンの音をPAに送ってあげないといけないときがあります。

例えば、パワーポイントであったり、もしくはパソコンで動画を再生したいといった場合です。

そんなとき、パソコンのイヤホン端子にケーブルを接続することになると思います。

このイヤホン端子ですが、業務用のPAから音を出すことが想定されていないため、

実用的なところまで音量を上げると「サーッ」っというホワイトノイズが聞こえたりします。

また、イヤホン端子に使われているステレオミニジャックは「アンバランス接続」という方式のため、

ケーブルの長さが長距離になる場合はあまり向いていません。できれば5mくらいまでにしておきたいところです。

家の中なら5mもあれば十分ですが、現場ではパソコンとPAが結構離れていることもよくあります。

そこで、ノイズに強く長距離伝送もできる「バランス接続」にしてあげると、安心して現場に臨むことができます。

どうやってパソコンからバランス接続で音を出すのかということですが、「オーディオインターフェース」を使います。

オーディオインターフェースとは、マイクや楽器の音をパソコンに入れてあげるための機械で、音楽等を収録することに使われているイメージが強いですが、

音の「出入口」をつくる機械なので、実はパソコンから音を出すときにも活躍します。

具体的なつなぎ方としては、パソコン→(USBケーブル)→オーディオインターフェース→(マイクケーブル)→PA、という感じになります。

例として、私の使っているSTEINBERG ( スタインバーグ ) の UR44Cの場合。

STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR44C

裏にMain outやLine outがありますので、そこにケーブルを接続します。

MAIN OUTとLINE OUT

この時、フォーンプラグはTRSを使います。見分け方は、フォーンプラグに黒いリングが2つあればTRSです。1つしかないものはTSとなり、アンバランス接続しかできません。

TRSフォーンプラグ。先端に黒いリングが2つ

以上が、パソコンからバランス接続で音を出す方法となりますが、実はこのやり方には弱点もあります。

オーディオインターフェースをつなぐには、パソコンにドライバーをインストールさせる必要があります。つまり、他の方の持ち込みのパソコンであったりした場合、この方法は使いにくいです。

その場合どうするのかというと、いくつか方法があり、

まずは、ドライバー不要のオーディオインターフェースを使うやり方です。

以前紹介させてもらったBEHRINGER ( ベリンガー ) の「XENYX 302USB」はドライバー不要でパソコンにUSBで接続するだけで認識してくれます。

ただ、この記事でも書いていますが、このミキサーも私の使い方ではホワイトノイズが結構あったので、運用次第では使用が難しい可能性もあります。

どうやらドライバー不要で接続できるオーディオインターフェースは、その代わりに音質が犠牲になるようで、どちらを優先するかということになり、なかなか全てを解決できるような都合の良い方法はないみたいです。

もう1つの方法は、ダイレクトボックスを使うやり方です。

接続としては、パソコン→(オーディオケーブル)→ダイレクトボックス→(マイクケーブル)→PAとなります。

ダイレクトボックスをかますことで、アンバランスをバランスに変換してくれるのですが、

パソコン~ダイレクトボックス間はアンバランス接続となるため、その区間でノイズが発生する可能性はあります(経験あり)。

それでも、アンバランスのまま何メートルも引き回すよりは、安心感もグッと増すと思います。


というわけで、パソコンからバランス接続で音を出す方法についてのお話でした。

色々な方法があり、長所短所がありますので、それぞれで使い分けていくのが良いのかなと思います。


ここからは余談ですが、パソコンの映像出力端子は様々な選択肢があることが多いですが、音声に関しては何故ステレオミニ一択なんでしょうね。

探せば、フォーンやキャノンを接続できるパソコンや、もしくはそれを増設するためのサウンドカードなども存在するのでしょうか?

滋賀で映像制作やライブ配信などをしています。良ければホームページものぞいていってください。


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