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「なんでわざわざデザインイベントの主催をするんですか?」の僕なりの答え

こんにちは、トビ(@0b1tk)です。アドベントカレンダーでnoteが賑わうこの季節に、全く関係のないnoteを書いてみたくなりました。
自分が今年1年間取り組み続けてきた「デザインイベントの主催運営」に対する想いをライトに綴ってみようと思います!

とはいえノウハウの話ではなく、パッションドリブンの雑記程度にお気軽に読んでいただけたらと思います。どちらかというと最後に告知があるので、それだけでも読んでいただけたら嬉しいです!🎄(重要)


今年携わったデザインイベントを振り返る

2023年は多くのデザインイベントに関わらせていただきました。

  • 5月:Cybozu Summer Meetup(25卒向け自社イベント主催)

  • 7月:若手デザイナーBBQ(主催)

  • 9月:Designship(Communicationチーム・リーダー)

  • 10月:Product Design Meetup Vol.0(企画運営)

  • 12月:最後に告知🎄(重要なので太字)

各イベントの写真

振り返ると数千人規模のDesignshipから自分主催のイベントまで、数多くの挑戦の機会に恵まれたなと思います。直接お話しできた方は少ないかもしれませんが、改めてデザインコミュニティのあたたかさを実感しています。

さて、僕は企画だけでなく参加するのも大好きで、年40回以上参加している生粋の『デザインイベントマニア』なのですが、(きっとストレングスファインダーのダントツ1位が学習欲だからでしょうというのはさておき。。)
私がいろんな方のLTを聞いたり、実際にお話するなかで心動く瞬間があり、それは「"宣伝事例"でないデザインノウハウに触れる」ことです。

自分がデザインをする意義・デザイナーであり続けられる原動力・いま楽しいと思えていること……『デザイナー』という肩書きを持つ人の秘めたる想いや原体験を聞けると「あぁ来た甲斐があったな」と帰路で物思いに耽ったり、明日からまたデザイン頑張ろうと活力をもらえます。

しかし、そんな"果汁100%"なデザインイベントは指折りです。
主催の立場で痛感するのはスポンサーさんやLTで登壇してくださる方々の想いを汲まなければならないのですが、どうしても営利目的が透けてしまうとデザインイベントマニア的には物足りなさを感じてしまうのです。

だからこそ「僕がもしイベントをやるならば、参加してくださった方々が心から笑顔で帰れるような体験を作ろう」ーーそんな想いで"照らされる側"ではなく"照らす側"に従事してきた1年間でした。


デザインイベントで心掛けていること

オフラインイベントが増えた昨今、「仕事やプライベートの都合で行けなくなった」とか「当日なんか気乗りしないからいいや」と不参加になるのはよくある話ですが、ありがたくも主催イベントの満足度は毎回90%を超え、欠席率も10%未満でした

(僕だけではどうにもなっていないので、参加してくださった方々にこの場をお借りして改めて感謝申し上げます🙏)

手前味噌ながらこれは意義ある数字だと思っていて、オフラインイベントで50~60%の参加率なら上々といわれる時代に、たくさんの方に足を運んでいただけて、かつ心を満たしてもらえているのは本当に主催者冥利に尽きます。

特別なにかはしていないのですが、マインドセットとして「参加体験を徹底的に考え抜いて最高にする」のを大切にしているので少しご紹介します。

1. 私自身が誠実である🙋🏻

「あの人のLTが聞きたい!」が入り口でない場合、それでも来たいと思ってもらうためには、まずはいかに僕が信用たる人間かに全てがかかっていると思っています。

なるべく自己開示をして身の割れた人間であること、お金などをいただく場合はその場で使い切れる額に設定するなど、当たり前ですが不信感につながることはしないように心がけています。


2. ひとり参加やはじめましての方を置いてきぼりにしない🤝

私はこう見えても超人見知りなので直接声をかけて回るのは得意ではないのですが、体験設計を通して参加者に最大限の敬意を払いたいと思っています。

きてくださる方々全員が自発的に話しかけられる方々ではありません。なんなら、誤解されがちですが僕は陽キャどころか懇親会では壁と同化しているタイプなので気持ちは強くわかります。

なので、たとえば巻き込み型のアイスブレイクを設けたり、話す人に困らないように来場時に色分けをして席を割り振ったり固まってもらうなど、対話が偶発的かつ必然的に発生する場づくりに注力しています。
(1人で気まずいなと思う瞬間はデザインイベントに行くなかで僕自身よく感じるので、自分のような思いをする人が生まれないようにしています)

また、ノイズやネガティブな感情になるポイントも極力減らしています。
カジュアルな場を作りたいときにはBGMをかけたり、逆にコンテンツに集中してほしいときは切る・衛生面が気になるから個包装にする etc……過去にデザインイベントをやってきたKPTが次へのナレッジにつながっています。

あとは「座組みは僕がするけれど主役じゃなくていいので、きてくださる方々にスポットライトが当たればいいな」と本気で思っています。


なんでそこまでしてデザインイベントをやるの?

ここまで書いてきてイベント主催慣れしているように思われるかもしれませんが、企画・運営・宣伝・準備とほぼ1人でてんやわんやしてきて、最近やっと人に頼ることを覚えました。
とはいえ先述の理由から企業さんのご助力なくこれまで運営をしてきて、会場レンタル費や飲食代は身銭を切るので、毎回赤字スレスレで肝を冷やしています。

「なぜそこまでやるの?わざわざ手間暇かけて、身銭まで切って、お前は何を企んでるんだ?!」
多くの方がそう思うに違いありません。正直なところ「デザイン業界を盛り上げたくて……」なんて綺麗事は本心じゃないし、「じゃあ営利目的ですか?採用目的ですか?」と詰められても中身は空っぽです。

それでもモチベーションの源泉がわからないのは気味悪い気持ちもわかるので、あえて言語化してみるならば「自分が楽しむよりも、人が楽しそうにしてる"場づくり"が好きだから」に尽きます。

だいぶ過去の話になるのですが、僕が「場のデザイン」が好きだと気づいた原体験は中学3年生のときで、文化祭でジェットコースターを企画したのがきっかけです。

教室に完成したジェットコースターの写真
図面を書き起こして作成したジェットコースターが走る

通っていた中学校は、毎年文化祭で1,000人以上の来場者が訪れる比較的知名度のある学校だったのですが、特に受験生やその親御さんが多くいらっしゃるなかで「この学校に来たい!」と胸を躍らせてくれたら嬉しいなという見切り発車で提案したのがジェットコースターでした。

無理難題でもみんなで同じ目標に向かってものづくりをして、完成が近づくごとに輝いていた同級生の目や、当日開場と同時に長蛇の列ができていたのが、いまだに脳裏に浮かびます。

目の前の人が楽しそうだったり、ひいては「ありがとう、楽しかった」と言ってもらえる距離感で人と接したいというのが、私のモチベーションの源泉です。

いつか「(飛田企画のデザインイベントは)いつも面白いよね!」と言ってもらえるように頑張ります!


最後に"本題"です🎄 

さて、ここまで読んでくださった方には、少なくとも私の得体が知れたんじゃないかと信じています。末文にはなりますが(むしろここからが本題で)デザインイベントの宣伝をさせてください!!!

12/21(木)19:30に明治神宮前のイベントスペースをお借りして、書籍を1冊持ち寄ってシークレットサンタ(ランダムに交換)をしようというイベントになります!📚

「Design Practica Vol.1」12/21 19:30より開催
イベント名の「DESIGN PRACTICA」には「デザインのピュアな実践知が集う場」という意味と、これからも恒常的にデザイン開催していく覚悟を込めました。

今回はVol.1として、クリスマスにぴったりなシークレットサンタを選んだのですが、企画背景を軽くご説明させてください。

書籍はデザイナーにとっての血肉ですが、きっと手に取った裏側にはストーリーが隠れているのではないかと思っています。業務で必要だった・なんとなく目に留まった・そこで得たもの・結局積読のままだったものーー。
プレゼントとして自分の本を誰かに送り、また別の誰かから新たな本をストーリーとともに得る。"書籍"を通してデザインの話をしながら2023年を締めくくりませんか?というクリスマスイベントです。

大規模なイベントに携わるなかで、来てくださる方ともっと正面からお話したいし、自分の取り組みをそういえば伝えてこなかったなという想いが芽生えて、今回は30人という少人数開催に踏み切りました。

「1人で参加しにくい!」という方向けに補足すると、プレゼント(書籍)の送り手と受け手をランダムに決めるので、会話相手を探さなきゃいけない不安はありません。もちろん会社の同僚やお知り合いとご一緒でもOKです◎

またデザイナーだけでなくPMやエンジニアもOKですし、デザイナーと交流したい学生さんも大歓迎です。
お持ちいただく書籍は、デザインの技術書でなくても構いません(詳細は下記Connpassよりご確認ください)

なお、いただいている参加費は会場費+飲食費で、私の懐には残らないことをお約束します(クリスマス繁忙期を直前で抑えてしまったのでレンタル費が若干嵩んでしまったことお詫び申し上げます🙏)

12月末の多忙な時期に企画してしまったことを悔いているのですが、それでも予定を空けてくださる方、このnoteでワクワクしてくださった方、忘年会1回分だと思って期待してくださる方のご参加を、心よりお待ちしています!

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