公務員の職場で1on1はじめてみた
コーチングの話題と並行して、自分が職場で実践しているチームマネジメントの取り組みについても投稿していきたいと思います。
今回はその一回目で、4月から試験的に導入している1on1についてです。手探りな状況も併せてお話してみたいと思います。
特に、組織の新任マネージャーの方、地方自治体の係長レベルの方に参考になればと思います。
1on1を導入した背景や目的
1on1を始めようと思った直接的なきっかけは、職場の研修所が主催していたコーチングの研修で傾聴の重要性について学んだことでした。しかし、思い返すと、担当者時代に「なぜ、直近の上司である係長と、目の前の業務を離れて話をする機会がないのだろう」という問題意識を持っていて、そも関係していると思います。
私の職場では、管理者である課長―係長―担当職員というラインで仕事をしていて、担当職員が一番コミュニケーションが多いのは係長です。課長と仕事の打ち合わせをする頻度は週に1回あるかないかと、決して多くありません。課長とは面談があるのに、係長とは個別の面談の機会は業務として設けられていない。そんな状況だったので、チームとしての一体感は生まれず、殺伐とした環境で黙々と仕事をしていたので、そんな職場環境に問題意識を持っていました。
そんな経験から、自分が係長になったらチームのマネジメントをしっかりやりたいという気持ちがあり、コーチング研修や1on1という方法との出会いもあり、導入に踏み切りました。
まずは月1回30分で導入
自分の場合は、ひとりあたり月に1回、1回あたり30分で1on1の時間を設けて1on1を導入し、今のところ、その頻度で続けています。書籍やウェブの記事などでは「週1回30分」という目安が書かれているものもありますが、それに比べて頻度を開けたのには、2つ理由があります。
1つ目は、職員からの理解を得ながら導入する必要があったためです。私の自治体では1on1どころか、そもそも係長と職員との個別面談すら業務に定められていません。そんな環境のなか、ビジネス界での標準仕様の1on1が職員にすんなり受け入れられるか不安がありました。まずは、職員の反応を見ながら、徐々に浸透させていこうと思い、月1回くらいの頻度がまずは受け入れられやすいかなと思いました。
2つ目は、自分のスキルが理由です。私にとっても1on1は初めての取り組みになるので、実践と改善のサイクルが週1という頻度だとハードルが高いと感じました。
このような理由で、当面の頻度を月1回と決めて1on1を導入しました。
ちなみに、初回の1on1の前に、1on1についての簡単な説明を係員が集まる週例で行ってから、スタートしました。
そんなかたちで1on1を始めて4か月、結果的には月1回で導入を初めてよかったと思います。また改めて書きますが、月1回でスタートしてもこの不安は的中し、実施の間隔が1か月あったので、なんとか工夫しながら、メンバーの拒否もないまま、継続できています。そして、そろそろ頻度を上げていきたいとも思うようになってきました。
次回は、1on1をはじめてみた感想と、感じている課題について書きたいと思います。
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