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『流浪の月』のタイトルの意味

※ネタバレ含みます。

凪良ゆう作の「流浪の月」。
2020年の本屋大賞受賞作品

だいぶ前に読んだ時はタイトルの意味など考えなかったのだが、ふと読み返して自分なりに思ったことがあったので書いてみる。

流浪の月 タイトル 意味、と検索しても明確な答えは出てこないので個人的解釈として受け取って欲しい。

”事実と真実の間には、月と地球ほどの隔たりがある”という一説がある。

事実は文と更紗は誘拐犯と被害者、
真実は2人にはその様な言葉で片付けられない絆、関係性があった
ということ。

世間一般から更紗は被害者で、文に好意を抱くのはおかしいといわれるシーンがある。

永遠に2人の関係性は周りに理解されない。

真実を知る2人は、事実を知っている世間からは隔たりがある月なのではないだろうか?

と思う。

そして最後の場面で、2人は住む場所を転々としている事が描かれている。

流浪とは「住む所を定めず、さまよい歩くこと」
とある。

だから『流浪の月』ではないのだろうか?

ただの個人的見解に過ぎず、こんなこともしかしたら他の誰かがとっくに意見として出しているかもしれない。
けれど、書きたくなったので許して欲しい。


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