見出し画像

ハイライト! 2020年鑑賞映画~5月編

こんにちは、“映画おばけ” です。

鑑賞した2020年鑑賞映画の中から、
ハイライトとなる作品を、毎月気ままに備忘録&ご紹介。

5月もコロナ禍の外出自粛の影響もあり、
「新作×劇場鑑賞」ではなく
「過去作×自宅鑑賞」となりました。

『エクストリームジョブ 』

画像1

2020年日本公開/111分/韓国 

あらすじ

コが班長を務める麻薬捜査チームは、休みなく奔走しているのに実績を全く残せず、解散の危機にひんしていた。彼らは国際犯罪組織による国内麻薬密搬入の情報を入手し、起死回生を狙った潜伏捜査に打って出ることにする。コ班長とメンバーのチャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンは、組織のアジト前にあるフライドチキン店を買い取って実際に営業しながら24時間体制で監視を行うが、フライドチキンがおいしいと評判になって客が殺到し、捜査する時間がなくなってしまう。(引用:シネマトゥデイ)

画像5

これは痛快!愛すべき馬鹿野郎たちによる
「がんばれ!ベアーズ」型映画の、アジア最新形。

犯罪組織を検挙するため、
フライドチキン屋に扮する麻薬捜査班5人の、
顔面ボンクラ演技がいちいち最高。

画像7

画像3

画像4

特に、おいしいとこ取りのマ刑事は、
2020年鑑賞映画のベストガイかも。

画像5

おバカなだけでなく、きめ細かく、テンポよく、
撮影に編集にアクションも一級品の映画力。

画像7

気の晴れないとき、元気をくれる一本。
痛水原カルビ味のチキンが食べたくなる。
韓国歴代興行収入1位の触れ込みに、偽りなし!

『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』

画像8

2019年日本公開/94分/アメリカ

あらすじ

中学校卒業を1週間後に控える中、クラスで最も無口な子に選ばれてしまったケイラ(エルシー・フィッシャー)は、高校生活が始まる前に不器用でおとなしい自分を変えようと決意し、クラスメートとSNSを通じて仲良くなろうとする。しかし、思いを寄せている男子にはどうアプローチすればいいかわからず、人気者のケネディには冷たくされ、お節介な父親にイライラしていた。(引用:シネマトゥデイ)

画像9

主人公ケイラをひたすら応援しハラハラする…
共感性羞恥と悶絶の94分。

友達、恋愛、自己愛、自己嫌悪…
SNSネイティブのZ世代の、悩ましくも平凡な日常を描く、
A24製作の青春ドラマ。

画像11

画像14

画像13

一人の少女が「半歩」成長することを見守るような、
優しく真摯な語り口がとっても好印象。

画像13

画像12

お薦めの母の日ムービーに「レディ・バード」
お薦めの父の日ムービーに「エイス・グレード」
とゆう、A24の双璧が完成した感じです。

ハーフオブイット 面白いのはこれからNETFLIX

画像15

2020年日本配信/104分/アメリカ 

あらすじ

アメフト男子に頼まれて、ラブレターを代筆することになった成績優秀なエリー。お陰で彼との友情は芽生えたけれど、彼と同じ女の子が好きな心の内はかなり複雑...。(引用:ネットフリックス)

2020NETFLIX暫定ベスト!
見終わった後の余韻が、何て暖かく心地いの…。

画像17

画像17

笑えて泣ける、青春映画の新たな傑作。
手紙を通じた、主人公三人らの自己開示…

画像18

画像19

画像20

互いをわかり合って、惹かれ合って、
三角関係に傷つけ合う。

まさに、愛とは厄介でおぞましく利己的で大胆で、
それでも努力すること。

画像22

画像21


主人公エリー役、リーア・ルイスちゃんは、
高畑充希ちゃん似の可愛らしさ。

画像23

またエリーのお父さん役、コリン・チョウさんは、
映画評論家の町山智浩さんにちょっと似てらっしゃるのも、
映画好き的にはニヤリとするあたり。

画像24

監督のアリス・ウーさんは台湾系の女性アメリカ人。
調べると、なんと長編2本目、
しかも2005年以来15年振りの新作。

デビュー作でも、レズビアンのアジア系アメリカ人を描く一貫した作家性で、ようやく監督の問題意識や価値観に、時代が追いついたのか…まさに面白いのはこれから!

 スイス・アーミー・マン

画像25

2017年日本公開/97分/アメリカ

あらすじ

無人島で遭難してしまったハンク(ポール・ダノ)は生きる気力を失い、悲嘆のあまり自殺しようとする。ちょうどそのとき、海岸に流れ着いた男性の死体(ダニエル・ラドクリフ)が目に飛び込んでくる。その死体からはガスが出ており、浮力があった。ハンクが飛び乗ると、死体は水上バイクのように動き始め……。(シネマトゥデイ)

大人向けの絵本とゆうか、なんとも寓話的な一作。

画像29

画像29

映画のメインビジュアルからお察し頂けるとおり、
「万人向け」とは言いづらい内容。

展開は次々と予想の斜め上へ。

画像27

画像28

ラドクリフ様の死体演技で、日本公開タイミングは映画好きの間で話題になった記憶もあったのだけど、公開規模もあってか、最終興収は5000万円ぽっちと物足りない成績。

画像30

しかし、一体これは何なの…と戸惑い笑いながら観る序盤から、
次第に水死体メニーが何のメタファーか考え始めると、色々ほろ苦い。

画像31

お下品でくだらなく、仲睦まじく切ない、
浮世がどうでもよくなる97分のトリップ体験。

 EXIT

画像32

2019年日本公開/103分/韓国

あらすじ

母親の古希を祝う会場で、大学時代に好きだった山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)と再会した無職の青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)は、すっかり浮かれていた。一方街では有毒ガスが発生し、道行く人々が次々と倒れ大混乱に陥る。やがてガスは上昇し、ヨンナムたちがいる会場も危険な状態になる。ヨンナムとウィジュは、命綱なしで地上数百メートルにおよぶ高層ビル群を飛び移り、ガスがまんえんした街から脱出しようとする。(シネマトゥデイ)

画像33

ジャンル映画的な定番・類型をきちんと自国式に改修する、韓国の映画力に嫉妬する一本。

画像34

韓国で動員数940万人の大ヒット、
クライミング・パニック・コメディ。

画像35

漫画的な荒唐無稽さに、ツッコミ所は多々ありながらも、
それをねじ伏せる超高水準のロケに撮影に編集、
スリルを高めるアクシデントのアイデアの数々。

画像36

確かな映画力で練り上げられた娯楽大作。
ベタベタしない、すっきり鮮やかなエンディングも素晴らしい。

これは邦画では作れない一本…
韓国映画恐るべし。頑張れ、日本映画。


↓↓
以上、5月鑑賞のハイライト作品でした。

ステイホーム鑑賞期間がしばらく続きましたが、
緊急事態宣言も解かれ、6月からは徐々に、
新作映画の劇場鑑賞もできるようになりそうですね。

画像37

早く映画館の大スクリーンで、カメラ男に会いたい。
本日は、ここまで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?