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88歳の母にもう一花も二花も咲かせてもらいたいと心の底から思ってる。だから私は誘い続ける!!

母のことで切羽詰まって電話した年の離れた友人が話してくれたことで
こんなにも心が軽くなったっていう話


彼と出会ったのは、私の福祉の事業所でイベントをした時だから
1年5か月前かな
控えめでいてとても芯のある、勉強熱心な印象
そこからイベントを手伝ってもらうようになり、
彼の発信を追いかけるようになり…


高齢者介護をしている彼に今回の母の件を相談した
すると彼は私のしている事業所に飛んできてくれて
たっぷり話を聞いてくれた

そして彼は自分が知ってる全てを、私にアドバイスしてくれた
その話にいちいちうなずき納得したし、
心が救われた
要は私がその彼を信頼しているからなんやわ

よく考えると、今回の入院騒動で大阪に来ることを
誘い始めたのではないことに今頃気が付いた
父を亡くしてからずっと誘っていたんだ
そしてずっと断られていたんだ
それが母の愛である事も
私はずっと知っていた

ある時の電話で私は彼に聞いてみた

「もしあなたならどうする?」


僕ですか・・・?
僕なら行かないと言われても誘い続けますね

こんな話があってね、と彼は切り出した

「デイサービスなんか絶対行かん!!」というおじいさんがおられたけど
結局最期を迎えるその日まで2年間、彼は誘い続けたらしい
おじいさんは自分の意志で「いかない」という選択をし続けることによって
社会参加していたんだ。だからそれでよかったんだと
彼は話してくれた
だから僕なら、お母さんを誘い続けますねって
軽~く話してくれて
その話が心に刺さりすぎた

何が何でも大阪に連れてこないと、と思っていた
私の心からすっと余分な力が抜けたのがわかった

こんな風に絶妙なタイミングで
人の心に響く話ができる人になりたいと
思う
真剣に高齢者介護をやっていて
真剣に人に向き合っている
そんな若い友人がいてくれて
日本はまだまだ捨てたものではないと
彼のような人がいてくれたら
歳をとるのも悪くないなと
私は心底救われました

いまだ母の同意が取れたのは1度だけ


その後は「行かない」の一点張り
行かないということは「施設に入るって事だよ」と話しても
「施設にも行かない」という母
「ない」選択をしようとしている母
認知症のせいなのか?
頑固なだけなのか?
一人で暮らせるようになるまで
大阪でリハビリしようって言っても
耳に入らない
ある時は聞こえないふり
ある時はガチャンって電話を切る
ある時は孫娘に自分の気持ちを話すと言う
支離滅裂なようで一貫している母
母の意思を尊重しつつ
「元気になること」
「もう一度自分の足で歩けるようになること」を
あきらめたくない私


重度高次脳機能障害のオットの経験


高齢の母とオットは違うのかもしれない
いや「人」は同じだ  年齢は関係ない
18年前、オットが障害を持った時に言われた  
「重度すぎて、自宅で看るなんて無理」
「前例がないほど重度だから、今後も良くならない」
「長くは生きられない」etc…

でもそんな話、私の耳には1ミリも入らなかった
オットは死んじゃわないでこっちの世界に帰ってきてくれたんだから!!
どうしたら元気になる?
どうしたらできるようになる?
18年間それしか頭になくて
突っ走ってきたから

何もしない前から
「元気にはならない」
「もう歩けない」と決めつけている人の話には
どうも合点がいかない

施設ではTVが見られます。
レクリエーションもあるし、
みんなこの辺の方は
施設に入るのが普通ですよ
なんて、そんなしょうもない話、耳に入らへん私です
「お母さん!リハビリ頑張って
もう一花も二花も咲かしてほしいわ」
私はそう言い続けます!!


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