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高次脳機能障害のオット要介護5認知症の母要介護4二人合わせて要介護9⁈

白井、ダブル介護始めます!!

全国的にも珍しい症例で重度高次脳機能障害のオット
と暮らして18年
結婚して36年だから、もうその半分は
高次脳機能障害のオットの「家族」として
生きてきました
そして私、認知症で要介護4の実家の母も
一緒に暮らすことに決めたんです

障害のあるオットの帰宅に間に合うか

私おっさんみたいな生活
いや、おっさんでもなかなかレアちゃう?
→これ息子が私に言った言葉
ほんまやな~

さて…何から書いたらいいかな
東京から自宅のある大阪に向かう新幹線の中
仕事とはいえ、せっかく美味しいものたくさんある東京だというのに
昼食は新幹線のホームで買った売店のおにぎり
頑張った自分へのご褒美の本物のビール、
しかもロング缶(笑)

せっかく銀座に来たのだから
優雅にランチ、ワインなんていただけたら最高!
と思いながら全部パスの東京出張

東京には会いたい人もたくさんいるのに
誰にも連絡せず
オットいっちゃんがショートステイから帰ってくる
16時半に間に合うか
ハラハラ・ドキドキしながら新幹線に飛び乗った
一本でも早いのに乗れたらって考えているから
もちろん席は自由席
混んでる?席あるかな?
窓際はすべて満席。
3人がけの通路側に何とか座る
ふぅ~乗れた!
こんなスリリングな旅、
還暦過ぎたおばちゃんがすることちゃうな
などとビールを流し込みながら
自分のことをまるでおっさんやなぁ~と
笑ってしまう
この新幹線なら30分遅れぐらいで
家につくんちゃうかな
ショートステイに預けたいっちゃんを
自宅で迎え入れをしてくれている娘に
なるべく負担をかけたくない
1分でも早く帰らないと
そんなドキドキした
心臓に悪い生活を私はもう18年も送っている
こんな時に限って、いっちゃんはウンチを漏らしたり
不穏になってうろうろしたりして
娘の手に負えない人に変身する確率が高い
「どうか私が帰るまで何事もなく待てますように」
と祈りながら
何なら新幹線の中を
大阪に向かって走りたいぐらい
気持ち焦る

超重度な高次脳機能障害のオット
いっちゃんが何事もなく私の帰りを待てますように!!

母が認知症?

九州で一人暮らしをしている母が
体調を壊して入院するという事態が発生した
いつかこんな日が来ることはわかっていたけど
母だけはずっと元気で
私の味方でいてほしいという願望が
母の老いについていけない私がいた
いくつになっても母親に甘えている自分が
恥ずかしい
オットの介護を理由に
母のこと後回しにしていた自分が
恥ずかしい

母は一度は退院して近くに住む姉の見守りの元
また一人暮らしを貫こうとした
心配だけど離れて暮らしている私には何もできない
そんな中、母は
自宅で胸骨を骨折
ただいま絶賛入院中
ドクターの話ではもう一人暮らしは無理だということだ
この度認知症1年生の母と一緒に暮らすことを決めた

苦しくて苦しくて…

3月に母を見舞いに帰った時
いつも元気で頑張り屋の母が別人に変身してた
久しぶりに会った母は混乱していた
とても混乱していた
混乱してるけどいつもの母の部分も残っていて
私は泣けた
「どうしてお母さんのこと
こんなになるまで一人でほっといたんやろう?」
仕事があるからと言って
とんぼ返りで大阪に戻る新幹線の中で
私は声を上げて泣いた
周りの人がびっくりするぐらい
泣けて泣けて涙が止まらんかった
自分を産んで育ててくれた母を
ほっといて
それでほんまにええのん?
大事な人の順番なんてつけられへん
でもお母さんにはあまり残された時間がない気がする
そんなお母さんをほっといてええのん?


周囲は反対するけど

色んな人に聞いてみた
全介助の障害があるオットに加えて
これまた高齢で認知症の母 しかも頑固
ダブル介護はできるのか???
お世話になってる福祉仲間
ケアマネさんや高齢介護をやってる仲間
みんなに聞いてみた

「あたしな、お母さん引き取ろう思うねん」
「無理です。やめといてください」
「白井さん、ご主人だけでも十分過酷やのに」
「仕事もあるし、自分の体壊しますよ」
「介護はな、持続可能なことせなあかんねん。」
「それ、ずっとできるん?よ~う考えなあかんで」

結果全員反対や
結局全員無理っていう

私は苦しかった
どんどん悪くなっていく母を
何とかしたいと思っても
何ともできず苦しくて
毎日メソメソ泣いてばかりいた

でも全員に無理やって言われたら
「なんやねん。やったる~」
という気持ちがわいてくる
負けず嫌いな私
でも介護がそんな簡単なことちゃうことぐらい百も承知
できるかなぁ~
不安やわ~
そして自分の母親やろ~喧嘩ならんかなぁ?
うまくいくかなぁ~と思ってる自分もいるが
やってみんかったらわからんやんという自分もいて
頭ごちゃごちゃになる
介護って悪いことばかりしんどいことばかりと
ちゃうねん
ええことだって山のようにある
そや!!だってあかんたれの私が
今はおっさんでもなかなかせんような
波乱万丈な生活やってのけてるねんで
やってみないとわからんやん
要介護5と要介護4の2人で留守番してくれるように 
なるかもしれん
母は何よりいっちゃんのことを心配してる
「あのバリっとしたいっちゃんがなぁ~」
「子供みたいになってなぁ~かわいそうや」
って毎回言うし
いっちゃんだって
「おかぁさん・おかぁさん」って慕ってる

私が仕事から帰るのが30分ぐらい遅くなって
そんな時に限ってその辺に転がってる飴ちゃんとか
バナナとかを
勝手に食べてるいっちゃんに連れができる
2人で私を待ってたら
母「いさおくん、ママが帰ってくるまでつまみ食いせんと待ってよ~」
いっちゃん「おかあさん、内緒でバナナだけ食べましょか」
なんて
頓珍漢な会話でもしながら待てるんちゃうん?
そのうち、
「京ちゃんが大変やからお母さん手伝うわ~」
みたいに母が元気出してくれて
認知症も止まってくれへんかなぁ~なんて思ってる
「そもそも、もうすぐ89歳やもん。
少しぐらいは忘れていかんと頭もパンクするで」
そないおもてる。
楽観的過ぎる?私?

決断が先!

ぐずぐず考えても何も進まん
やってみよ!
やってあかんかも知らんけど
その時はごめんお母さんってあやまろ!

何とかなるよ!!知らんけど

ダブル介護するって決めてむしろ気持ち楽になった
不安もあるけど
決めたらあとは淡々と準備整えるだけや
→今はココ
そして
せっかくこんなチャンスもらったんやから
私自分を整理するつもりで、
このこと文章に書こうって思いついた
そこ思いつくなんてさすがや私
(ただでは起きへん関西人やな)
私みたいなダブル介護なんて
これからは当たり前にあるはずや
私の文で
介護のしんどいイメージも少し変えられたら
ええんちゃうかな?

これがお母さんが私に最後に教えてくれることや
と思ってるねん
お母さんの最後の生き様を見せてもらうことで
私は何を感じることが出来るのか
高次脳ないっちゃんとお母さんの
この2人がどんなふうに刺激しあうのか
それかて思うとなんかワクワクする

大丈夫!!きっとうまくいく!!













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