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やり投げ北口榛花、ラスト1投大逆転の金メダル

 僕は何を隠そう、陸上競技が大好きです。中学時代にかじっていて、高校生もやろうとしたら、嫌いなヤツが居て、辞退したことは、一生の後悔です。続けてればよかったんだけどね。

 運動音痴の僕にとって、陸上競技は観る専で、長年追いかけて来ました。一番の推しはウサイン・ボルト選手。彼の時間を確認しながら、ゴールする様に、度肝を抜かれ、世界記録を更新したりと全盛期の彼が大好きで、失礼な話、日本人選手に関心が薄かったです。
 日本人選手の推しは、桐生選手や、山縣選手が好きなんですけども、怪我が多いから、今回の世界陸上も参戦していません。何か、悲しいね。

 僕が見始めた頃の世界陸上は、日本選手が予選には出場出来ても、準決勝進出なんて、ありえない時代でした。
 どれだけ、アジアで結果を出しても、井の中の蛙。頑張っても、成績が出せない、決定力が無い、強すぎる大国と言った感じで、不遇の時代が続きました。
 今も不遇な種目もありますが、その当時からすれば、今は本当に強い時代になったと上からで申し訳ございません。僕自身、陸上を愛する者として、そういう過去を知っているからこそ、余計に今の日本陸上に対する期待値は高いのです。
 
 とはいうものの、日本選手で今大会で推しがいるかと言われたらいません。世界に目を向けても、せいぜい、シェリー=アン・フレーザー=プライス選手位でしょうか栁田 大輝選手も好きですが、推しと言われたら、微妙ですかね。
 短距離がメインで、昨今のサニブラウン選手一強時代には、どうしても、抵抗感がある懐古系陸上オタクです。どうしても、応援したくなくて。

 今回も、録画して、100mや、200mを視聴していたのですが、新しい選手が殆どで、ちゃんと把握出来てない程、ウサイン・ボルト選手の空いた穴は大きく、今回も義務感が強めのメンタルで視聴していました。
 今朝、起きてから、北口選手が金メダルを獲得したと聞いて、早速視聴しようと何となく、眺めていたのですが、初回の投擲での1位は、ルイスフルタド選手を中々超える選手も現れず仕舞いで、ここから、どうやったら、1位になるのかとドキドキしながら見ていました。
 短距離系なんで、投擲とは無縁の人生を歩んで来た僕にとって、いくら、勝利が決まった試合とはいえ、こんなにドキドキする試合は初めてでした。どの選手も良い所までは来るものの、中々、それを上回ることは無く、淡々と続いて来た中での最終投擲。

https://www.youtube.com/watch?v=gCl6xXFEuBQ

 そこで、勝負強さを見せた北口選手の最後の投擲。まさかのここでトップスピードを見せた瞬間、分かっていたのに、僕の心は大きく揺れ動き、とんでもない程、衝撃に襲われました。
 それまでの日本人選手に無い決定力の強さ、大体の選手が、序盤で結果を出して、後退していく中での最後の最後に見せたこの投擲は、感動の一言だったと思います。これが新時代なのかな?

 前回のオレゴンの際も思いましたが、メンタルが相当強い。他の若い選手も、昔の日本選手と違い、精神的に強い人達が増えて来た印象が強いです。そこまで、投擲を真面目に追って来なくて、勝ち試合見て、悦に浸るダメな僕ではありますが、それ以上にこの一投は心に来るものがありました。

 この笑顔とマイペースで、何処か抜けているけれど、チャーミングだけど、勝負となるととんでもない爆発力を見せる北口選手を凄く推したいなと心の底から思いました。
 もっと、この気持ちを上手く表現できないんですけど、どんどん、北口選手のような選手が増えて欲しいし、彼女の一投がこれからの日本陸上業界を変えてくれると嬉しいなと思うばかりです。

 個人的に110mハードルの泉谷選手の走りも凄く良かったですね。どれも、勝った試合でごめんなさい。しかし、脚を攣った上に、ゼッケンも外れたというアクシデントの中での5位は本当にヤバいの一言と言うか。
 世界の中での5位に、況してやハードルという分野での上位と言うのが、どれだけ、凄いかを僕自身、痛いほど、痛感しているので、凄く嬉しい限りでございます。
 こうやって、世界大会でも、リレーや競歩だけでなく、その他のこれまで、僕自身が目を向けて来なかった種目での競技での成績が出ていると思うとやっぱり、日本の陸上のレベルが向上していることの現れであり、まだまだ、先があるのかという期待が持てる大会となりました。
 今日は4×100mリレー決勝がありますが、果たして、どのような結果を残すのでしょうか?

 日本に生まれて良かったぁぁぁぁぁぁぁ。


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