イギリスで働くために知っておかなければいけないこと

いよいよオックスフォード大学大学院を卒業しました。日本に戻って臨床医としてまた診療を極める道もありましたが、私はどうしてもがんの新薬の臨床開発がしたく、そのためにはイギリスあるいは欧州にとどまる方が良いと考えていました。また妻も大学院生でしたのでできればイギリスでの職を探そうと考えていました。しかし日本人でなければできない職業でもなく、イギリスの医師免許もない、英語のレベルも現地の医療もどう考えてもイギリス人の方が有利。そんな私が、イギリス現地採用を勝ち取ることはほぼ不可能なことでした(具体的には製薬会社の開発のポジションを探していました)。それ以外にも同じポジションならEU出身者を優先させるという法律まであります。それなりのポジションならば面接も下手すると10回くらいあったりします。そんななか、どうやってポジションを勝ち取り、さらに転職を重ねてきたのか、ここでは就職の流れ、知っておきたいことなどを自身の経験からまとめてみたいと思います。

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