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地元地域の社会貢献とファンづくり。食について考えてみた!!

 今回は、地元地域に社会貢献するために、食に関わることとして何ができるか考えてみました。主に食品安全に関わる面から考えていきますが、食品安全以外でも転用できるか参考にしていただけると幸いです。
 今回の内容は、食に関わる仕事をしながら「地元地域にどのように社会貢献するか」「地元地域のファンをどのように増やしていくか」を考えている方へ向けて書いていきます。
 
 結論として、地元地域の見学の受け入れをするのが様々な手段があるなかで一つの方法として良いのではないか思います。
 新型コロナウィルスの影響もあるので、オンラインが良いか、オフラインが良いか、手段としては様々なものがあると思いますが、手段は一旦置いておいて、商品やサービスがどのように作られているか見せていくのはファンをつくるために大切だと思います。

≪見学受け入れのメリット≫

見学受け入れのメリットとして、
・地元地域のファンを増やすことは売上げ安定つながる。
・小学生などの見学受け入れをすることで将来的な顧客をつくることにつながる。
などがあると思います。
 見学受け入れは具体的には食品工場の工場見学などです。製造工程以外でも見学の見どころはあると思うので、自社の見どころはどこなのかということは考えてみるといいかもしれません。

≪地元地域のファンを増やすことは売上げ安定つながる≫
 今回の新型コロナウィルスの影響を受けて売上げが減少した事業者さんも多くいると思いますが、そのなかで生き残っている事業者さんは地元地域に応援されている方がいるのではないかと思います。
 応援されている事業者の方は商品やサービスの内容で選ばれているのではなく、「この会社が作っているから利用したい」「この人から購入したい」という理由で選ばれている場合があるのではないでしょうか。地元地域に応援されている信頼がたまっている事業者の方は、やはり生き残る力が強いと思います。
 広く多くの方に向けた活動によって売上げを伸ばすことも大切ですが、地元地域の濃いファンをつくる取り組みをすることによって売上げの安定化につながるのではないかと思います。

小学生などの見学受け入れをすることで将来的な顧客をつくることにつながる≫
 小学校などの見学受け入れをすることによって、ファンになった子供たちが大人になったときのお客さんにすることができ、そのお客さんが自分の子供を連れてきて、またその子供が子供を連れてくるという将来の顧客つくりにつながっていくと思います。
 「くら寿司」では子供たちに喜んでもらって将来のお客さんとするためにルーレットゲームや玩具などを用意しているそうです。このように実際に子供たちを将来の顧客として捉えて活動しているビジネスもあるので、見学受け入れなどを活用して地元地域の子供たちをファンにしていかないことは機会損失だと思います。

 以前、私が勤めていた食品メーカーでは工場見学会があり、見学案内などの業務を実際にやっていましたが、製造工程を見た子供たちは喜んでおり、試食を食べて「美味しい!! 帰ったらお母さんに買ってもらう!!」と言ってくれていたのを覚えています。
 子供たちの喜ぶ姿を見て仕事の励みにもなりました(*´з`) 

≪何を見せるのか?≫

 見学で見せるものとして、商品ストーリー、技術力、食品安全の取り組みなどがあると思います。
 「商品の内容」だけでなく、「会社」「働く人」のファンになってもらうためには歴史やストーリーを知ってもらうことも大切であり、「ここまでやるのか!?」と思ってもらい感動につなげていくことも大切だと思います。その機会として見学受け入れはとても有効的だと思います。

 本記事では主に食品安全についての話となりますが、見学受け入れすることで、『見えない部分の食品安全の取り組み』をアピールすることができます。 
 販売商品では、見た目や味などの情報しかお客さんには伝えることができませんが、見えない部分で非常に多くの努力がされたうえで商品が提供されているということを知ってもらうことができます。
 食品安全に関わって食中毒や異物混入防止のために多額の設備投資を行い、時間をかけて人材教育を行うなど努力を徹底している事業者もあれば、設備や時間の投資にほとんど努めずに商品を提供している事業者もあります。
 せっかく努力をして安全安心な取り組みをしているのであれば、見えない部分の努力が報われる機会があっても良いのではないかと思い、見学の受け入れを推奨しています。
 地方生産者の方も生産現場を知ってもらう機会をつくることで、「この会社が作っているから利用したい」「この人から購入したい」と言っていただきお客さんに選ばれることに繋がるのではないかと思います。

≪ファンがファンをつくる≫

 情報を拡散して多くの人に商品やサービスを利用してもらうことはもちろん大切ですが、濃いファンをつくるために一人ひとりに向き合って満足してもらうことも大切かと思います。
 そして、濃いファンをつくることができれば、ファンがお客さんを集めてくださるので効率よくビジネスをする仕組みができていきます。自分の信頼している友人などから紹介してもらった商品やサービスであれば利用していただける可能性が高くなるので、自社で広告宣伝せずに利用者を増やしていくことができます。

 私も本業の仕事では、目の前のお客さんに喜んでもらえるように努めることによって、お客さんが新しいお客さんを紹介してくれるということがあり、非常にありがたい経験をさせていただいたことがあります。
 売上目標に対してどれくらいの数のお客さんを集める必要があるかによって異なるかもしれませんが、やはり目の前のお客さん一人ひとりのために濃いファンをつくっていく取り組みは大切だと考えられました。

≪ファンづくりの種植えは大切≫

 濃いファンづくりはすぐに成果の出ないこともありますが、種植えをしておくことで未来の顧客づくりにつながっていくので、すぐに刈り取ろうとせず植えた種を少しずつ大きくしていくイメージでいるといいのではないかと思います。
 濃いファンづくりのためには種を少しずつ大きくしていくために、信頼の積み重ねが必要ですが、土台となる食品安全をおろそかにすると積み重ねてきた信頼が全て失われることになってしまいます。事業の将来のために食品安全の仕組みを見直すことを検討してみてはいかがでしょうか。
 食品安全は予防的でディフェンス的なイメージが強いですが、積極的でオフェンス的なものとして活用して取組みをアピールし、生産事業者の方を応援していけるように取り組んでいきたいと考えています。
 本業の食品安全コンサルティングの実績の中で得た経験を生かして、食に関わる事業者の方に有益な情報を発信していければと思います。



私のnoteでは、食品安全、生産性向上、人生を楽しく過ごすマインドなどを発信しています。
仕事や子育てを頑張っている方を応援できるようにしています。
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