kenohiをひらくまでのみちのり③
こんにちは、kenohiのひかるです。
前回の続きを書きます。前回は下記からどうぞ。
また、マガジンとしてまとめているので、初回から読みたい方は下記からどうぞ
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年末にkenohiのコンセプトが固まりました。
そして年末年始休暇明けの1月頭会社がはじまります。
正直、このころの記憶はあまりありません。
ほぼ眠れていませんでした。
関わっていた事業リリース間近の、とても大事な時期だったのですが、
仕事に行きたくなくて仕方なかったです。
そんな自分がチームメンバーに依頼をしたり、
オペレーションを作ったり、チーム外のメンバーへ事業の説明や協力依頼を出したり。
罪悪感や嫌悪感でいっぱいでした。
3月末までやりきるつもりでしたが、2月頭に上司に休職依頼を出しました。
色んな人に言われました。
「とりあえず、休め」
僕もそう思いました。今の自分にまともな判断をしたり、飲食店を立ち上げることは無理だと。
「一度関西に帰って、ゆっくり体調やメンタルを戻そう」
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運命のいたずらなのか、なんなのか。
大きく動き出したのは休職初日でした。
2/6に、知り合いのシェアハウスを見に行きました。
飲食業を始めると自分の所得が減るのはわかりきっていたので、
自分の固定費(家賃)を減らすために、シェアハウスを検討していたのです。
知り合い...コダマさんに会うのは約2年ぶりでした。
実は、2年前にコダマさんのお店(シロクマトーキョー)を間借りして
月2回、喫茶店をやらせてもらっていたことがありました。
今の自分がやりたいことや、なぜシェアハウスに興味を持ったかなど、話をしているときにコダマさんが言いました。
「武蔵小山で友人がやってるお店が最近閉店して、まだ不動産仲介にも出してないみたい。来週見に行かない?」
こうして、kenohiの物件と出会いました。
一緒に見に行く前に、なんとなく気になってしまって、
一人で先に外観を見に行きました。
たぶん、一目見た瞬間に、心は決まりました。
金属でできた深緑色のドア、錆びた窓枠。
好みでした。
広さもちょうどよさそう。
あとは価格や条件面だなあ。
そして後日、一緒に見に行きました。
やっぱり、広さもちょうどいい。条件面もよく、思っていたよりも安い。
実は数日前から不動産仲介に出しているとのことで、
のがしたくなく、すぐに申込を進めることを決めました。
すこしでも節約するために、自分で契約書を作って、大家さんと直契約をする。
そう、契約。
作りながら気づきました。
「連帯保証人欄」
親に何も連絡していなかったのです。
休職していることも、退職を決めたことも、飲食店を始めることも。
でも、早く契約をしないと、物件がなくなってしまうかもしれない。
中目黒のカフェで契約書を作る手を止めて、悩んで、
1時間ほど躊躇していましたが、父に電話しました。
そもそも親に自分から電話するのなんて、年に1-2回です。
「ごめん、先週から実は体調を崩して休職してて、年末に「そのうちカフェ始めるかも」って言ったけど、良い物件が見つかって、でも早く契約しないとなくなるかもしれなくて、連帯保証人を書く必要があって、書いてもいいですか...3月か4月オープンくらいで、お店始めることに決めた」
改めて書き起こすと相当無茶苦茶なことを言ってたと思います...。
ツッコミどころが多すぎて。
「おおー、、、、そうか。まあ身体だけ気をつけえよ。連帯保証人のこともわかったから、書いたらいいよ。まあ、いつかやるんやろうなあと思ってたわ。できれば関西で出してほしかったけど、まあいつか、関西でもやってな」
ありがとうございます。
という言葉はこの時のために生まれた言葉ではないかと思いました。
もっと心配される(というか突っ込まれる)と思っていたのですが、
父はほとんど何も聞かず、何も言わず、ただ背中を押してくれました。
「あと、お金のことで困ったら遠慮なくいいなさい」
うん、大丈夫、なんとかなるから。
と、この時は言いました。
こうして、無事に契約を進めることができました。
ああ、なんだか思い出しながら書くのって難しいですね。
すぐ書いておけばよかった。
でも、置けば置くほど記憶が薄れていくので早く書き上げます...。
次回は、契約と同時並行で行っていたkenohiの開店準備作業編(2-3月)を書きたいと思います。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
kenohiという小さな喫茶食堂を運営する中で思うことや考えていることを書きます。もし、万が一、応援したいと思ってもらえましたら、サポートいただけると嬉しいです。