見出し画像

北海道大学 北海道ワイン教育研究センターで試飲

今季、初めて降り積もった雪が、ほとんど消えかけた北海道大学構内を“クネクネ散歩“。

クラーク胸像近くにある『北海道大学 北海道ワイン教育研究センター』内の「ワイン・テイスティング・ラボ」を訪問。

ここでは、北海道のワインやシードルなど10種類を有料(専用コインを事前に購入)で試飲できるのです。

試飲するには、専用コインをワインサーバーに入れるとワインがグラスに注がれるシステム。

最初の一杯は、北海道大学(醸造は小樽市)のシードルから。辛口で発泡を喉で感じる爽快感が最高でした。

二杯目は、ふらのワイン。自生する山ぶどうという説明書の言葉に心惹かれテイスティング。コクがあり渋めで心地よい。

最後の三杯目は、以前、何度も訪れた奥尻ワイナリーの白ワイン。変わらぬ爽やかさに奥尻の海の美しさが記憶に蘇ってきました。

『北海道大学 北海道ワイン教育研究センター』
この建物は、元「昆虫学及養蚕学教室」で、現存する北海道大学の建物としては、一番古いと言われています。白と黄緑色が可愛い。
2023年9月から週4日、一般開放され、有料で試飲できるほか、ソムリエが常駐しているので北海道産ワインの魅力などをレクチャーしてくれる。“ワインツーリズム“で北海道を訪れた方に是非、立ち寄ってほしい施設です。
試飲は、20歳以上の方が対象で、希望者は、カウンターで専用コイン3枚を1500円(税込)で購入。支払いは、キャッシュレス決済のみで現金払いは不可。
支払い後、試飲用ワイングラスと専用コインコインを手に持ってワインサーバーへ移動します。ワイングラスは、試飲ごとに取り替えることができます。
試飲できる道産ワインは、12種類とシードルが1種類。この中より3種類をチョイスする(とても悩みます)。グラスには、約30mlが注がれます。写真は、二杯目に飲んだ、ふらのワイン『羆(ヒグマ)の晩酌』。山ぶどうのワインと“羆の晩酌“というネーミングに心惹かれました。山ぶどうの濃厚さが感じられる味わい深いワインだと思います。
最初の一杯目は、北海道大学余市果樹園で収穫されたリンゴから造られたシードル『玲瓏(れいろう)』。ソムリエから最初の一杯目としてお勧めしますと言われ試飲することにした。辛口でその爽快感がとても心地良いシードルでした。
最後の三杯目は、縁が深い奥尻島のワイン。『2022OKUSHIRIピノグリ』。爽やかな白ワインです。初めて奥尻ワインを飲んだ時より格段に美味しくなっていると感じます。奥尻島のワイナリーで醸造された珍しい離島ワイン。北海道土産に最適です。
試飲が終了してアンケートに回答すると北海道ワイン教育研究センター関連のオリジナル・ポストカードをゲットできます。
北海道大学 北海道ワイン教育研究センターの隣には、かつて36万点の昆虫標本を保管していた標本室(当時は、日本最大)があります。現在は、ワインセラーとして使用されています。この建物は、昆虫標本を木造校舎には置けないということで耐火性のある札幌軟石で造られています(1927年完成)。建物の入口上部には、同大学昆虫学教室初代教授 松村松年が書いた“インセクタ・マムムラーナ“の看板が掲げられています。
旧標本室(ワインセラー)内部。北海道大学のパンフレットには、「道内ワイナリーのワインを預かり熟成させる。ワイン産地のプロモーションを兼ねた博物館的ワインセラー」と記載されている。現在は、一般非公開のようです。写真は、アンケートに回答して頂戴したオリジナル・ポストカードを転用しています。
北海道大学 北海道ワイン教育研究センターで試飲できるワインリスト(2024年11月現在)
キャッシュレス決済は、交通系ICカードは使用できないようです。
北海道ワイン教育研究センター内では、試飲の他に道内各地にあるワイナリーの紹介ブースも設置されています。

個人的に名寄市以北の宗谷地域にワイナリーがないのは残念に感じます。気候的にぶどう育成には厳しい土地柄なのでしょうか。

北海道ワイン教育研究センターを出る頃には、少々、酔いがまわり良い気分。出口横に真っ白な雪の中に咲く、赤ワインのような真っ赤な花が印象的でした。


いいなと思ったら応援しよう!