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この一年を振り返って~序列化への抵抗と独自の道の覚悟~

この一年はストレスケア一筋の私にとって、迷いの年であったと思います。
きっかけは公認心理師資格についてTwitterで論じられている中で、過激な心理士たちが「臨床心理士、公認心理師以外のカウンセラーはエセ、野良、トンデモ」だという極論を主張していたのを目にしたことからでした。

私は心理士の方を尊敬しておりましたし、ストレスケアとの専門性の違いも理解しておりましたから、精神科の受診をすすめたり、当方に合わないと判断したら提携している臨床心理士の元へと紹介もしております。

大学院を修了していない、専門教育や訓練が足りない、倫理的にあやしい人が多いということで、一般の利用者に、臨床心理士、公認心理師以外のカウンセラーに関わることに警鐘を鳴らす動きを展開されておりました。

私はストレスケアを専門にしているカウンセラー、支援者であって、心理学の枠に収まる活動はしておりませんが、これでもプロとして20年以上活動を続けています。様々な専門家や機関とも連携してきました。

自分なりに歩いてきた道に自負と責任を感じてきたのですが、この「いわば序列化」に組み込まれるような流れに強い不快感をもちました。

それでこの一年はかなりTwitterに自分なりの意見を投下してきましたが、振り返るとそれで心理士の方々の態度が変わることもなく、むしろ不毛な時間を費やしてしまったと反省しました。

そこでTwitterへの投稿をやめて、今はInstagramで自分なりに大切だと思うメッセージをアップして、Twitterにはそれをリンクしてあげております。

しかし、この一年が本当に不毛だったかというと、実は必要な時間であったと思うのです。私自身にも社会の中でどう評価されるのか、その序列化の圧力にとらわれていたのだと気づくことができました。

私は自分なりにストレスケアを極めればよい、本物を追求して諦めなければよいと思えるようになり、どこまでもこの道を進んでいくという覚悟をつくることができました。

きっと周囲の圧力に鍛えてもらったのだと思います。さらに、Twitterでいくら対話しても自分は強くもなれず、知恵が深まることもなかったことにも気づけました。

答えは日々の体験と思索の中にあり、本当の自信はそこからしか生まれない。表層的な知識におびえることはないと思うようになりました。

もちろん、学ぶことは大切ですから、これからも続けますが、それはこの活動の本質ではないと気づきました。自分の人生に根付いた知恵でないと意味がないと思うのです。

ありがとうと言いたい気持ちです。苛烈で失礼な言葉があったからこそ、私も進むことができました。
私は、エセ、野良、トンデモと呼ばれてもよいと思えるようになりました。私の価値は私が決めるものですし、何より、私に仕事をくださる方が判断することだからです。
どこの誰かも分からない、私と交流もない方が何を言おうとそれは私の人生にとってほとんど無意味だと思えるようになりました。
一年の終わりに記録として残しておきます。

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