お葬式で必要なアレについて

お葬式や法事に行くと必ずといって良いほど持っていくものありますよね?

そう。数珠です。

木や石が連なってできているアレ。

お坊さんのは長くて、みんなは少し短いの持ってるみたいな。

そもそも数珠って何でしょう?

・数珠とは?

数珠は「念珠」とか「ずず」とか呼ぶこともあります。
玉の数は108個がデフォルトです。
108個といえば、人間の持つ心の迷い「煩悩」の数といわれています。
大晦日にお寺でつく「除夜の鐘」も108回ついて一年間積み重ねてきた煩悩を清め、新たな1年の無事を祈ります。

玉の種類は様々で、お釈迦様が覚りをひらかれた木「菩提樹」の実や菩提樹そのものを丸く削ったもの。
他にも水晶などの宝石もあります。


・数珠の起原

数珠の起原はお釈迦様の時代(今から約2500年前)に遡ります。

ある時お釈迦様のもとに、コーサラ国のハルリ王がやってきました。

「お釈迦様、私の国は土がやせていて作物が実りません。外の国から盗賊や悪者たちが次々にやってきて争いごとを起こしています。そのうえ病気が流行し多くの人が苦しんでいます。
私は日々、戒めを守り修行を行っています。どうか人々が苦しみから救われますように。私には国王として何ができるでしょうか。どうかお示しください。」

この言葉を聞いてお釈迦様は

「わかりました。無患子(ムクロジ)の身を108個つないで、いつも身に付けておきなさい。あなたの心は静まり、苦しみが取り除かれるであろう。そして、人々の心も安楽になり、国中が安泰になるであろう。」

これを聞いたハルリ王は国に帰り、願いを込めた数珠をたくさん作り人々に与えました。自分自身も身に付け、国中が平和になったそうです。

仏教で重要な「信力」のお話であり
貧しい心を持っていた人々が、数珠を分け与えられたことにより、幸福になり人に優しくするだけの気持ちの余裕が生まれたのかもしれないですね。


・まとめ

数珠には2つのポイントがあるように思います。

①仏様(ご先祖様)とともにあるという象徴

②利他(自分以外の人を思いやる心)の象徴

普段何気なくつける数珠にもこんな歴史があったんですね!

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