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NHK 貧困報道炎上 「子どもの貧困」を煽る反日自治体の正体③

前回の続きです。

※肩書などはいずれも当時(5年前)のものとなります
※該当先が削除されている場合を除き、可能な限りリンクも張っています

朝鮮高校無償化も推進?

 また、設立宣言では、子供たちの学ぶ場や働く場が確保されていないことが問題だと述べていたにもかかわらず、2010年(平成22年)4月25日の設立記念シンポジウムで発表された「子ども若者『学びの平等宣言』」では、次のように述べています。

経済的な理由から高校や大学を中退、もしくは進学することをあきらめる子どもや若者がいます。なかには、家庭を支えるため、「学ぶこと」より「働くこと」を選ばざるを得なかった子どもや若者もいます。
「お金がない」という理由で、「学ぶこと」を続けられなくなるということは、非常に悲しくつらいことです。それは、大切な居場所を失うことであり、友人どうしの日々のつながりを失うことでもあります。

 なかには自ら希望して進学せずに就職する若者がいるにもかかわらず、進学を是とし、就職を非とするような文言が盛り込まれています。
 そして、驚くべきことに、次の訴えまで盛り込まれているのです。

朝鮮学校
・高校授業料無償化の対象に、朝鮮学校も差別なく加えてください!

 このような「子どもの貧困」問題を作り出した勢力は、「子どもの権利条約(正式名称:児童の権利に関する条約)」を根拠に活動しています。

【子どもの権利条約】
 1989年11月の国連総会で採択され、1990年9月に発効した子供の人権を保護するための国際条約。1959年に採択された「子供の権利宣言」を具体化したもの。子供の権利に関する条約。児童の権利条約。児童の権利に関する条約。CRC(Convention on the Rights of the Child)。
※デジタル大辞泉(小学館)より

 この条約は全部で54の条文で構成されているのですが、ベネッセ教育総合研究所のホームページに掲載された湯澤氏へのインタビュー記事を見ると、「子どもの貧困」問題を作り出した勢力は、以下の第12条第1項を盾に活動していることがうかがえます。

【子どもの権利条約 第12条第1項】
 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。
外務省ホームページより

子どもの身勝手も「権利」か

 さて、その起草に間接的にかかわった国際法学者の波多野里望氏は自著『逐条解説 児童の権利条約』のなかで、その目的を次のように述べています。

 そもそも発展途上国における子供たちの人権環境を改善することを主たる目的としている。決して国内法体系のバランスを崩してまで、子供の権利を突出させることを締結国に要求しているわけではない。
波多野里望著「逐条解説 児童の権利条約」の「まえがき」より

 つまり、あくまでも飢え、貧困、人身売買、強制労働、売春などを強いられている発展途上国の児童(子供)の人権を改善するために作られた条約なのです。
 しかし、この条約を根拠に国内で「子どもの権利条例(後述)」を推進する勢力が掲げる「子どもの権利」には、条約の概念からかけ離れた次のようなものがあります。

●飲酒・喫煙を理由に処分を受けない権利
●つまらない授業を拒否する権利
●職員会議を傍聴する権利
●学校へ行かない権利
●身体測定・健康診断を拒否する権利
●「日の丸」「君が代」「元号」を拒否する権利
●セックスするかしないか自分で決める権利
※「生徒人権手帳-『生徒手帳』はもういらない-」より
  (平成2年、三一書房)
 共著者:平野裕二、苫米地真理、藤井誠二

 これらの歪んだ「子どもの権利」が行使された実例として、平成10年に埼玉県立所沢高校で起きた「入学式ボイコット事件」が挙げられます。
 この事件は、国旗掲揚と君が代斉唱を行う形で入学式を行おうとした埼玉県教育委員会や新校長に、学校行事の主役は生徒だとする教職員と生徒が反発。結果、生徒会が主催した「入学を祝う会」には新入生のほぼ全てが参加した一方で、学校が主催した入学式には、新入生の6割しか出席しなかったものです。

 他にも、「子どもの権利条例」を推進する勢力が、条約に関する誤った知識を子供たちに植え付けていることが明らかになった例があります。
 平成10年、京都府立桂高校など、三校の女子生徒がジュネーブで開かれた「国連児童の権利委員会」に参加し、「自分たちの高校では制服を着ることが強要されている。子どもの権利条約違反だ」と訴えたところ、ロシアの委員からは「制服もない自分たちの国の子供に比べたらあなた方は格段に幸せです」と、スウェーデンの委員からは「スイスに来て意見が言えること自体が恵まれていますよ」と、窘められたのです。

 今回は以上です。

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