見出し画像

保護猫もものすけと夏の体調不良

大切な大切なもものすけの初めての体調不良。
心身共に本当に疲弊した出来事だったので、同じことを繰り返さないように、初めて猫を飼う人が同じ思いをしないように、何があったのか記録に残しておこうと思う。

今は元気だにゃ

予兆と一回目の受診

7月中旬ごろまで比較的涼しく感じていたので、夜間のみクーラーを切っていたのが全ての始まりだった。もともと野良っこだったし、暑い中子猫時代を生き抜いてきたのだから、マンションの薄暗い一室で多少気温が上がっても外よりは涼しいから大丈夫かなぁなんていう気持ちもあった。
(実家では柴犬と雑種の元猟犬を飼っていたので、二匹とも暑さに強くクーラーを24時間つけたことがなかったことも大きかった。)

夜トイレに行った後に、いつも鳴かないもものすけが「ニャン…」とか細く鳴いた。なんかおかしいな…と思って見に行ったが、全くおしっこが出ていなかった。”猫がおしっこが出なくなると腎臓に大きな影響がすぐに出やすい”という知識をもとに、次の日病院に駆け込んだ。

41℃も熱があり、すぐに解熱剤投与と点滴をしてもらい、濡れたバスタオルで全身を冷やしてもらった。獣医さんには「よくすぐに気付きましたね」と褒めて頂いたが、猛烈に反省した。24時間クーラーを入れ、徹底的に温度と湿度管理し、薬を投与することで一旦症状は落ち着いたように見えた。

濡れタオルを夫と共に何度も取り替えた日々

血液検査と投薬

しかし、数週間ごとに食欲不振を繰り返し、どうもおかしいと思ったので再度病院へ。熱中症以外に体に不調はないか気がかりだったので急遽血液検査をしてもらうことにした。そこで、NH3(アンモニア値)が基準より高いことに気付いた。

獣医さんに「門脈シャントという病気の時にもこのような症状になる」と言われ、目の前が真っ暗になり、私は2日ほど涙が止まらずにほぼ眠れなかった。アンモニアが体を巡ってしんどくなって死んでしまうのではないかと想像するだけで胸が押しつぶされそうになった。断定できない状況なので対処療法的に、一生懸命毎日アンモニア値を下げる薬をあげた。

その薬の影響で一時期下痢になってしまったり、その後も原因不明の嘔吐が数回続いた。家に来てから一度も嘔吐したことがなかったので、「ただの毛玉かな」で済ますことができずに、また病院に駆け込んだ。

必死で保冷剤枕を取り換えて寝かせていた(本猫は気持ちよさそう)

毎週や隔週の頻度で病院に通い点滴、血液検査で、人間もどんどん疲弊していった。原因がよくわからなくて、どうするのがいいのかわからなかった。他の病気もたくさん疑った。温度も湿度もこんなに神経質に管理しているのに、朝起きてもものすけが吐いた跡をみて絶望するのが辛く、朝起きてリビングに行くのも辛くなった。

また病院に連れていく度に、捕まえてリュックに押し込まないといけないので、怖い思いをさせてしまうことへの罪悪感も本当にしんどかった。信頼関係がやっと出来てきた矢先で、また人間が信じられなくなったらどうしようと毎回泣く思いだった。

チュール水も飲んでくれなくて心折れた日々

症状の緩和

そんな病院通いを続けて1か月ちょっと。必死に保冷材や濡れタオルで体を冷やし、食欲がなさそうな時もスプーンで必死にご飯を与え、なんとか8月後半になり体調が落ち着いた。

そしてこの前病院で血液検査をしてもらうと、なんとNH3の値が平均の下限を切るほど下がっていた!獣医さん曰く、”暑さで一時的に体調を崩し消化機能が低下していたことにより、高アンモニア血症のようになっていたのではないか”とのこと。

薬をなくし肝臓ケアの療法食ではないものを与えてもいいですよと言って下さった。(セカンドオピニオンも兼ねて新しく別の病院にかかったのだが、何でも理論ベースの不安高め猫飼い初心者夫婦に医学書を見せて説明してくれる、とても丁寧でいい先生と出会うことが出来た!かなりラッキー!)

まだ1歳なのに、高齢猫用のご飯や療法食を与えるのも本当に辛かった。腎臓ケアのウェットやチュールを与えようとすると逃げ回られるたびに心臓がギュッとなっていたので、本当に嬉しい。

守りたいこの寝顔

気付きと教訓

猫さんは暑いのに窓際で日向ぼっこしたり、クーラーが当たらない冷蔵庫の上に乗ったりして、長時間そこで過ごしてしまう。人間がいる時は声をかけて移動させていたけれど、いない早朝や外出時はどうしても対策が難しく、その結果熱中症になっていたのかもしれないと今になって思う。想像以上にちゃんとケアが必要だとこの夏気づいた。

そしてもう一つ。この病院通い、毎回とてもお金がかかることに驚いた。アンモニアの値を下げる薬は1か月1万円、点滴や薬の投与で5000円、血液検査で5000~1万円と病院に連れて行くたびに数万円の出費があった。

もちろん飼うと決めたときに出費がこれからも継続的にあることは覚悟の上で飼っていたし、我々は共働きなので心ばかりの余裕もある。病院に連れていくことを全くためらったりしなかったが、それでも毎回「結構高いな」という印象を持った。

病院の血液検査でよくない数字が出た後に慌てて保険に入ろうと思ったが、やはり入ることは出来なかった。3カ月ごとの告知義務があるので、今回NH3が低かったことを踏まえて、この後3カ月間病院受診せずに健康に過ごすことが出来、再度血液検査をして頂いて問題がなければ、一過性の熱中症による体調不良として再度保険の申請をしたいと考えている。

やはり保険は健康な時に入っておくのが一番であるという当たり前のことも今回学んだ。今後ペットを飼う予定がある人には、本当にペット保険に入ることを強くお勧めしたい。

食欲もりもりなだけで最高に嬉しい!

まとめると

  • 猫は思っているよりも熱中症になりやすい

  • おしっこが出なくなったら要注意

  • ペット保険はお迎えしてすぐに入っておいたほうがいい

  • セカンドオピニオンで相性のいい先生を探すのもおすすめ

来年は絶対に熱中症にしないぞと心に決めつつ、人間不在時の日光ケアについては引き続き検討が必要そうなので、「こんなことしてるよ」というアイデアありましたらコメントください☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?