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ヒトと関わることで見つけてもらえたスキル

今日は看護師であるわたしが
なぜグラフィックレコーディングをするようになったのか??
ということについてお話ししていきたいと思います!

グラフィックレコーディングというコトバさえ知らなかった

地域で働く看護師として、訪問看護師や腸のマッサージ・アドバイスなどを行いながら活動する日々を過ごしていたわたし。デザインとは程遠く、今回お話する出来事がなければグラフィックレコーディングという名前さえ知ることがなかったと思います。

看護師として働くわたしがデザインに触れるきっかけになったのは、
#self mediaというコミュニティで2020年の9月からオンラインの初心者向けデザイン講座を受講したことがきっかけでした。

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もともと、イラストを描いたりノートをまとめたり、可愛い文房具が好き。ただ、それを今の自分の看護師という仕事には全く結びつかず趣味程度で楽しく描いたりたま〜にSNSで発信したりする程度な状態。

デザインの勉強は、ブログやSNSなどのアイキャッチ画像を可愛く作れるようになったらいいな〜という思いで始めたのですが、使ったことのないイラストレーターの操作は本当に難しくて(笑)

それでも、デザインの勉強を始めるちょっと前まではnoteにも書いた記事の通り活動に対してモンモンとしていたりプライベートでも離婚したりなどが重なって気持ちもネガティブだったような気がします…。
 (noteの更新も止まってしまっていました)

門仲ennは食で繋がるだけの場所だと思っていた画像1

門前仲町にある多世代が交流できる場づくりをしている”門仲enn"。
このコミュニティは、2020年の1月頃にわたしの姉の紹介で初めて訪れた場所でした。オーナー千寿子さんはわたしと同じ看護師の大先輩でもあり、認知症予防など病気にならないカラダづくりや場づくりみたいなことをできる場にしたいという想いもある方だということがわかり意気投合。

*ennについての詳細は門仲enn noteをご参考ください*
https://note.com/monnakaenn/n/n32e9936a5b66

この場所で、いろんな方と交流することも徐々に増えました。
ただ私の中では、ennは”食”をテーマにしたヒトだけがイベントを主催したり参加する方も食に興味の深い人の場所なのかな〜という想いも
当時はあったように思います。

スキルシェアという考え方

”食”で繋がる居場所というennでの私の概念に新しい風を吹きこんで
くれたのは、門仲enn運営のデザイナーエイイチさんでした。

ennのFacebookコミュニティの中で、デザインについての勉強会をやります〜!!という案内があって、ちょうど#self medeliaでデザイン講座を受講していた私にとってはめちゃくちゃ興味の湧く内容でした。

デザイナーエイイチさんの勉強会では

”これからのデザイナーに求められることとは??”
”デザインとは何だろう??”

ということについて深く考えさせてくれたように思います。

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ennで食以外のスキルを共有してもらうという経験は初めてだったのですが、とても居心地が良かったです。

しかも、プロとしてデザインを仕事でしている方の生の学びの共有は本当に財産になりました。

「ennって食だけで繋がる場所じゃないんだな…。」

ということも実感できた経験でもありました。

気軽に相談できる空気感と距離感

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こんな風にennに集うヒトとの自然な交流が増えていくにつれて、ennの人たちとコミュニケーションをとる機会が多くなってきました。

なので、自然と…
「この内容は一人で抱え込むより相談した方が 
 いいアイディアがもらえるかも!」


みたいな気持ちを抱くようになりました。わたしは、質問力があまりないというか相談とかうまく相手に頼るのが下手だったりします。

そして、この時に相談したかった内容が看護大学の授業に関わる内容
についてでした。

縁あって、看護大学の母校で4年生に向けて卒業前の演習の講義のお手伝いを毎年させていただいているのですが、今年はコロナウイルスの関係もありオンラインの開催が決定となり例年とやり方が大きく変わるとの連絡が。

なので、大学の教授と打ち合わせをしたかったのですが先生が忙しすぎて
全く話し合いができないという事態になってしまい困っていました(泣)

今回は、在宅で訪問看護や訪問診療などのサービスを行いながら生活しているご家族について学生にリアルな現場を伝えたい!という新たな提案を教授にしたかったこともあり、どうしても早めに想いを伝えたかったのです。

「どうしたら、忙しい人に簡潔に話の内容を伝え
 提案することが
できるか?」

その内容についてennのオーナー千寿子さんとデザイナーのエイイチさんに相談にのってもらうことに。二人は、飲み物とかお菓子をつまみながらじっくりとわたしの話に耳を傾けてくれました。ennには、話を聞いてもらえるという空気感があるのです。

そのまま伝えたらいいんじゃない?

二人には、忙しい教授にどうしたら自分がチャレンジしてみたい講義内容の提案ができるか?という相談内容を口頭でまず説明しました。

オーナーの千寿子さんは、看護師さんなので専門用語使いまくりのわたしの説明でも口頭で伝わりました。ただ、デザイナーであるエイイチさんには伝わりませんでした。しばしば、医療的な話をennで伝えようとすると相手を置いてけぼりにしてしまうことはあったのですが

今回もまさにその状態でした(笑)

ただ、ここでエイイチさんが
「紙に書いて説明してもらっていいかな?」

と一枚の紙とサインペンをわたしに渡しました。専門用語をなるべく使わないように…を念頭に置きながら、わたしは白い紙に絵や図を描き口頭での説明を加えつつ先ほどの内容と同じ話を伝えました。

一通り聞いたエイイチさんが
「このまま教授の先生に伝えたらいいんじゃないの?動画を撮って。」
と一言。内容は、口頭で説明した時とは違いしっかり伝わったようでした。

「さきちゃんさ、書きながら説明するのって結構当たり前にできることじゃないんだよ。これは立派なスキルだから、もっと磨けば色んなことができるようになると思うよ。」

とポツリ。

そして、グラフィックレコーディングという技術について教えてもらいました。こんな表現方法があるのか〜と目から鱗が出るようでした。
ここでわたしは、初めてグラレコ のことを知ったんですよね。

**はじめてのグラレコ **

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忙しい人の時間を奪わず想いを伝えたい!!
から生まれたわたしのグラレコ 

エイイチさんのアドバイスを受けて、家に帰って教授に想いを伝えるために壁に大きな白い紙を貼って動画を撮影し始めました。

家にあった紙がくしゃくしゃのものしかなかったし、黒いペンだけで書いた本当に短いグラフィックレコーディング。

「これで本当に伝わるのかな〜?」
と不安もありながらその動画を教授に送りました。

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**動画に撮りながら説明した内容の一部**

先生からは
「さきのやりたい内容で講義動画を作ってもらっていいよ。卒業生が考えた内容を新しく取り入れるのも必要かもね。」

とすぐにやりたいようにやっていいという返事が…。

この時は、ほんとうに嬉しかったです。

伝わってよかった〜!!という想いと
いきなりの突拍子もない提案を受け入れてくれた先生に
とにかく感謝でしたね。

それと同時に
「グラレコ ってすごい!!!」

の想いが強かったこと、グラレコ が秘めている可能性について今まで自分がやってきた点と点の活動が繋がる感じがしてワクワクしました。

気づいてないだけでみんなもスキルを秘めている

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このお話しは、2020年の11月のお話なのです。

そこからグラレコ やってみよう!
となって、12月にはお仕事としてグラフィックレコーディングをさせていただける機会もいただけました。

なんでこんな短期間にお仕事をもらえるまでになったのか??
もnoteには書いていきたいと思っています。

自分の経験の記録にもなるし、同じように誰かが秘めているスキルを発見
したときにどう活かしていけばいいのか??
のヒントになるんじゃないかと思うからです。

ただ、この短期間でわたしがグラレコ をたくさんできるようになったのは
たくさんのヒトとの”縁”があったからでしかないと思います。

あの日、ennに行って相談してみよう!と行動しなかったら
きっとわたしは今もグラフィックレコーディングという言葉さえも知らず、自分が秘めているスキルにも気づけなかった。

そして、このお話はみなさんにも当てはまると思います。
みんなそれぞれ、今まで生きてきた過程や経験してきたコトが違うから秘めているものも必ず違います。

何もない人はいないんじゃないかとも思っています。

自分では当たり前のことも他人には当たり前じゃない

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自分が難なくできていることがヒトにとって必要とされるスキルで
あることがほとんどだと思います。

自分では当たり前にできるからこそ、一人では埋もれているスキルをなかなか見つけにくいという厄介なものでもあると思うんです。

違う視点であなたを見てもらうコトが必要なのは
こんな理由があるからなのです。

そして、埋もれているスキルを見つけるためにはヒトとの関わりが
必要になってきますし、そのスキルを伸ばしたいと思った時に手を差し伸べてくれるのもヒトなのかなと思います。

別に大勢のヒトじゃなくてもいいです。

「ちょっとこの人に話し聞いてもらいたいなぁ…。」

みたいなヒトが一人でもいたら新しい何かが始まるかもしれないです。

自分なんか何もできない…って思っているヒトがいたら
自分のスキだったことや毎日辛くなくやり続けていることってないかな??
と想いを巡らせてみて欲しいです。

わたしも、そんな風に誰かの何かを見つけてあげられるヒトになれたら嬉しいなぁ〜と思う今日この頃でした。

ーSAKIー





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