河田安津子
‟あの人とワインを飲むならこんなワインがいいな”と妄想しながら書く超私的なnoteです。
話せば話すほど、変な人だなと思っていた。 勿論、誰ひとりとして自分と全く同じ価値観の人なんていないし、価値観が似ている人だってそう沢山いるものではないことは重々承知している。 だから”この人は自分とは違うな”と思うのは自然なことだ。 それでも彼は「自分とは違うな」を優に超えていたし、自分の変わっているところを恥ずかしげもなく丸出しにしているところに私は好感を持った。 頼もしいビジネスマンでありながら、少年のように純粋で、凝り性で、正直。 話していて首を傾げることは数あれど、
私の記憶の中で一番古いものは妹に関するものだと思う。 ふわふわのタオル地にひらひらのフリルが付いた真っ白な布にくるまれた赤ちゃんが籠に乗って家にやってきた日のことを良く覚えている。ふっくらとしたツヤツヤの肌。薄い瞼を閉じてすやすやと眠っていた。 夏の日差しが布に反射して光っているように見えた。 そこに存在するだけでうわぁと胸が高揚するような柔らかくて温かくて特別な存在感。 それが初めて見た妹の姿だ。 もう一つよく覚えているのは、秋のある晴れた日に妹の小さな手を引いて一緒に
人の話を聞くのが好きだ。 じゃぁどんな話でもいつまででも聞いていられるかと問われたら、さすがに「どんな話でもかぁ‥」と空を仰いでしまうが、たいていの話は聞いていられる。 例えば何度も同じ話を聞かされても、そのことがよほど心に残っているということなのだとしたら深堀って聞きたくなる。 そして多くの人は同じ話を何度もするものだと私は思っている。自分も含め。 ただ、同じ話を何度もしている、等というレベルではない友人がいる。 私の知る限り彼女は数年に渡りずっと同じことを悩み、私に話
普通のサラリーマン。二児の母。飲食やワインに関する経験も実績も無い。 定期的に仕事をもらえるというような契約や約束があるわけでもなかった私がワインと食で活動するフリーランスになって丸1年。 今の仕事や暮らしについての振り返りをまとめてみました。 【仕事】ワインと食で人に心地よさと楽しさを提供することができるプロフェッショナルになりたい。 悠然と楽しく、豊かに、のびのびと生きたい。 そう思ってフリーランスになったものの、ではどうやって?というのが難しい私の活動。 冒頭でも書
バラエティ番組制作に潜入昨日は民放のテレビ局へ番組制作のお手伝いでした。 某バラエティ番組の料理コーナーのための試作で丸一日缶詰。まさに裏方に潜入と言った状況です。 バラエティと言えばお茶の間のエンターテイメント。 〇ニーズJr.や今売れっ子の芸人さん等豪華タレントさんらが出演されるとあって、沢山の人が見るテレビ番組の裏側ってどんな世界なんだろうとウキウキしました。 仕事の内容今回の私の仕事は、タレントさん達が考えた料理をその意図を汲んで形にし、レシピを作るという内容。 食
ワイン講座で「先生」と呼ばれるたびに、どこか胸の奥に刺さった柔らかい棘がうずいてキュッとする。 何ともいえないこの鈍い感覚が「全力を出さねば」と即座に指令を出してくれ腹に力が入る。 「先生」と呼ばれるのが嫌なわけでも、そう呼ぶことをやめて欲しいと言いたいわけではない。でも何故かそう呼ばれると、私は、そう、少し胸がキュッとするのだ。 ワイン講座の先生それが私の立ち位置の一つだ。 私はワインに興味のある方々に向けてワイン講座を開き、ワインについて教えている。 だが実は「教えてい
先日、一つ大きな仕事を終えました。 「私の2020年は森のマルシェ キッチンフェスタ Onlineだった」と言ってもいいぐらい、頭と心と時間を占めた仕事でした。 最終回の配信が終わってしばらく寝かせないと言語化できないぐらい感じたことや学んだことの量が多くて、しばらく無言でグルグル考えていましたが、うずうずしてきたので仕事納めの今日ようやくPCに向かっています。 コンセプトづくりこのお仕事をいただいたのは確か5月か6月の初夏でした。 ご連絡をいただきソファから飛び起きて、
はじめまして。河田安津子と申します。千葉県流山市で「Nagareyama Wine Club」というワイン好きの方々のコミュニティを主宰し、ワイン講座やイベント等の活動をしています。 このnoteでは超保守的な私がフリーランスという立場になると決めるまでの事、決めてからの事、家の事、自分の事、子育ての事、大事にしていること等々、日々感じていることを書いていきたいと思います。 * つい先日までIT企業に所属し会社員の傍らワインに関する活動をしていましたが、社会人14年目と