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2/28(Wed)のBAR HALL LIVE。

空間の匂い

冬の空気と春の空気が入り混じる、冷たい風と温かい陽射し。
そんな日でした。
準備のために少し早めに会場に着くと、そこにはいつもの大きなガラス窓。その窓から差し込む陽、そして窓枠の長い影があって、いつもの匂いがあった。
そういえば、この匂いこれはなんの匂いなのだろう?
植物や土の匂いでもなく、人の匂いでもなく、食べ物の匂いでもない。
椅子や壁の持つ素材の匂いなのだろうか。ピアノの匂いだろうか。
そんな事を考えながら、一つ一つの物を置いていく。
音を出す前のピアノの静けさの匂い、という言葉がぴったりのような気がしてきた。
友人が作ってくれた春のフラワーアレンジメントをカウンターに置くと、スイートピーの甘い香りがふわりと広がった。
マーガレット、スイートピー、ラナンキュラス、白やピンクの花が歌うように並んでいる。
細い茎、小さな花びら、一つ一つの花は可憐なのに、溌溂とした元気さがある。まさに、春を呼んでくれそうなアレンジメントだ。

今日という日は

今日は、何の日だったのだろう。
何かが、誰かが呼んでくれたのだろうか?と思うほど、沢山の方々が来てくださった。
色々なことがあった。

Openと同時に来てくださった方、
お一人で、ご夫婦で、親子で、お友達と、仕事帰りに同僚の方と。
初めての方も、よく来てくださっている方も、4年ぶりにお会い出来た方も。
ソファやテーブル、階段、あっという間に席が埋まっていく。
ピアノもさっきまでの静けさを忘れたかのように、休みなく音楽を奏でている。
大きい音、可愛い音、激しい曲、優しい曲、カッコいいアレンジ。
止まっていた心の中のどこか一部分が、ゆっくりと動き出すように揺さぶられる。
その時初めて、止まっていたことに気が付き、ハッとする。
さっきまでそこにあったあの匂いは、どこかに溶けてしまったように消えていた。


乙女のロッシーニ

乙女のロッシーニ

今回の季節のモクテル(ノンアルコールカクテル)は“乙女のロッシーニ”。
ロッシーニとはイタリア ヴェネツィアで生まれた、スパークリングワインと苺のピューレのカクテルだ。
とちおとめとノンアルコールスパークリングワイン、スパイスを使ったオリジナルモクテルは、乙女のみならず、男性にも大人気。
完売となってしまった。

「今日、ここにきて良かった」

「今日、ここにきて良かった」と心から思っていただけるような場を造る。
どんな仕事にも共通して持っている私の目標だ。

「前から気になってて、ようやく来れました」
「ただピアノが置いてあるのかと思ってた。もっと早く来ればよかった」
「白ワイン、美味しかったです。センスいいですね」

そんな短くも嬉しい言葉を聞きながら、慌ただしく飲み物をグラスに注ぐ。
弾く人も、聴く人も、飲む人も、それぞれの過ごし方でこの場を楽しんでいただけていることが伝わってくると同時に、嬉しさと有難さがジワリと沁み込んでくる。

あぁ、今日もここに来られて、本当に良かった。
今日、ここにきて良かった。
そう思っている自分を強く感じた。
今回も、ありがとうございました。

次回のBAR HALL LIVE。


次回のお知らせです。

BAR HALL LIVE
2024年3月12日(Tue)
Open 18:00 / Close 20:30
会場:スターツおおたかの森ホール ホワイエ
つくばエクスプレス・東武アーバンパークライン
「流山おおたかの森」駅 北口より徒歩1分
https://www.otakanomorihall.com/access/

ワインと、自家製ノンアルコールカクテルと、そして、来月はちょっとしたおつまみも。

来月もお待ちしております。
それではまた、BAR HALL LIVEにてお会いしましょう🍷

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