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水と堕落と男と女

【プロフィール④】

ショップづくりの専門家
ストーリーVMDコンサルタントの
田島恭子です。


プロフィール4つめは高校時代のお話です。
高校は都内の公立高校。
自由な校風でのびのびとしていましたが、
お年頃になったためか、
女子として生きることへの苦悩が
垣間見えます。

中学校で生徒会長をやって生き生きと
過ごした日々。
そんなに順風満帆に見えた生活も
そう長くは続きませんでした。

自信満々で進学した高校生活で
私が直面したのは
クラスでいつでもリーダー的存在
であった自分が、
リーダーになることができないという
当時の自分にとってはとても辛い状況でした。

多くの人は目立つ方が
嫌だと思うのですが
私にはそうなれないことの方が
つらく感じたのです。

高校生になると
自分よりも優秀な生徒がクラスにいて、
自分よりも理論的に物事を考えられる人もいる、
価値観の違う人たちもたくさんいる。
一気に世界が広がりうろたえて
しまったのです。

自分がまとめ役をやりたいと思う
気持ちとは裏腹に
女子は“女の子らしく”している方が
みんなからの人気もある学校風土
であったことと(当たり前か。)
男子よりも自分が前に出ると
出しゃばっていると
思われかねない空気を
感じ取りました。


自分がお年頃になったこともあり
好きな男の子もできて
一見学校生活は充実したものに
見えていたと思います。


しかしあるとき、
合唱祭で指揮者をやりたいと
立候補したのですが
先生の一存でやっぱり男の子のほうが
全体的に締まるからという理由で
みんなと一緒に歌う側になり、
とても釈然としない気持ちで練習を
続けた記憶があります。


わたしは、自分のやりたいことを
やりたいと言わずに
自分の本当にいいたいことを
押し殺すようになってきました。

そんな中でも、
3歳から続けていた水泳を
部活で継続し、
仲間と深い友情を育むことが
できたことは救いでした。


3年間はほぼ水の中で
過ごしていたような感じがします。
水泳部の友人たちと
一緒にいる時だけが
私の高校生活を潤いあるものに
してくれました。
今でもたまに連絡をとり合える
大切な仲間たちです。
その仲間からすると
十分楽しそうだったじゃん!
と言われてしまいそうですが
私なりにいろいろと
葛藤があったのです。


一方、自分自身のことについては
本心を封印して
自分がどうありたいのかも
わからないまま高校生活を
終えようとしていました。

卒業して進学先を決める時
例の
食いっぱぐれのない人生を歩む目標
を叶えるために
つい空気を読んで、
公務員になろうかなと一言                      いったらとても喜んで、
どんどんとそっちの方で                       話が進んでいきました。


しかし、自分では何だかしっくりこない。


それに、他の友人たちは皆
塾に通い、一流大学を目指している人ばかり。

何でうちは、
大学に行くことを進めることもせず
食いっぱぐれがないからという理由で
公務員になる娘の進路を
喜んでいるのだろう。

親の気持ち、子知らず。
とはまさにこのことで、
私は親に反発するように、
急に進路を変更します。


お父さん、お母さん
やっぱり私、家庭科好きだから
ファッションの大学に進みたい。

(父)えーー?
お金かかるだろー。
・・・・
公務員がいいよ~

あの時の両親のがっくりとした姿は
忘れられません。

そうです。
我が家には本当に
お金がありませんでした。
それを強行突破して
大学に進んでしまったのですから
親としてはやり切れないわけです。

さらに両親もそのことで
喧嘩も耐えませんでしたし
そんな状況からも逃げるように
なっていたのだと思います。

自分にとってゆるくてぬるい高校生活は、
私をどんどんラクな方へラクな方へと
追いやり、中学生の時のように、
心が震えるように何かを変えること
心の底からやり切ったと言い切れない
何だか後味の悪い感じが常にありました。

当時は自分がそんな気持ちだということにも
気が付いていなかったと思います。
それなりに対応できたし、
それなりに生きていたから。

自分を見失い、
日々楽しいことばかり考えて
親の気持ちを少しは理解しようと
空気を読んだつもりが
反動により強行突破でわがまま三昧。
まさに自分勝手が
頂点に達していた高校時代でした。

ここからまた
わがまま街道まっしぐらの大学生活が始まります。
高校生活3年間は本当に混とんとしていて
本当に一瞬で過ぎ去っていきました。


きっと周りが羨ましくて
妬みもあったのかもしれません。
周りをいくらうらやんでも
自分は自分であることを
この時気づけていたら、
もっと人生は
変わっていたかもしれません。

今はただ、
両親と友人たちに感謝するばかりです。

そしてさらに、世界が広がる
夢の(はずの)大学生活が私を待っていました。


読んでくださりありがとうございました。

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