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持病から学んだこと

子供の頃のこと。
真夜中に喘息の発作で眠れなくなる。そんな時は、階段に座り込んで発作が治まるのを待つ。

苦しくて眠れない。
力一杯、肩で息をしている。
鼻呼吸しか出来なくなっている。

目を閉じて、呼吸に意識を向ける。
明日のことなど考えられない。
呼吸だけを感じてみる。

少しずつ、少しずつ整えていく。

30分もすると、楽になってくる。
身体に聞きながら、階段を一段登ってはまた休む。

ようやく布団にたどり着く。
少しずつ、少しずつ横たわってみる。

横になると、とても息苦しくなる。
もう一度座り込み、呼吸に集中する。

やがて、眠りにつく。

あの、呼吸にだけ意識を向けることが、今から思うと「今を生きる」事と似ている様に感じます。

頭の中では何も考えていない状態。
本能としてわかっていたのかなと思う。

今に集中し、今を生きる事が、
心身にとって理想的な状態だということを。

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