二歳になったあなたへ…

お誕生日、おめでとう。調子はどうかな?
こっちでは、この二年間で色んなことが起きたよ。

悪い病気が流行しちゃって、みーんなマスクしてるよ。好きだったパプリカ、うん、オリンピックはね、延期されちゃって、どうやらもうすぐ始まるみたい。

パパはね、2年前よりもずっと沢山お家に居られるようになった。お家でお仕事もできるんだよ。

ママはね、暫く動けなかったんだけど、今ではお買い物に行って、パパ達3人のお弁当を作ってくれる。

そう、お姉ちゃんとお兄ちゃんは、学校に行ってるよ。すごいよね、自分のやりたい事を見つけたみたい。

ネコちゃんも、すっかり大きくなって、皆んなを癒してくれているよ。

心配して、ずっと見守ってくれているんでしょ?
何となくわかるよ。一度だけだったけど、声もかけてくれたしね。


でもさ、パパだってあなたのことがいつも心配で、今日はどんな1日だった?って、毎日心配していたんだよ。

それがあの日に限ってさ、あなたのことをすっかり忘れて、友達と楽しい時間を過ごしていたんだ…

今となっては、誰かさんにお膳立てされていたんじゃないかって思うけど〜


まだね、あなたのお家をちゃんとしてあげられなくてごめんね。暫くは、このままここにいて欲しくて。

ひょっとして、パパがこのお家を出てあなたのところに行く日まで、このままかもしれないけどね…。


悲しすぎて動けなくなる、そんなことはもう無くなったから。お友達なんてほんの数人しかいなかったパパに、沢山ご縁を結んでくれたね。あなたのおかげ。

今は、何事ものんびりと、ゆっくりと、流れるままに受け入れて、日々の幸せを感じているよ。

沢山の人と、あなたと、ちゃんと繋がっているって
その安心感が心を穏やかにしてくれる。


こんなパパにも、手を差し伸べてくれた人達がいた。世の中って、優しいんだね。

ごめんね、あの時は…。ぶったりして。
あなたにとって、パパは優しいパパだった?

ちゃんとお話ししたかった。
おはようって声、1度でも聞きたかった。
パパって呼んでほしかった。
あれが欲しいって、わがまま言って欲しかった。

もっともっと、一緒に居たかった…。
もっともっと、あなたを感じて居たかった…。


言葉を持たないあなただったけど
だからこそ、通じ合えるものがあったと思ってる。

存在を、意思を、耳だけじゃなくて五感全部で感じ取る、言葉のない世界、それもまた心地よい世界だったよ。

あぁ、だめだ…
久しく涙を流していなかったのに…

今日位いいよね…
だいすきなあなたへ…。

I love you   because you are you

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