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障がいを持つ子の育児を通じて学んだこと⑤

学びに必要な素直さと信頼

素直ってなに?

 「もっと素直になりなさい。」子供の頃に良く言われた言葉だと思います。大人になってからも、「素直に指示に従え。」と、指導されたこと、あると思います。

 この、素直さとは何なのでしょうか。伝える側が全面的に正しくて、それを相手に押し付ける。相手の言う事を、無条件に受け入れる事が素直さ? 何か足りませんよね。

 素直って、受け手側に聞く体制、受け入れる準備が出来ている時の状態だと思うのです。

素直に聞けるとき

 では、同じことを言われて、スッと聞き入れる事ができる場合と、聞けない場合があると思います。それは、言ってきた相手によるのではないでしょうか?

 言い方、言葉尻の問題もあるでしょうが、ほとんどの場合、相手の人が誰なのか、誰が言ったのかが決め手になると思います。

伝える側の問題

 これって、ある事柄や技術などを相手に伝えるとき、受け手が素直に聞くのか、聞かないのかは、受け手の心構えというよりも、伝える側の要素が大きいということだと思います。

 勿論、障がいを持つ子に対しても良く現れます。母親の言うことは聞くけど、父親のことは聞かない。また、先生のことだけはよく聞く、など。

 この違いって、何なのでしょう。ここの壁を越えないと、有効な教育や指導は出来ないのです。

信頼されるということ

 これは、私なりの結論としては、どれだけ信頼されているのか、という事だと思うのです。好き嫌いがハッキリと外に現れる我が子でしたので、よく分かりました。

 自分のやりたい事を、やらせてくれる。無理な時でも一旦は受け入れてくれる。まずは否定されない、という安心感がある相手の言うことは、落ち着いて聞いているようでした。人として、誰でもベースは同じです。

 私の学んだ心理学では、アクティブリスニングが必要だと教わりました。相手の要望や言葉を評価せず受け止め、そのまま返す。「あ、これがやりたいのね。」と先ずは受け止め、返すこと。これだけでも、相手の心境は随分と楽になり、話してみよう、話を聞こうという体制になります。

 他人に何かを伝えたいのなら、先ずは自分のあり方を見直してみてはいかがでしょうか?

常に、ビギナーであれ。


 

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