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【黛冬優子】私と"あなた"の「理想」を描く【pSSR】

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「ば〜か♡」

11月20日15時。黛冬優子のこの声を聞いて、俺の耳は一瞬で恋をした。遂に、待ちに待った冬優子のpSSRが実装されたのだ。

今日は【オ♡フ♡レ♡コ】黛冬優子について話していこうと思う。当然だがコミュのネタバレを大量に含む。それを了承出来る方のみ、この得体の知れない怪文書に付き合って欲しい。俺はこの悶えるような感情を、とてもじゃないが一人では抱え切れないのだ。


■これが今の”最大出力”


このpSSRの凄い所は山ほどあるが、まず驚いたのはパッと目に入る冬優子の妖艶さだ。

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普段とはちょっと趣向の異なる衣装に身を包み、髪形も変えた「ふゆ」は数多のプロデューサー達の心を射抜いたに違いない。

女の子の間では"甘辛系"と呼ばれるジャンルになるらしいが、陰キャオタクの俺には何が何やら1ミリも分からない。でも、冬優子はどんな服でもバッチリ着こなすという点だけは間違いなく分かる。


そして、ようやくお披露目になった「ネオンライトロマンサー」。

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全身の隅々まで神経を張り巡らせ、完璧なアイドルとして振舞うその姿は、芹沢あさひにも和泉愛依にも劣らない「リーダー」に相応しいものだった。最初見たとき、カッコよすぎて思わず会社のトイレで泣いてしまった。

これらは、冬優子に今出来る"最大出力"の「ふゆ」の姿だ。WING編を通して手にした、これが自分だと胸を張るための最強装備なのだ。

pSSRの物語で描かれるのは、こうした「ふゆ」の"意味"が厚みを増していく、そんなお話だ。



■最高の「ふゆ」を創るために

完全仕事モードの「ふゆ」の風景に続くのは、SNSのエゴサ・握手会のイメトレといった「ふゆ」を磨き上げるための日常だ。

冬優子の真面目さもさることながら、所々で垣間見える飾らないやり取りも実に可愛らしい。俺の口角も思わずSpread the Wingsしてしまう。

▼SNSの反応を見てご満悦の冬優子。こちらの世界のサジェストは地獄の様相を呈しているが、そんなことはないらしい。

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▼こちらはあえてPに投稿を読み上げさせ、気持ちよくなっている冬優子。非常に”いい”性格をしている。

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▼こちらはコミュ3の一幕。可愛いは言われ慣れていても、カッコいいにはまだ照れがあるご様子。

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▼俺はこのやり取りを見て、最近ストレスから来ていた胃炎を押してセブンのカツカレー弁当を食べた。その結果身体のあちこちから異彩の光を放つこととなり、今現在も胃が悲鳴を上げている。

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俺はこれらのコミュを見ていて、今まで欠けていた視点に気が付いた。もう「ふゆ」は冬優子にとってだけの理想の在り方ではなくなったのだ。

「ふゆ」とは冬優子とプロデューサーにとっての理想像で、二人が"運命共同体"として多大なリソースをかけて生み出す、アイドル(P)人生を掛けた代物に他ならない。

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そう考えると、一見何気ない日常のやり取りにそれなりの尺が割かれているのも納得がいく。

俺はpSSRが実際に公開されるまで「どんなに重いコミュや冬優子の背景が描かれようとも、出来る限り誠実に受け止めよう」と過剰に身構えている節があった。

何せ初っ端のWING編やイベントコミュで、あれだけ壮絶で、痛切で、目が離せない姿が描かれたアイドルだ。最初のpSSRともなれば、またとんでもない爆弾が降ってくるに違いないと。そう思い込んでいた。

でも違うのだ。

冬優子の物語は、彼女が「これが『ふゆ』って、胸を張れるアイドル」を目指す物語だ。これはアイドルマスターなのだ。

そしてその在りたい姿を叶える旅路に、寄り添ってくれる相棒が出来たのである。

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俺は彼女を分かりたいが故に、そのバックグラウンドに目が行き過ぎていた。別にそれが悪かったとは思わないし、今後そういった一面を見せてくれる時が来たら全力で受け止めるつもりだ。

でも、今の冬優子は「未来」を向いている。
そう思わせてくれる素敵なコミュ群だった。



■わたしを知る、あなたを知る

さて次は、4つめのコミュ「静寂の頃はまだ遠く」の話をしよう。

俺はシャニマス歴がそこまで長くないが、エモい話の時に流れがちなあのBGMを受け、思わず背筋が伸びた。そして、その反応が正しかったと思えるぐらい、凄まじいコミュだった。

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ここで描かれるのは、アイドルという立場ではない、一人の女の子としての黛冬優子だ。そしてプロデューサーも、比較的一人の人間としての想いを覗かせている。


▼心配性なP。冬優子があさひに「心配性っすね」と言われていた記憶があるし、案外似た者同士かもしれない。

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▼落ち葉を楽しそうに踏みしめる冬優子。BUMP OF CHICKENの歌詞に出てきそうなエモさを感じる。

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▼冬が好きだと、魅力を語っている様子。女の子らしいというと語弊があるかもしれないが、非常に可愛らしい一面だ。

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そしてここでPに会話の選択肢が委ねられる。

こっからがね、もうホント、どれを取ってもね、ンンァァァモウンンフユコンンナァァなんです。

いや分かるでしょ?ここ見た君たちも皆ンンァァァモウンンフユコンンナァァって、なったでしょ?俺はなったよ。耳だけじゃなく語彙力まで恋に落ちてしまった。

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『なんだか寂しいよな』

冬のもの寂しさを語るプロデューサー。冬優子は「ぼっちみたいな発想ね」と一蹴するものの、それなりに理解を示す。

彼らはやはり、感覚値が近いように見える。

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さっきは「寒いのには結構強い」と言っていた癖に、Pの上着を求める冬優子。

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その温もりに包まれた彼女は、こう漏らす。

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良かったな、冬優子.......
お前はもう、一人じゃないんだ......


いや待て。俺は一体何を見せられているんだ。

なぁシャニマス、これ、"含み"がありすぎないか?

冬優子は、Pは、今どんな感情を抱いているんだ。想像の余地が多分にありすぎる。アイドルとプロデューサーの物語を本筋として丁寧に描いておきつつ「ここから先はお好みで」と突然こちらボールにしてくるのだ。

どんな極上サービスだよ。黛冬優子のビュッフェじゃないか。あくまで本筋に徹して眺めるもよし、また違った肉付けをするもよし、全ては俺ら次第なのだ。

これだから、アイマスはやめられない。




『雪、綺麗だもんな』

こちらは先ほどとは違い、哀愁とか、センチメンタルとか、そういう言葉がよく似合う趣を感じる。

▼幼少期の冬優子について。声色がとても愛おしい。

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▼こちらは今の冬優子。同じ雪でも、今は降ってくるところが好きだとのこと。

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過去のコミュニケーションでも時折、冬優子は「綺麗なもの」「キラキラしたもの」への愛着を覗かせていた。そして恐らくそれは、彼女のアイドルに対する価値観にも繋がるものであるように思える。

綺麗なものは、儚いのだ。花火も、雪も、星も、アイドルも。いつかは必ず終わりがやってくる。

でも、だからこそ美しい。アイドルとしての在り方と真剣に向き合っている冬優子らしい、実に素敵な価値観だ。

そしてプロデューサーも職業人として、誰よりもその美しさと儚さを理解しているはずだ。だがそれでもなお、「冬優子」と「雪」は違うのだと返す。

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オイオイオイ、突然「冬優子は雪と同じように白くて綺麗」とかキザな台詞言っちゃってさぁ。そういうところだよ。

普段は冴えない癖に、大事な所で冬優子の心を的確に射抜いていく。こんなの俺が乙女になっちまうよ。

美しいものは儚い。儚いからこそ美しい。多くの人が共感できる認識といって差し支えないはずだ。でも何故だろう、分かっていても「この時間がずっと続けばいいのに」とも感じてしまう。

この想いは矛盾しているだろうか。
矛盾はしていても、間違ってはいないように思える。

プロデューサーから冬優子への、そして「ふゆ」への愛情が言葉の裏に垣間見えるような気がして、とても心を掴まれた。




『美味しいものが多いしな』

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いや、お前。

他の選択肢と同一人物か?ロマンチックさを微塵も感じさせない、素晴らしい冴えなさだ。

でも、これでいいのだ。これが冬優子のプロデューサーなのだ。

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そして、呆れながらも「......ま、それもいっか」と、笑う冬優子。一人の人間としての彼女の魅力が感じられて、思わずときめいてしまう。

冬優子と生きる人生は、きっとこんな"何気ない"幸せに満ち溢れているのだろう。

こんなの、好きにならない方が難しい。


どうだろう。凄まじさ、伝わっただろうか。
そして何より、これが"TRUE END"じゃないというのが恐ろしいところだ。



■私と”あなた”の「理想」を描く

最後に描かれるのは、見慣れた街並みでの冬優子とPの会話だ。

ここで冬優子は「沢山の娯楽に溢れた現代」「その中でアイドルを応援する大変さ」を語ってくれた。冬優子自身もオタクであるからこそ、その言葉には重みがある。

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▼こんな言葉も「らしい」と思えてしまうのは、冬優子の魅力に他ならない。

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そして、「私にアイドルとして応援されるに足る価値はあるのか」と零す。勝気な台詞を言う冬優子とは違うが、この思考回路もまた「冬優子らしい」と感じてしまう。

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この言葉は、画面の前の俺たちにも深く突き刺さる、極めてリアリティに溢れたものだった。

そもそも、アイドルマスターシャイニーカラーズを選び、そこで黛冬優子のプロデュースに時間を費やすと決めた人間だけしか、このコミュを見ていないのだ。


俺は、冬優子と接して、冬優子を選んで、後悔しているのだろうか。

いや、否だ。


頑張る冬優子を見ていると、自然と「俺も頑張ろう」と前向きな気持ちになれる。

性格が悪いと言いながら、その実面倒見がよくて、他人をよく見ている冬優子に惹かれている。

「ふゆ」の全身全霊のパフォーマンスは、俺の心を鷲掴みにし、かっさらっていく。


「ふゆ」と出会って、冬優子と出会って、後悔なんてただの一度もしたことがないんだ。


アイマスPでも、オタクでも、何でもないただの冬優子が好きな人間として「そんなことはない」と叫びたくなってしまう。

そんな気持ちをプロデューサーは上手く翻訳し、代弁してくれる。冬優子を大事に思う、実にプロデューサーらしい言葉だ。

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その言葉を受けて、「別に落ち込んでなんかいないわよ」とでも言わんばかりに冬優子は首を振る。

その後、真っ直ぐな語り口で強い決意を伝えてくれた。

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他人の視線を気にし、どう好かれるのかをずっと意識してきた背景があるからこそ、ファンに深く眼差しを向けることが出来て。

自分も純粋に好きなものを応援する立場であったからこそ、向けられる熱量を理解し、敬意を持つことが出来て。

幾度となく悩み、彷徨い、立ち止まった。

でも、そんな冬優子だからこそ辿り着けたのが、この答えなのだ。

かつては臆病な自分が好かれるための処世術でしかなかった「ふゆ」は、自分の理想を体現する"本当の"「ふゆ」に変わっていき、今ではプロデューサーという相棒の夢も背負う、私達の「ふゆ」なった。

そして「ふゆ」は、今まさに、ファンの想いすら巻き込んだ"理想の偶像"になろうとしているのだ。


変えていく、変わっていく、描いた理想を叶えていく。これをアイドルマスターと呼ばずして、どう表せばいいのだろう。



▼Pの完璧な返し。普段は冴えないが、こういう時は絶対外さない。

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▼その言葉をしっかりと噛み締める、冬優子の表情。

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そして最後に冬優子が言ったのが、この言葉だ。俺たちは"これ"をよく知っている。

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かつて「ザ・冬優子イズム」で自らを救ったその言葉が、今の自分を形作っている。だから今度は、私があなたの理想を叶える。私を選んでよかったと思わせてやる。そう、冬優子は誓ったのだ。

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俺はもう、黛冬優子から目が離せない。




おわりに

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長々とした怪文書にお付き合い頂き、ありがとうございました。前回の記事が思ったより読んで頂けたようで、非常に嬉しいです。少しずつ、シャニマス関連の交流がTwitterでも増えてきました。

でも、まだまだ冬優子を語り足りないし、他の人の想いが詰まった記事も沢山読んでみたい!とも思っていますので、これから色々な方と喧々諤々できるのを楽しみにしております。何か御座いましたらTwitter(@blueshovelP)までどうぞ。それではまた。


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