#5 ある子供たちの服に書いてあったメッセージ

長女が最近ハマっている言葉。

「Stop it!」(やめなさい!)

親が子供に言うような感じで使うニュアンス。だからか分からないけど、言われたら無性にイラッとする。

Shizzleです。

大人が言っている言葉を子供が言うようになったら、何と不思議!イライラしちゃうねw 自分勝手な大人だよ!w

さて、今日は家から車で20分で行ける、庭園に行ってきた。ママ友たちと3家族で年間パスを購入したので、いつでも行ける。敷地がすごく広くて、一回入ったら車も入らないとこだから、子供たちは自然の中走り回れる。色んな植物や花が1年中見れて、池やら湖もあって、自然に囲まれて幸せな気持ちになれるところ。

そこでのお話し。

ふらっと寄って散歩して帰れる場所なので、一通り散歩して、バラ農園を見て、そこにある噴水で遊んで出口に向かっていた。

すると黒人の5人家族が入り口から庭園内に入ってくるところだった。3人の娘たちが来ていたスウェットにはこう書かれてあった。

"Black is Beautiful"

見た瞬間、何で私たちはこういう洋服を着て、誰かに訴えるメッセージを発信しなければいけない世界に生きているんだろうかと、悲しくなった。

例えばだ、私たちはアジア人で黄色人種。だけど、Yellow is Beautiful.なんて洋服を着ているアジア人は一人として私はこの国で見たことがない。それは白人にも当てはまること。White is Beautifulなんていう洋服を着ると、まず変な目で見られるだろう。むしろ今のご時世、そんなものを着ていたら、白人主義者と思われ、毛嫌いされるのがオチだ。

だけどBlack is Beautifulという、黒人を美化する言葉がついている洋服を着ている人はたくさん見る。

何で美化する必要性があるのか?何でそんなことを訴える必要性があるのか?何で子供たちがそういうメッセージが書かれてある洋服を着て、歩かなければいけないのか?何でそういう汚い世界に私たちは生きているのか?

そういうものを着ることによって、周りの人にメッセージを伝えたい気持ちは理解できる。だけど、伝えないといけない汚らわしい世界に私たちが住んでいる事実が悲しくなった。

日本ではこういうことは考えないかもしれない。私は日本に住んでいるときに、こんな気持ちになったことは一度もない。なぜなら本当の人種差別というものを経験していなかったからだ。

見た目がアジア人ってだけで、アメリカ南部では宇宙人を見られるような目でじろじろ見られたこともあったし、アリゾナ州のメキシコとのボーダー近くをロードトリップしているときに、差別を受けたこともある。

人種差別って本当に存在するんだ。人種差別されると、本当に心に傷がつくし、見た目だけで判断される悔しさで、涙が出てくる。これは人種差別されたことのない人は決して理解できないだろう。日本で私がそうだったから。

今アメリカでは、Black Lives Matterで活動している人も増え、人種差別の意識もだいぶ広がっているのは事実。だけど足りない。活動したって、差別する人はするし、考えを改めない人は改めない。いじめが減らないのと一緒。

自分たちが今何ができるかって、それは正しい知識を子供たちに伝える教育。歴史を教えて、正しいことを将来を担う子供たちに教えること。私の娘たちはまだ幼く、人種差別のことなんか知りもしない。むしろ、肌の色なんかも全然気にしていない、純粋で無垢に。でも育っていくうちに、友達とは見た目が違うことに気付き、意識する時が来るかもしれない。

母親として、マイノリティーとして、力強くこの国で女性として生きていくためにも、しっかり人種差別をなくすことを教えていきたいと思う。教えていかなければいけないっていう事実も悲しいけど、やるっきゃない。

これが私の使命。

Shizzleより


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