嘘をつくこと、謝ること

「なにか趣味でも見つけたら?」

職場の人に言われた言葉だ。
わたしは暗い。ほぼ根暗と言っても間違いではない、というか当たっていると思う。
昼間は仕事のことで頭をいっぱいにして、余計なことは考えないようにしている。いちばん安心する時間だ。
問題は朝と夜。朝は目覚めた瞬間が1番虚しい。そして夜、夜は生きているのがしんどくなる。生きてゆくのも嫌になる。そして眠れなくなる。

さすがにここまでは誰にも話せない。
夜何してるのー?という先輩からの問いに、「特に何もしてないです。ドラマみてます。それにしても毎日しんどいですね〜」くらいで話した。そしたらこれだ。
「なんか趣味でも見つけたら?」「俺は友達とオンラインゲームして愚痴とか話してるよ、溜め込まんことが大事!」

へぇ〜いいですね楽しそう。趣味があるっていいですね。

そんなかんじで返事をした。微塵も思っていない。嘘をつくことと謝ることは、息をするのと同等だ。

なんでなんだろう。皆が皆ゲーム好きとは限らないし、人と話してストレス発散 というのも無論そうだ。自分の中で折り合いをつけて消化するひともいる。話したくない日もあるし話せないこともある。
だれとも仲良くなりたくない。
人を好きになるのが怖い。
もう傷つきたくない。噂もどこから漏れるか分からない。悪口を言われることも怖い。だから皆にいい顔をしながら皆に壁を作っていたい。それが安心する。
でも一人でいたくない。寂しい。

つらい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?