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臨床心理士。noteを始めたきっかけは片側顔面痙攣の手術による完治のプロセスを書き留め…

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臨床心理士。noteを始めたきっかけは片側顔面痙攣の手術による完治のプロセスを書き留めたい、でした。顔面痙攣にこだわらず、仕事のこと、住んでいたアメリカのこと、茶道のこと、子育てに認知症の母との同居など盛りだくさんな日々についても書いていけたらと思います。

最近の記事

迷走の日々:イメージングを使ってみて

治療院Aでの効果がいまいちでがっくりきていた2019年の初夏。カウンセリングの仕事中にも口元がゆがんだり、でもおでこはつりあっがたりといった勝手な顔の動きにぎょっとするクライエントさんの表情もみてとれたし、痙攣が首や喉元まで及ぶとしゃべりにくさも感じた。 なにしろこの頃には、誰かと出かける=顔面痙攣がどんな調子か、を考えずにはいられないばかりか、顔面痙攣を恐れて出かけるのをキャンセルすることを考えるようになってきていた。楽しみにしていたお兄ちゃんのToffyのクラスの親睦会

    • 迷走の日々:スピリチュアルワールド

      私は元来スピリチュアルな人だと思う。子どもの時からなんとなく誰かが守ってくれていることは感じていたし、たまに後ろをふりかえって“ありがとう”などと感謝するような子どもであった。家の2階から空をみあげては、“あそこに神様が”などとお祈りしたりもしていた。こういう話はつきないのでまた別の機会にするとして。 そんな私のスピリチュアリティは在米中臨床心理の研鑽をつむことでさらに洗練(?)された訳だが、顔面痙攣においても大いに活躍してくれた。 私の友人たちや仕事仲間にはスピリチュア

      • 迷走の日々:最後の鍼治療

        中国4千年の歴史に身を委ね治療院A、Bに数十万をつぎこんだ私であるが、手術を1か月後に控えまだあきらめきれない私は最後の一件、日本人の治療院Cに通うことにした。半分は奇跡を信じて半分は手術前に体を整える名目で。 治療院Cの先生は私の質問にもきちんと答えてくれるし、私でも納得のいく説明をしてくれて信頼がおけた。その先生曰く、顔面痙攣は脳内の事象なので顔に針をうつのは無意味ですよと。治療院A、Bでは顔にいくつも針を打ったことを思い出し、“そ、、そうだったんですね”と驚愕しつつも

        • 迷走の日々:鍼治療について

          結論からいうと私の顔面痙攣には鍼治療はほぼ全く効かなかった。合計3箇所いったのだが、それぞれについて振り返ってみたい。 治療院A:中国人夫婦ともうひとり中国人の鍼灸師。だんなさんと思しき院長先生は無口であるものの、奥さんの方は話しやすい。初回後は痙攣が減った気がして爽やかな面持ちで1日ほど過ごすことができた。夫や同僚にも「鍼治療いいわ〜」とすすめたぐらい期待が持てた。当初の説明では最初は週1、そこから少し間隔を開けて、ということであったが、いざ始めてわかったことは、痙攣の良

        迷走の日々:イメージングを使ってみて

          そして私は動き始めた

          空白の2年半は顔面痙攣に関する記憶が欠如している故何もやっていなかったという印象しかない。私が手始めに鍼治療を始めたのが2019年2月なのだが、おそらく2018年秋ぐらいには症状が悪化していたと思う。衝撃を受けたのはご飯を食べている最中に勝手に左目が閉じてしまいご飯が見えなくなってしまったことだろう。ほんの数十秒のことだと思うのだが、開けたくても開けられない感覚、コントロール不能な感覚がなんともつらかった。またこの頃にはまぶたが勝手につりあがるという現象も起き始めていたと思う

          そして私は動き始めた

          顔面痙攣を振り返る:空白の2年間

          さて2016年秋に顔面痙攣の診断を受けた私であったが、なんとその後2年半近く私は何もせずに過ごしてしまった。体を若返らせるでもなく鍼治療をするでもなく。。(そしてこれが2019年以降の後悔を生み出すことになる。) 一体私は何をしていたのか、そしてなぜ何もしなかったのか。診断を受けた年、私はあることを巡って思い悩んでいた。このことについてはまた別の記事にするが、人生の意味を問いただし大きな決断をしようとしていた。そしてその決断に向けて動きはじめようとしていた。本来ゆっくりと進

          顔面痙攣を振り返る:空白の2年間

          自己紹介

          臨床心理士。趣味はヨガと茶道(裏千家)。アメリカでサイエンスプラクティッショナーモデル(科学者であり臨床実践家であること)に基づいて臨床心理のトレーニングを受けたが、小さい頃から目に見えない、自分を超えた何かの存在を信じていたこともあり、スピリチュアルワールドとのつながりを強く信じている。認知行動療法を専門としているが、なかでもACT(アクセプタンスコミットメントセラピー)という手法に傾倒している。夫と二人の男の子とアルツハイマーの母と5人暮らし。宇宙人のような少年たちを相手

          自己紹介

          顔面痙攣を振り返る:診断を受けて

          あまりにも自分の症状が顔面痙攣とよばれるものに合致するので、とりあえずMRIぐらいはとって診断を受けた方が良いだろうと思い、かかりつけ医に近くの総合病院の脳神経外科宛に紹介状を書いてもらった。案の定顔面痙攣という診断を受けたのがおそらく2016年秋だった。画像を見ながら「おそらくこの辺で血管と神経がふれている」みたいな説明を受けたと思う。正直言って私にはその触れている様子がよくはわからなかったが。 ネットで読んだとおり、投薬治療はまず効果がないこと、症状の重さや困り具合に応

          顔面痙攣を振り返る:診断を受けて

          片側顔面痙攣を振り返る:発症当初

          こんなふうにブログ(note)を始めることになるならもっとメモしておけばよかった。でも恐らく目の下の痙攣に気づき始めたのは2015-2016のどこかだったと思う。たくさんの方がブログで言っているけれど私もまぶたの下のピクピクから始まった。私の場合は左側。片方だけピクピクも変だなとは思ったけれど、そしてこれまでに経験したことのないピクピクだったけれど「疲れかな」「ストレスかな」ぐらいにしか思っていなかった。かなり遅らばせながらスマホに切り替えたこともあり、スマホのせいかと思って

          片側顔面痙攣を振り返る:発症当初