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迷走の日々:最後の鍼治療

中国4千年の歴史に身を委ね治療院A、Bに数十万をつぎこんだ私であるが、手術を1か月後に控えまだあきらめきれない私は最後の一件、日本人の治療院Cに通うことにした。半分は奇跡を信じて半分は手術前に体を整える名目で。

治療院Cの先生は私の質問にもきちんと答えてくれるし、私でも納得のいく説明をしてくれて信頼がおけた。その先生曰く、顔面痙攣は脳内の事象なので顔に針をうつのは無意味ですよと。治療院A、Bでは顔にいくつも針を打ったことを思い出し、“そ、、そうだったんですね”と驚愕しつつも納得。

顔面神経と血管がふれていても痙攣しない人もいるとのこと。先生がおっしゃるには、鍼治療で顔面痙攣がよくなる人はかなり早い段階で始めた人、とのこと。先生の経験値では発症から数年たっていたり症状が悪化していると難しい、と。つまり私のような人はおそらく難しい部類にはいる。逆に手術してもなおらない、鍼をしてもなおらない人もいるのでやってみるしかない、と率直に話してくれるので好感がもてた。治療院Bでは“毎日こないと効果がでない”といわれていたが、治療院Cでは“毎日なんて逆効果。筋肉を休めないといけないからせめて週1ですよ”といわれ通いやすかったのもありがたかった。

残念ながら顔面痙攣自体は治らなかったものの、手術は万全の体調で臨むことができたし、体調が悪い時はまたお世話になろうと思えた治療院であった。

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