スピッツの『ルララ』がものすごくしっくり来た朝。

『何だかとっても疲れてる』

そう思ってネットで色んな言葉を検索した。自分の機嫌を自分で取れなくなってきてますよ信号が出てきてたので、昨日は、花を買って家に飾りゆっくりお風呂に入ったりした。けれどまだいまだ危険信号のままだ。黄色信号は会社の植木に水をやるのに二の足を踏む。ため息がでる。赤信号で周りの人の意味のない会話に苛立ちを感じる。今の私は、まだ赤信号。何かで自分の機嫌を取らないとと思いながら検索画面を開く。きぶんてんかん・はっさん・リフレッシュ・へんか 何か変えないと自分が好きな自分でいられなくなってしまう。そう思って検索する。どうしてこんなに仕事とは関係ないことで気を使わなければならないのか。世の中は評価や地位だけでなくたくさんの余計な思惑でいっぱいである。めんどくさい。

《きぼう》そう入れて検索をすると『国際宇宙ステーションきぼう』『#きぼうを見よう』という文字が目に入った。クリックするとそこには《きぼう》があった。ISSという国際宇宙ステーションの日本の実験棟の名前がどうやら《きぼう》らしかった。サッカー場ほどの大きさの中に人が生活して地球を90分かけて回ると書かれている。ISSかっこいい響きだなぁ。

今宇宙で私がこうして検索してる間も人が活動してるんだということを初めて知った。空気のない宇宙にロケットで行くのだろう。安全なんだろうけれどでも空気のない世界に自ら向かっていくってどんな気分なんだろう。90分で地球を1周するってどんな感じなんだろうと色んな想像が私の頭を支配していった。その中に『きぼうを見よう』と書いてありそこをクリックするとどうやら地球からきぼうを見ることができるようだった。どの日には何時に見られると書いてある。そして見ることができるのは、日の出前日没後の2時間ぐらいなんだそうだ。

今日はどうなんだろうと見てみるとなんと朝の5時21分みることができるようだ。たまたま『きぼう』を検索してたまたまクリックした先に《きぼう》があってそしてそれを見ることができて明日がたまたま絶好のタイミング。偶然が重なり運命なんじゃないかと興奮して朝5時に目覚ましをかけて就寝することにした。明日は《きぼう》をみよう。

目覚ましより先に目が覚めた。アラームを止める。昨日重なった偶然を運命に感じで興奮して目覚ましをかけてしまったが一度寝て興奮は冷めてしまっていた。本当に運命?そう思いながらもこの時間に起きてしまったし何となくお腹が減ってるしと布団から起き上がる。トイレに座って考える。まぁでもせっかく起きちゃったんだし今日は休みだし行ってみるか。そう思って着替え外に出た。

外に出てどんな感じで見えるんだろうと空を見ると雲が7割を占めていた。やっぱり運命なんかじゃなかったのかも。《きぼう》が見えるまであと20分。雲は流れるだろうか。少し外を歩いてできるだけ暗くて空がたくさん見える場所を歩いて探す。町は想像以上の街灯があった。私はこの町に守られてるんだなと思いながら歩きを進める。あと5分。住宅街の中に街灯が少ない場所を見つけた。家に囲まれた細い路地。中途半端な場所だけど時間もないしここにしよう。

あと1分。。。雲は相変わらず多い。空を見る。雲の隙間に目をこらす。


あの星動いてる。。。

あれがきっと《きぼう》だ。


空を見上げながらそう思った。見つけた瞬間はっと声にならない声がでて私は自然と空に向かって手を振っていた。きぼうからこんなちっぽけな私なんて見えるはずもないのに。そして気づいたら涙が溢れていた。涙って鼻がツーンとしなくても流れるんだなぁ。そう思いながら雲の中に隠れてしまった《きぼう》の先にある雲の隙間を探した。嬉しいことにまた《きぼう》を見ることが出来た。星のような《きぼう》の中に私と同じホモ・サピエンスがいるんだと思った。←人間という言葉を使うのには私ときぼうの中にいる人は、天と地の差以上の差があるような気がして言葉を探しああげくホモ・サピエンスにしました。。。

きぼうが見えなくなっても空を見てた。住宅街の真ん中で。ぼ−っと突っ立って宇宙のことを思った。空に初めて宇宙を感じた。だんだん首が痛くなり前を向いた。

何だかスピッツのロビンソンの中に出てくる『ルララ』がわかった気がした。『ルララ 宇宙の風に乗る』確かにルララだなと思った。ロビンソンのこのフレーズを何度も小さな声でリピートしながら歩いた。ルララって宇宙にぴったりだ。歌いながら笑顔になった。


何だか自分の機嫌なんてどうでも良くなった。

会社の植木が気になってみんないろいろあるんだろうなぁと思い始めていた。《きぼう》のおかげで信号は青信号になった。

#きぼうを見よう #宇宙 #日々のこと #ご機嫌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?