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色と欲求〜白ギャルor黒ギャル〜

色彩は生活の果実である。

ポーランドの詩人ギヨーム・アポロネールの言葉である。

今回はAVの中でもよく登場するギャルについて色と欲求の関係性を吾輩なりに考察したものをまとめさせて頂くのである。色についての考察を書く前にギャルがどのような形で発展してきたのかをまとめるところから始めることとしよう。

ギャルという言葉が世間に認知されるようになったのは1990年代後半からである。某有名アーティストの誕生と渋谷109が話題になったことでギャルメイク・ギャルファッションが雑誌で取り上げられ一気に広まった。90年代はコギャルと言われる日焼けサロンで浅黒い肌が特徴のスタイルが流行した。これが今の黒ギャルの発端である。2000年代に入り美白という言葉が世間で話題となったことで今まで黒ギャルが主流だったギャル界に白ギャルというジャンルが誕生した。

さてギャルの説明はこのくらいにして色と欲求の関係性について書かせて頂くのである。色には様々な心理的な効果があると言われており例えば緑や青はリラックス効果があり黄色には明るい気分にさせる効果があるとされている。黒ギャルと言葉では表現されているが実際は濃いオレンジ色くらいが色を識別するなかでは正しいと吾輩は思うのである。吾輩が調べた中では、オレンジ色には『楽天的な印象をあたえ、陽気にみえる。消化、新陳代謝をよくする作用があるため、食欲を増進させる。血管や自律神経を刺激し身体を活動的にする。』という効果あると説明されていた。この説明をAVに当てはめて考えてみよう。ポイントは3つである。

まず第一に『楽観的な印象、陽気にみえる』という箇所である。AVにも色々な作品があるが例えばナンパもののAVの中では街中で声をかける、居酒屋でお酒を飲むというシーンがよく多様される。その際にリアクションがよく元気な雰囲気の女性に黒ギャルを好む視聴者は好感を抱くのでないだろうか。

第二に『食欲を増進させる』である。人間の3大欲求は睡眠欲・食欲・性欲である。その中で食欲と性欲には面白い関係性がある。主に男性にあてはまる関係性で、食欲がある時に性欲が高まると言われている。つまり『オレンジ色の肌を見る→食欲が増進される→食欲の増進により性欲も増進される』という構図である。自分でも気づかない真相心理の中で我々は黒ギャルに性欲を増進してもらっていることになるのである。

第三に『血管や自律神経を刺激し身体を活動的にする』である。これは言葉の通りである。第二の要因で述べた通り、性欲が増進した中で身体を活動的にされているので黒ギャルを好む視聴者は作品に誘導されるが如く自らの聖剣を磨くことになると吾輩は考える。

次に白ギャルの色について分析していくのである。白ギャルは肌を限りなく焼かないように徹底した日焼け対策をとる事に加えてメイクなどで更に白い肌を作り上げているのでここはそのまま白色の特徴を書かせて頂くのである。白色には『より白く、より穢れのない状態に近づけたいという欲求の増進。真っ白な状態を汚したくない感覚が人の気持ちに緊張感を与える。』という特徴がある。これも分解して紐解いていくのである。

『より白く、より穢れのない状態に近づけたい』という箇所は純白で綺麗な女性を惹きつけたいという男性の感情の増進に繋がると吾輩は考えるのである。これをAVに当てはめると視聴者は白ギャルが組んず解れつしている姿を視聴することで擬似的に自分のものにした感覚を得ているのではないだろうか。

『真っ白な状態を汚したくない感覚が人の気持ちに緊張感を与える』という箇所は落語家の桂枝雀氏が唱えた『緊張の緩和』という言葉と繋がると吾輩考える。『緊張の緩和』とは緊張感を保った状態が緩和された瞬間に笑いが起きるという笑いの概念であるがこれもAVに当てはめられると吾輩思う。白ギャルという汚れていない純白な女性を見た際、深層心理には汚したくないという緊張感が我々視聴者の中にも発生しているようだ。そんな女性が組んず解れつしてまさに汚れている状態を見た際には緩和が起き我々は知らず知らずのうちに感覚を刺激されているのではないだろうか。つまり緊張感を与える効果を利用して視覚的に興奮状態を作られているという吾輩の考えである。

長々と色と欲求の関係性について書かせて頂いたが吾輩はどちらのAVが良いという意見を言うつもりは無い。ただ読者諸君に新しいAVの楽しみ方をお伝えできればと思い書かせて頂いた。

今宵、諸君は作品を視聴する際にどちらの刺激を求めるだろうか。ギヨームの言葉の通り、色を通じて生活を豊かにしてほしいものである。

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