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企業戦士『EQマン?』社会人で必要とされるものとは

EQは、「Emotional Intelligence Quotient」の略称で「心の知能指数」を意味します。1989年に米国イェール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士によって、初めて論文で発表されました。

1. EQとは

 EQは社会人として活躍するために必要な重要な要素とされています。然しながら、学校の授業で具体的にどういうものなのかを学んできた方は少ないのではないでしょうか。 
 心の知能指数(EQ)は、自己や他者の感情を知覚、コントロールし、成功を収める能力を指します。EQは、誰もが生まれながらにして持っているものではなく、知能指数(IQ)と違って習得したり訓練によって高めていくことが可能と言われています。

2. EQとIQの違い

 昔から聞き馴染みかのあるIQ (Intelligence Quotient)は『知能指数』を指し、IQが高い人といえば、多くの方が記憶力が高く、勉強や仕事ができるイメージを持っているのではないでしょうか。

 昭和、平成の世は、人の能力を測る物差しとして士や学士といったいわゆる学歴が有力とされてきました。大手企業でも学歴が高い→すなわちIQが高い人材がビジネスでも成功するものと考えられてきたのです。特に100年企業が数多あるで日本ではこの考えは定着していたと言えます。

 しかし、近年では『IQが高いからといって必ずしも成功できるとは限らないんじゃね??』という考えが出始め、更には、学校や会社などの組織の中で上手く人とコミュニケーションを取れる能力こそ必要だと唱えられるようになりました。

ここで注目されたのが、1989年に米国イェール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士によって、初めて論文で発表されたEQ『Emotional Intelligence Quotient(心の知能指数)』でした。

【EQの特徴】
次のような5つがEQの能力と言われています。

⑴動機付け
自身を動機づけ、挫折しても粘り強く取り組める能力
⑵自己抑制
衝動をコントロールし、快楽を我慢できる能力
⑶自己認識
自身の感情を把握し、整え、感情の乱れに思考を阻害されない能力
⑷共感性
他人に共感し、希望を見出せる能力
⑸ソーシャルスキル
他者との調和した人間関係をマネジメントする能力

3.  EQスキルの発揮

では、次にEQスキルがどのように社会で発揮されるのか見ていきましょう。

⑴動機付け
 ただ言われたノルマもやるのではなく、がむしゃらにその日を過ごすでもない。EQが高い人は、自分自身で自分のゴールを設定し、それに対して何通りものコースを頭で思い描き取り組める能力がある。
 その中で失敗したとしても、『それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから成功なんだ』とトーマス・エジソン的な思考回路で乗り越えていく。
 そんな人の姿勢は、周りにもいい影響を与えるのは言うまでもない。

⑵自己抑制、自己認識
 言い方を変えれば、自己認識力が高い。自分が何に幸福感や怒りを覚えるのか、何に興味を持っているかなどを理解しており、自分自身の事を第三者の目線から評価することができる
 職場で上司や同僚とぶつかれば、『なぜ今、私を批判したのか』という疑問を抱き、正面からこの批判に向き合い問題の根本的な原因解決に向け動き出せる

⑶共感性、ソーシャルスキル
 EQの高い人々は、どのような感情が『聞く力』を妨げるかを知っている。怒りや驕りといった感情を制御し、フラットな心で相手の言葉に耳を傾けることができる
感情に左右されず物事をフラットに聞き入れてくれる人材は、社内でも重宝され人望も厚い。物事に対して偏見を持たずに耳を傾ける。自分と違うからという理由で、他人のアイデアを自動的に否定することはない。

その他にもEQの高い人は、間違った事や他人にとってマイナスとなる行動や言動に対し厳し事を伝える重要性を知っている。また、自分が間違っていたときは謝罪をする等、当たり前の事を当たり前にやる。

4. 最後に

 私は大手に勤めており、上司や同僚には名だたる大学出身の方ばかりです。ただ全ての人を尊敬できるかと言えば答えはNOです。
 ご自身の周りでもどういった人が活躍しているのか考えてみると色んな見方ができるかも知れません。

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