見出し画像

40歳越えでお見合い結婚と思っていた僕が、20代で妻と結婚をした理由 #5.直感

 隣接するスポッチャについた僕らは、ぞろぞろと受付をし、入店を済ませた。人はそれなりにいるが、遊べない程ごった返してもいなかった。時間的な関係もあり、小さい子もいない。大人達が童心に戻り、キャッキャキャッキャとはしゃいでいる姿は純粋に

いいな。』と思った。

 普段難しい顔をしてる上司や同僚も仲間内の中ではこんな風に過ごしたりしてるんだろうか、なんて想像してみたりもした。

 スポッチャには屋外、屋内の施設がある。メンツが6人ともなれば色んなスポーツでチーム戦ができた。

 卓球から始まり、バレー、フットサル、テニス。大人になってもこんなに夢中になるものかと思うくらいに真剣になってしまった自分に驚いたのと同時に、高校生の時の席替えのような甘酸っぱさを僕は感じていた

なかなか、一緒のチームになれないなー。

 確率論的にはそんなに低くないのに、何故だか彼女とはペアになれない。人の念というものは、引き当てたいと思えば思う程遠ざけてしまうものなのだろうか。僕自身、何一つ期待のしていないこのスポッチャで彼女と出逢ったわけだし・・・

『たま!!たま!次行くよ。』

 Mの声掛けで我に帰ると、僕らは屋外施設へと移動をした。

M『次は〜、バスケ空いてる!』
O『いいね!』
屋外のコートは3on3のサイズだった。

『グッパージャス』

!!!。彼女と同じチームだ。

 元々バスケットをやっていた僕にとっては最高のタイミングでのチーム分け。
 僕らは早速10点先取でのゲームを始めた。

M『女性陣が入れた場合、3点ね!』
このルールの導入により、彼女へパスをする理由は整った。

僕『ナイスシュート!!』
ゲームの中で、自然と彼女と会話ができて楽しい時間を過ごした。

彼女は運動神経がとてつもなく高い訳ではないが、体育会(バレー部、ヨット部)を経験してきただけあって体の動かす楽しさを知っていた。またチームスポーツをやってきただけあってコミュニケーション能力も高かった

休憩中、意を決して彼女に話かけてみた。

僕『久しぶりに体動かしたなー。』
彼女『そうですね。私もです。』

3歳歳下という事もあり、彼女は敬語を使っていた。

僕『運動好き?昔なんかやっていたの?』
彼女『体動かすのは好きですね。得意かは別として。w    高校はバレー、大学は途中までヨットやってました!』
僕『ヨット!珍しいね!高校までは?』
彼女『音楽をずっとやってました。ピアノ、トランペットetc.』
僕『多才だね!楽器なんてチンプンカンプンだわ。歌うのは好きだけど。』
彼女『私もストレス解消に良く歌います!』

 純粋に、趣味思考が合うなーと感じた瞬間。かつ、話をしていて何か飾り気がなく素直でいられた自分に驚いた。
 僕は女性と話と、何か色々考えてしまい、どう見られているか気になってしまうからだ。

 『彼女と一緒にいれたら楽しいかも

僕の直感が叫んだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?