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奇跡の一枚 フクロウ

 バードウォッチングを始めて10年になる。広重の東海道五十三次に描かれた平塚宿の高麗山でデビューしました。県民の森で戦火を免れた湘南平に続く小高いところ。約20種類の野鳥を初認した。

 何も分からず、ただ好奇心だけでバードウォッチングを始めた。あらかじめ準備したのは、野鳥観察三種の神器だけで、予備知識は皆目なかった。

 日本野鳥の会のホームページを手掛かりに、そして支部の活動にお世話になりイロハを教わった。2年くらい通った。なんとなく自分の興味が絞れたので、身近な山谷や水辺の野鳥を楽しむようになった。

 それはこんなスタイルだ。春夏は求愛や繁殖のさえずりを楽しむ。秋冬は落葉した木々に止まる冬鳥や留鳥を双眼鏡で観察したり安い望遠カメラで撮影をした。だから、春夏はあまり撮影はない。

 夏のある日、近くの植物公園でウグイスやメジロやカワラヒワのさえずりを楽しんでいた。ここは、おそらく村上春樹「騎士団長殺し」の舞台となったと思われるところです。

 ぼーとしていたボクの目の前に、大きな物の動きを感じた。よく、サルが餌を求めて山奥から降りて来るところなので小猿かと思った。その日に限って、夏出会ったがカメラを携帯していた。

 また動いた。音もなく白っぽい鳥であることがわかった。双眼鏡を必要なく目視できた。フクロウだった。白っぽいフクロウは、比較的若いと聞いていた。まさに、それだった。

 5分以上も観察ができた。手が震えながら、20枚くらいショットした。終わり頃に、感動が湧いてきた。こうゆう記事や情報を配信すると、あっという間に人が押し寄せ、野鳥だけでなく植栽を含めた環境が破壊されてしまう。だから、公園の管理者に写真と情報を伝え、保護することをお願いしました。

 フクロウは主に夜なく。実は、昼間も鳴くとか。一般に「ホーホー」と鳴くと思われているが、前に「ゴロスケ」が入り、「ゴロスケ・ホーホー」となくそうだ。うちは田舎なので、深夜にその声を確かめた。確かにそうだった。

 また、首を180度回し真後ろを向くとも聞いていた。それも、奇跡的に記録が出来た。ツルやコウノトリやクマゲラなどの撮影に高額のツアーがある。でも、ボクは地道に活動していればいろいろな野鳥に出会えることを体感した。


 以来、地元で地味にバードウォッチングを続けています。


かわせみ💎

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