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心を救っている音楽/懐かしい曲/最近触れたもの(2023/8/14)

 サムネはスケッチブックの表紙が寂しいから描いてみたモーテル。適当な画像をピンタレストで何個か探して見ながら描いた。レトロアメリカンな建物、永遠の憧れ。


ぐったりしている

 夏休みの楽しみにしていた事が精神状態的に完全に不可能であることを理解して、生きる気力を失った。しょうもなさすぎて言語化もしたくない。とにかく気分が悪く、まともに立ってられないまま5日くらい経った。どのSNSを見ても見下されている気がして内臓が痛く、思考が全体的にざらざらしている。なんで普通に休みを休みとして使うことすらできないんだろう。
 とにかく、常に精神状態が不安定な人間にしても、特に不安定で落ち込みようが酷い時期に突入して、冷蔵庫としか話していない。
 そんなしっかりめのおしまいの人間にも、一瞬くらいなら心を落ち着かせてくれたもの達があるので、今日はそれらを紹介します。

すてきなものたち

1. EGO-WRAPPIN'に出会った

 先日、いつも通りラインミュージックでぽーっと音楽を聴いてると、履歴を解析して自動生成されるおすすめプレイリストみたいな奴が現れた。ちょうど新規開拓をしたい気分だったので流しつつ作業をしていたが、手が止まった曲があった。慌ててスマホの画面を確認するとEGO-WRAPPIN'というアーティストの「a love song」という曲らしい。
 ムーディーでお洒落でかっこいい……音楽知識がすっからかんなのでカスみたいな感想しか出ていないが、とにかく夜に目を閉じて聞いたらそんなに素敵なことはないだろうと思うほど、ときめいた。こりゃすげえ音楽に出会ったぞ、と確信しアーティストのページに飛んで上から聞いてみる。とりあえずググってみたらこの人たち「くちばしにチェリー」の人たちだ。どこで見たのかわからないが、曲名だけは知っていた。
 ジャズというかロックというかポップスというか、なんか昭和の匂いもところどころ強く、よくよく染みた。刺さった。「色彩のブルース」を初めて聞いた衝撃。こんな最高の音楽を作る人たちを知らなかったのか。

 おすすめです。
 音楽知識がないからこの人たちのやる音楽が具体的に何かわからないのだろうと思っていたが、公式サイトにもウィキペディアにも「ジャズやロック、ときには昭和歌謡も取り入れた独自のサウンド」みたいな事が書いてあるので、知識のある人からしてもいろんな要素のまじりあった独特な音楽性らしい。私が惚れるアーティストっていつも「様々なジャンルを取り入れた独特な…」って書いてあるな。キリンジとかくるりとかも、そんなような事が書かれがちな気がする。

2. aikoってガチで凄いと思う

 昨晩、無性にaikoが聞きたくなって人気順をシャッフルで垂れ流していたら、凄い歌詞が飛び込んできた。

日焼け止めを綺麗に洗いきれずに 夜中に腕が夏の匂い

「恋のスーパーボール」/aiko

 ビビった。ガチで。すごくないかこれ?天才だ。
夏場、外に出て帰ってきて汗が嫌でさっさとシャワーを浴びたはいいけど、日焼け止めが洗い切れていなくて、横になってから少し日焼け止めの匂いがする瞬間。ある……。
それを「忘れたいの 昨日のこと 明日のこと」「あなたに言った事失敗だった」、「あなた」に言ってしまった失言ごと忘れたくて、ああもういいや!って目を閉じてしまう夏の夜ですよ。

 「恋のスーパーボール」なんて、ハイテンションでお祭りまで想起させるかわいいタイトルに対してこの絶妙さとサビの「幸せは怖いものだ」。素晴らしい……恋の駆け引きも恋人とのコミュニケーションも人生に存在したことが無いのに、それらの難しさとか好きな人がすぐ傍にいるのに触れられない感じとか伝わる!!理解(わか)る…は言いすぎだが、多分、見えた…とまで思わされた。

 やっぱaikoって天才なんだ。両親は何故かアンチaikoで、テレビで流れる度名前を出している場では書けないような根も葉もない偏見の悪口を垂れ流していたが、私は記憶にある限り小5くらいの時にはaikoが好きだった。大人の女性でありながら少女を想起させる爽やかな歌声、音楽番組でのかわいらしい笑顔も覚えている。顔が声がではなく、その出で立ちまるごとと音楽性で「かわいらしい女性」ってこれなんじゃないか?と感じた。なんか、美人!!とか超かわいい!!とかいうテンションでなく、「かわいらしい人」。そういう感じ。

やっぱaikoってすげー。

3. 「勝手にしやがれ」にも出会った

 出会ったんすよ。エゴラッピンに続き「勝手にしやがれ」という人たちに…。

まずこれ聞いてくれ。死ぬほどかっこいいから。
 これもまた、ラインミュージックくんが教えてくれた。まずイントロからかっこいいのがわかるし、ボーカルの声質……かっこよすぎるな……ドラムスと兼任なのを後から知ってビビった。
 この人たちに関しても「ジャズっぽいけどこれはなんなんだ!?!?」と思いながら、格好良さで脳を溶かされていた。ウィキペディアにはこう書いてある。

勝手にしやがれは、日本のジャズバンド。 1997年の活動開始以来、様々なジャンルのジャズをパンク・ロックの精神で独自の音楽に昇華させている。ギターレスで、ドラムスがヴォーカルを担当する独特のスタイルが特徴。

勝手にしやがれ(ジャズバンド)-Wikipedia

 これは「ジャズ」でいいのか。難しいぜ。しかし格好いいな。この人たちからも昭和の香りがして、心地よい。
 そもそも「勝手にしやがれ」ってな。言わずと知れた、作詞阿久悠の、沢田研二の名曲だし…(これを読むであろう友人たちや同世代にはそんなことないんだろうか)。私の大好きな「プレイバックpart2」はこれのアンサーソングだってよく言われている。

 アニメキャラになるなら、こういう超かっこいいジャズテイストな曲が自分のメイン回で挿入歌になってほしい。インストも聞き惚れるかっこよさで最高。尖った感じはアンチズムの雰囲気なのだと、Wikipediaに「パンクロック」って書いてるのを読んでやっと理解した。

おすすめ。

昔聞いてた音楽を聴く

 なんとなく、中学生のころ好きだった音楽を聴いていた。今21歳なので中学時代といえばせいぜい6、7年前くらいである。オタクだったのでもちろん当時の大人気ボカロ曲を聞きあさっていたのだが、どちらかと言うとアニソンや電波ソングの類が好きで、カラオケのレパートリーはほぼ東方アレンジだった。アニソンはニコニコ動画で「アンインストール」とか「鳥の詩」(くにうた、国歌斉唱…)を気に入って聞いていた。ちなみに高校の時にアニメ版Airを観て、最近ぼくらのを読破した。聞き返すと、よく染みる。夏影も好き。夏になると聞いてちょっと泣く。

 しかし最近思い出に浸りながら聞いていたのは、そういういかにもなインターネット・オタクのそれではなく、イーグルスとか、アメリカとか、サンタナとか、ドリー・パートンとか、オリビア・ニュートン・ジョンとかである。私は平成後期の中学生でありながら、物置にある親のCDを部屋に持ち込んで、70~80年代の洋楽を聞きながらテスト勉強をしていた。
 親の趣味ではない…というか、親も一部は世代なのでCDとかはあるが日頃聞いたりはしていなかった。きっかけは「ジョジョの奇妙な冒険」だった。あの漫画は、だいたいの登場キャラや能力の名前がそのくらいの洋楽から取られているのだ。中二のときジョジョに触れてすっかり夢中になった私は、元ネタも知ってたらかっこいいだろ!の気持ちで、まとめサイトにある元ネタ一覧を片端から検索して聞いていた。それで、気が付いたらしっかり音楽の方も好きになってしまって、15歳にしてイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」とかをしみじみ聞いていた。

これに関しては選り好みしてる場合じゃねえ。もし刺さったらお前の人生が揺れる。変わるとは言わないが、もし好きなら……揺れる!確実に。
一旦イントロのギター聞け!GO!今すぐ!
 世界的名曲を舐めてはいけない。やはり凄い……ギターの音色ひとつで心が震える事を教えてくれた曲だ。

 やはり今聞いても良いもので、ため息が出る。カントリーミュージックとかカントリーロックが当時から今に至るまでなんか死ぬほど好きだ。

 邦楽だって聞いていたが、結局山口百恵を聞き倒したり、沢田研二も聞いてたし、「阿久悠はすげえや」とか思っていた。いつの子供なんだ。最近の音楽だって聴いてたはずだ。高校の頃はsiaとかカミラ・カベロとか好きだった。
 でも友達にビートルズのベストのCDを貸したり、その友達から「天使にラブソングを」の劇中歌アルバムを借りたりしてたし、いつの子なんだ。
 当時はその「いや、いつの青春だよ」って笑い合うのがたまらなく楽しかった。みんなが知らない素敵な音楽を知ってるような優越感と、「令和になったのに、CD貸し借りしてるね」っていう慣れないことの楽しさ。音楽がものとして交換できる面白さ。またやれないかな。

やっとSIRENに触れた

・SIRENに触れた

 今年もやってたな、異界入り。いや今年もあっちゃアレなんだけど…と思えるようになったのは、ガッチマンの配信アーカイブのお陰である。
 前々から気になってはいたが触れる機会を逃し続ていたのだが、今年の異界入りが終わった頃、連続再生で流れてた「SIRENのあらすじをゆっくり解説」的な動画を作業中聞いていて、ふと(もしかして須田くん、好きなやつかも)と思い、齧って見ることにした。かれこれガッチマンの動画は7年とか見ているはずだが、SIRENは観たことなかった。
 今年は配信はしないかわりに2009年版の動画再放送(プレミア公開)してたが、なんか古い動画を観る気が向かなかったので(ごめんガッチさん)、ガッチマンVの2020年の異界入り配信を観た。見てそのまま、最初に流し聞きした解説動画に戻って登場人物と時系列を整理、他の解説チャンネルの詳細な設定解説を観て、その後あらためて本編ムービー集を観た。そう、しっかりのめり込んだのだ。面白ッ……そんでプレイ画面怖すぎワロタ。
 須田恭也が好きかもしれない…と思ったのは、「ひとつの目的のために戦い続けられてしまう(そうあることを宿命づけられる)人」が超好きだから。特にそんな宿命を背負うには似合わなすぎる少年少女の姿をしてる人。異界ジェノサイダーエンドをチラ見してピンときた。
 SDKはジェノサイダー続けるうちに意思として付いていた美那子や堕辰子とも混ざり合ったような存在になるらしい(?解説動画でそんなような話があった)から、純粋に彼のままではないんだろうけど、それにしたって……良い。悲しくも恐ろしい永遠の戦い。沖田オルタも思い出すな。惚れ惚れする。ニーアとか好きだから、ホラー要素よりこういう部分を噛みしめて観ていた。
 須田くんは美那子とセットで好きだが、単体で言うと宮田先生、刺さったな…。すごくいい。屍人バラしちゃうとこもだが、それ以前にあんなクールな顔して彼女埋めてるとことか、死に際に光の中に自分を呼んでくれる恩田姉妹を見ちゃうとことか。もちろん牧野慶への感情も。
 ジャガー燃える人としか知らなかったが、蓋開けたらこんなガチめに好きなキャラだったとはね。
 あと竹内先生と依子ちゃんも、とても良い。逆沙耶の詩エンド。

 本編全体への感想で言うと、ジャパニーズホラーとして完璧と言っていい空気感と設定群に圧倒されるのがたまらなく楽しかった。怖さの種類としては、ジョジョに似てる……と思った。それというのも、以前どっかで読んだジョジョの作者・荒木先生の「一番怖い物は、まったく知らない所から訪れる、自身の血縁の名も知らない祖先から繋がった『宿命』、抗えない運命だと思う」というような発言を思い出したのだ。まさにこれだ。ジョジョの物語も、血による因縁の物語だ。必ず波乱と戦いに巻きこまれるのは呪いたり得るし、黄金の精神は美しい物として継承されるが、宿命と大事なもののために何度も命を懸けることができてしまう精神は、常人からすれば十分「呪い」に見える。
 閑話休題。SIRENの物語は、徹底的な「どうしようもない」。八尾さんだって、必死だった訳だし。だたつしさんだって何かわからんけど人と意思疎通は出来なかった訳だし。上位存在に永遠の呪いの残酷さなど計り知れないだろうし。抗いがたい絶望。恐ろしくも美しいとまで思う。

・SIREN2も

 勢いで2も行っちゃったよ。またガッチマンといろんな解説動画に世話になりながら似たようなプロセスで履修。
 時系列の複雑さが1の比ではない…が、やはり面白い。堕慧児のデザインがたまらん。1との接点はささやかながら「作品らしさ」を濃厚に残しながらの別物の設定作りが上手すぎる。脱帽。
 三沢が好きだった。羽生蛇村の異界に触れて精神に異常をきたしながら鳩たちの異常に気が付いていたし、生きている今が全部悪夢とでも言うように「目覚めるかもしれない」とか言う。永井くんはブチ切れてたが、屈強な軍人が内に恐怖や異常を抱えながら誰にも相談できないでいる姿って…なんか良い。その生き方ゆえに背負った悲哀とか、人に弱みを見せられないでいるのとか、色気と狂気がある。昔実況で見たSpec Ops: The Lineの主人公を思い出します。
 今ではほとぼりも冷めたが、ちょっと前は演じた人と精神高揚剤の服用の描写で触れにくいキャラになっちゃってたんだろうか。私はすごい好き。
 設定みていくと怖い<面白いになってしまい、そこに阿部の存在が加わってなんか楽しくなってしまった。永遠を強いられる訳でない以上、1ほど巻き込まれた側はどうしようもなくないように感じてしまうし。鳩の存在は…そう簡単に途切れるものではないというか、そこんところはどうしようもないのか。2で怖かった要素、8割方永井が持って行ったな……。あればかりは絶望としか言いようがない。彼の頑張りとカッコよさを知っているとただやるせない。が、それがたまらん。ニーアとか好きだとやっぱり、こういうのが…好きだな…。残り二割は市子ちゃんの話。模倣体ながら未覚醒時は「わかんない!」と泣く彼女の自我は、何なのだろう。そういう怖さ。
 漁港で働いてるときの木船ちゃんかわいくて好き。

・蛇足

ガッチの配信アーカイブみてたら

ガッチ「ここのミヤちゃんがちょっと大変で…」
コメント「宮ちゃん?」
ガッチ「美那子の美那ちゃんね!宮田先生じゃないから!w」

という流れがあり、笑った。宮ちゃんなら「もう死んでるっぽいし」って言われても、スンとしてそうだ。
 ガッチのSIRENは1も2もずっとプレイがサクサクだった上に、展開に加え各チャプターでの条件もだいたい覚えており、さすが例年異界入りしてる人は違う。

一旦おわり(相談フォーム)

 夜中に突然元気を取り戻したが、限界が近い。二時間くらいで一気に書いてしまった。膝抱えて鬱々としていたが、手を動かせば何かできたというのは大きな一歩だ。寝て起きたらこの好調もリセットされるのだと思うと虚しいが、少しづつ生きようとする心を取り戻さないといけない。

 書き始めたら他にも書きたい事は出てきたが、流石に眠い(朝五時になった)のでまた今度。タローマンの夢女をやっている話や、パラノマサイトをクリアした感想とか、Fate/SRが楽しみなこととか。また今度です。

一応恒例のこれを置いておこう。リンクそのまま貼ればフォームそのまま置けることがわかった。今度からこれでいこう。

 酷い事じゃなきゃなんだってどうぞ。お悩みじゃなくていいわ。おいしくて楽なそうめんレシピとか、なんでもいい。元気出るようなこともくれ。べこべこに落ち込んでて休むどころじゃない私に、いい感じの情報をくれ。
以上。また今度。

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