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桜の妖精のノック(140字小説)

あなたは知らないはず。
桜の蕾が開くのは桜の妖精が現れて
小さくノックをするからなのよ。
桜と妖精のセレモニー。
あなたの目には映らない。
あなたの耳には聞こえない。


準備万端整えて蕾達が待っている。
桜の妖精達とノックの音を。
歳を重ねると妖精のノックを楽しめる。
歳を取るのも、そう悪くはないのよ。


さて、桜だよりも聞こえてきました。
あなたの心をノックしているのはどなたでしょうか。なんてねー😄



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